多摩の神社準備室

偽神道家「掃部助」と申します。
旧武蔵国多摩郡の神社を紹介していきます。
一日一社紹介予定!

杉並区「吉守稲荷社」

2012年11月30日 | 神社
吉守稲荷社 

鎮座地 浜田山2-11

祭神 受持神(うけもちのかみ)?

例大祭 2月初午

解説 
詳細不明。

杉並区には、一家や講に相当する血縁・地縁小集団として「附合い」というものがあるが、
当社もそれによって祀られた「ツキアイイナリ」と思われる。

杉並区「大和市神社」

2012年11月29日 | 神社
大和市神社 

鎮座地 善福寺4-14

祭神 大鷲様(おとりさま)

例大祭 11月酉の日

解説 
大正14年(1925)練馬区との境の一本松に飛来した鷲を散弾銃で打ち落とし、
翌年剥製にして祠を建てて祀ったもの。

11月酉の日には井草八幡宮の神職を招いて祭礼を行い、
熊手などを売る市が立つ。

なお、区内には別に大鷲神社があり、同様の創建の話がある。

杉並区「三峰神社」

2012年11月28日 | 神社
三峰神社 

鎮座地 本天沼2-5

祭神 伊奘諾尊(いざなぎのみこと)
    伊奘冉尊(いざなみのみこと)

例大祭 10月9・10日

解説 
手前が三峰神社で後方が厳島神社。

同敷地内にあるが市販の地図では三峰神社となっているのでそれに従った。

厳島神社は明治40年(1907)天沼稲荷神社に合祀されたが、
現在も祀られている様である。

杉並区「天沼稲荷神社」

2012年11月27日 | 神社
天沼稲荷神社 

鎮座地 本天沼2-14

祭神 保食神(うけもちのかみ)

旧格式 無格社  

別当寺 蓮華寺

例大祭 10月10日

解説 
天沼村本村地区の鎮守。

蓮華寺の過去帳に「慶長19年(1614)、板倉周防守により、
境内を除地とする」との記載がある。

社宝として、赤坂山王社の山王祭を画いた大絵馬が伝わるが、
これは当地が山王社の領地であったことによる。

その他、弘化5年(1848)奉納の大幟や、
文政6年(1823)の銘のある手洗盤などを伝える。

天沼村には本村の稲荷神社・中谷戸の八幡神社・宝光坊の熊野神社と計3社の鎮守があるため、
明治5年(1872)3社を合祀して地名の頭文字をとり、
本中宝神社とする動きがあったが、
各神社の氏子の強い反発にあって実現しなかった。

杉並区「田中稲荷神社」

2012年11月26日 | 神社
田中稲荷社 

鎮座地 下高井戸3-21

祭神 保食神(うけもちのかみ)

旧格式 無格社  

別当寺 本覚院

例祭 不定

解説 
下高井戸宿四ツ割地区の人々によって祀られた祠。

江戸時代には7畝6歩の除地を有していた。

明治25年(1825)下高井戸八幡神社に合祀されたが、
現在でも祭祀が行われている。

杉並区「正保稲荷神社」

2012年11月25日 | 神社
正保稲荷神社 

鎮座地 井草1-14

祭神 稲荷大明神(いなりだいみょうじん)

例大祭 2月初午

解説 
井草稲荷講中の人々によって祀られた祠。

かつての町名が正保町であったことから正保稲荷といわれる。

享保6年(1721)再建の棟札を伝える。

杉並区「松庵稲荷神社」

2012年11月24日 | 神社
松庵稲荷神社 

鎮座地 松庵3-10

祭神 受持命(うけもちのみこと)

旧格式 無格社  

別当寺 円光寺(廃寺)

例大祭 9月15日

解説 
松庵村の鎮守。

かつては別当寺である円光寺の境内に鎮座していた。

江戸の医師、荻野松庵によって、
万治年間(1656~60)開墾された松庵新田の鎮守として創建されたものと思われる。

昭和9年(1934)中高井戸村の稲荷神社を合祀して、
正式名称は「西高井戸松庵稲荷神社」となった。

元禄3年(1690)と元禄6年(1696)の銘のある庚申塔や、
神仏分離で廃寺となった円光寺の住職の墓などがある。


伝説によると、かつて円光寺には狐の巣穴があった。

明治30年代に廃寺になり取り壊される時、
親狐は逃げられない子狐と別れるのを悲しみ、
前足を咥えたままの姿で拝殿の床下で見つかったという。

中高井戸の稲荷神社が合祀される際に摂社を建てて、
この「お狐様」を祀ったという。

杉並区「天祖神社」

2012年11月23日 | 神社
天祖神社 

鎮座地 南荻2-37

祭神 天照御大神(あまてらすおおみかみ)

旧格式 無格社(荻窪八幡神社境外摂社)  

別当寺 光明院

例大祭 10月15日

解説 
上荻窪村原地区の鎮守。

天正12年(1584)の検地の際には小祠が既にあったという。

当地は江戸時代初期、伊賀国の百姓等によって開墾されたが、
その後紀州徳川家の領地となり、家臣の水刀谷氏が社殿を再建した。
(三戸谷氏ともいい、もと小田原北条氏家臣、当地に土着してからは井川氏という)

その頃、当社は神明社と言われていたので、
周辺の地名は「神明」「伊勢前」などといわれた。

明治時代に社名を天祖神社と改め、荻窪八幡神社の境外摂社となった。

杉並区「三峯神社」

2012年11月21日 | 神社
三峯神社 

鎮座地 下井草2-3

祭神 不明

例祭 4月10日

解説 
下井草講中によって祀られた祠。

当地の森田氏の先祖によって江戸時代に創建されたという。

毎年代参が秩父三峯神社に詣でているとの事なので、
祭神は伊奘諾尊・伊奘冉尊・日本武尊・大口真神あたりか?

杉並区「下高井戸八幡神社」

2012年11月20日 | 神社
下高井戸八幡神社 

鎮座地 下高井戸4-39

祭神 応神天皇(おうじんてんのう) 

旧格式 村社  

別当寺 宗源寺

例大祭 9月第四日曜

解説 
下高井戸宿の鎮守。

長禄元年(1457)太田道灌が江戸城を築く際に、
家臣柏木左衛門が工事の安全を祈願して、鎌倉鶴岡八幡宮のご分霊を遷したという。

江戸時代には甲州道中下高井戸宿の鎮守となった。

本殿は弘化4年(1847)築。明治25年(1892)四ツ割の稲荷神社が合祀された。

神職は斉藤氏が務める。

現在では絶たれているが、昭和初期まで「面芝居」という神楽が伝わり、
当時の斉藤守高宮司は「中村縫之助」という芸名を持つ元締であった。


ホームページ http://www.shimotakaido.org/

杉並区「猿田彦神社」

2012年11月19日 | 神社
猿田彦神社 

鎮座地 本天沼2-26

祭神 猿田彦神(さるたひこのかみ)

旧格式 なし  

別当寺 本蓮寺

例大祭 5月 9月

解説 
現在、猿田彦神社といわれているが「新編武蔵国風土記稿」に記載のある第六天神社である。

風土記稿には、社は壊れて再修されておらず、杉の巨樹がご神木という記載がある。
この杉は昭和20年(1945)アメリカ軍の爆撃により上半分を爆弾が直撃し、
その後枯れてしまった。

毎年5月湯河原の本山、猿田彦神社に有志が参拝している。

杉並区「おしゃもじ稲荷社」

2012年11月18日 | 神社
おしゃもじ稲荷社 

鎮座地 桃井2-18

祭神 稲荷大明神(いなりだいみょうじん)おしゃもじ様?

例祭 初午

解説 
歯痛に霊験があり、直ると御礼に歯ブラシを奉納したという。

かつては今川3-5に鎮座していた。

現在は管理者がいないのか、あまり手入れが行き届いていない。

杉並区「大鷲神社」

2012年11月17日 | 神社
大鷲神社 

鎮座地 下井草2-1

祭神 大鷲様(おとりさま)

例大祭 11月酉の日

解説 
通称「出世大鷲神社」(しゅっせおおとりじんじゃ)

大正10年(1921)当地に飛来した翼を広げると2メートル以上の大鷲を村人がしとめ、
その祟りを怖れて「おとりさま」として祀ったという。

ご神体はその鷲の剥製。

かつて毎年11月の酉に日には市が立って賑わったという。

区内には別に大和市神社があり、同じく鷲の剥製を祀っている。

杉並区「大熊稲荷浅間神社」

2012年11月16日 | 神社
大熊稲荷浅間神社 

鎮座地 久我山3-27

祭神 正一位稲荷大明神(しょういちいいなりだいみょうじん)

例大祭 2月初午

解説 
稲荷社と浅間社を祀る。

所有者が大熊氏である事から、大熊稲荷とも言われる。

覆殿内には正面に稲荷社の本殿があり左は浅間社となっている。

参道階段の安政3年(1956)造の柱には、
左に「稲荷大明神」右に「冨士山仙元大菩薩」とある。

鎮座する地形が小丘上ともみられる事から、あるいは富士塚であろうか?

杉並区「白山神社」

2012年11月15日 | 神社
荻窪白山神社 

鎮座地 上荻1-21

祭神 伊邪那美命(いざなみのみこと)

旧格式 村社  

別当寺 光明院

例大祭 9月8日

解説 
下荻窪村の鎮守。

文明年間(1469~86)関東管領、上杉顕定の家臣、中田加賀守が当地に土着し、
屋敷内に五柱権現社を祀ったのが創建という。

伝説によると、先の加賀守の弟、兵庫が日ごと歯痛に悩まされていたが、
ある夜ご神託があり、当社の萩を箸にして食事をしたところ歯痛が治ったという。

以来、歯痛止めに霊験ありとして、人々に信仰されたという。

現在境内には萩は僅かしか残されていないが、
昭和43年(1968)環状8号線工事伴い社殿を改築した際、
長押から大量の萩の箸が発見された。

明治の神仏分離で社名を改める事になったが、
現文京区の白山神社が当社と同じく歯痛を治す神様であった事から白山神社に改めたという。