前回の更新で高崎山のボス交代の記事を載せましたが、この「ベンツ」というボスには
面白いエピソードがあると聞きましたので紹介!
前回A郡が消滅しB郡とC郡だけになったと紹介しました。なんと!A郡を消滅させたのが「ベンツ」だったのです。
当時にらみ合いを続けていた両郡、C郡のNo.2だった「ベンツ」が一匹で800頭あまりいるA郡の群れに殴りこみ、その威力に圧倒され山に逃げ帰ったそうです。それが連日続き次第にA郡は餌場に現れなくなり消滅しました。そんなこともあり、戦国の世を自分の力で勝ち取り、卓越したリーダーシップで信頼を高めてきた、いわば織田信長的な存在でした。
そんな「ベンツ」ですが、過去には苦い思いをしたこともあります。
女性問題!!
かつて「ベンツ」は血気盛んな若猿でわずか9才でB郡のボスになりました。年功序列の社会である中で、高順位の猿達が次々と群れを去っていき、最年少のボスが誕生しました。雄どうし喧嘩しない猿社会、一説には「ベンツ」がつぎつぎに倒して追い払ったとも言われています。
しかし…とんだところに落とし穴がありました。B郡のボスがあろう事か敵対するC郡のメス猿に恋をしてしまったのです! そして、C郡の群れに1週間いて求愛しやっと恋が実り彼女を連れ自分の群れに帰ったところ、B郡は1週間も穴をあけたボスを受け入れてくれず、泣く泣くC郡に戻りました。「ベンツ」はわずか3年で失脚したことになります。
しかも、C郡も対抗勢力B郡のボスだった者を簡単には受入れず、4ヶ月位干された後やっと群れに入れました。しかし、地位は最下位、20数年もの歳月をかけやっとトップになりました。女性問題で失脚した当時の日本の総理大臣「宇野」さんとよくダブらせて語られたらしいです。
一度ボスから落ちたら、群れを去らなくてはならぬのが定め、「ベンツ」は苦節20数年、人間で言うと100歳ともいわれ、今回ボスの座に返り咲いためずらしいお話しです。
2008年のベンツの記事です。
http://plaza.rakuten.co.jp/yystk/diary/200808080000/
高崎山自然動物公園
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