多摩の神社準備室

偽神道家「掃部助」と申します。
旧武蔵国多摩郡の神社を紹介していきます。
一日一社紹介予定!

中野区の神社概略

2012年12月29日 | 神社
中野区の神社概略

中野区は江戸時代の中野・本郷・本郷新田・雑色・上高田・新井
・片山・江古田・上沼袋・下沼袋・上鷺宮・下鷺宮の各村からなる。

元禄8年(1695)徳川綱吉の世には、「生類憐みの令」により犬屋敷が設置され、
宝仙寺には、徳川吉宗に献上された象の骨が伝わる。

まさに、「江戸近郊」といった地域である。


戦国時代には江戸城主太田道灌と、石神井・練馬の領主、
豊島氏との合戦「江古田原・沼袋合戦」の戦場となり、

村社級の神社には、ほとんど道灌に関する伝承がある。


これにて中野区は終了。

次回(新年)より世田谷区の神社を紹介予定!
なお世田谷は西半分のみが旧多摩郡であったが、
東部も紹介予定!

中野区「雑色氷川神社」

2012年12月29日 | 神社
雑色氷川神社 

鎮座地 弥生町4-27

祭神 素盞嗚命(すさのおのみこと)
    櫛稲田姫命(くしいなだひめのみこと)
    大日○命(おおひるめのみこと)
    事代主神(ことしろぬしのかみ)
    大山祇神(おおやまつみのかみ)

旧格式 村社  

別当寺 正蔵院

例大祭 8月20日すぎの土日

解説 
雑色村川島地区の鎮守。

文明元年(1469)太田道灌が江戸城の守護神として、
武蔵一宮氷川神社の御分霊を遷したという。

この時、本郷の氷川神社も同時に創建され二簸川といわれた。

江戸時代以前は、氷川神明合社といわれており、
神明社が合祀されていたものと思われる。

また、例大祭は多田神社と一年おきに行っていた。

昭和20年(1945)アメリカ軍の爆撃により社殿を焼失、
昭和33年(1958)再建された。

中野区「天祖神社」

2012年12月27日 | 神社
天祖神社 

鎮座地 中央4-13

祭神 天照皇大神(あまてらすおおみかみ)

旧格式 無格社  

別当寺 ?

例大祭 6月6日

解説 
詳細不明。
かなり古い狛犬の破片などもある。

かつては御嶽講・富士講などによって祭礼日に神事が行われていたという。

中野区「天神社」

2012年12月26日 | 神社
天神社 

鎮座地 中央2-39

祭神 
面足尊(おもだるのみこと)
 惶根尊(かしこねのみこと)?

旧格式 無格社  

別当寺 宝仙寺?

解説 
地図には天神社とあるが、正確には第六天神社である。

「中野町誌」によると、村内には7天神・8第六があったそうで、
そのうちの一つとも考えられる。

中野区「多田神社」

2012年12月25日 | 神社
多田神社 

鎮座地 南台3-43

祭神 源満仲(みなもとのみつなか)

旧格式 村社  

別当寺 正蔵院

例大祭 8月26・27日

解説 
雑色村の鎮守。

寛治6年(1092)源義家が杉並区の大宮八幡宮に参詣した際に、
当地において、先祖源満仲(多田満仲)を祀ったという。

当社は古くから大宮八幡宮との繋がりがあり、
雑色村という村名も八幡宮に奉仕する人々が住んでいた事に由来する。

江戸時代には稲荷社が合祀されており、多田稲荷合社といわれた。


ホームページ
http://www.tadajinjya.jp/

中野区「須賀稲荷神社」

2012年12月24日 | 神社
須賀稲荷神社 

鎮座地 江原町1-44

祭神 素盞嗚命(すさのおのみこと)
    宇迦之御魂命(うかのみたまのみこと)

旧格式 無格社  

別当寺 ?

例大祭 6月24日

解説 
江古田村原地区の人々によって祀られた祠。

文明9年(1477)太田道灌が参拝したという。

また、村人が疫病除けのため稲荷と牛頭天王を勧請したともいう。

中野区「白玉稲荷神社」

2012年12月23日 | 神社
白玉稲荷神社 

鎮座地 中央3-23

祭神 宇迦之御魂命(うかのみたまのみこと)

旧格式 無格社  

別当寺 村民持ち

例大祭 2月初午

解説 
かつて当地の豪農、飯塚家の屋敷神であったが、
幕末に村民共同の氏神になったという。

現在は上町町会によって管理されている。

中野区「白玉稲荷神社」

2012年12月22日 | 神社
白玉稲荷神社 

鎮座地 中央2-8

祭神 保食神(うけもちのかみ)?

例大祭 2月初午

解説 
もとは宝仙寺境内に鎮座していたが、
明治の神仏分離により現在地に遷された。

明治14年(1881)奉納の石鳥居がある。

なお、中野にはもう1社同名の稲荷社がある。

中野区「鷺宮八幡神社」

2012年12月21日 | 神社
鷺宮八幡神社 

鎮座地 白鷺1-31

祭神 応神天皇(おうじんてんのう)

旧格式 村社  

別当寺 福蔵院

例大祭 8月27・28日

解説 
鷺宮村の鎮守。

康平7年(1064)源頼義が奥州征討に赴いた際、
戦勝を祈願して創建したという。

かつては鷺宮大明神といわれたが、
正保2年(1645)今川直房が領主であった時、八幡神社と改められた。

慶安2年(1648)徳川将軍家より朱印地7石を賜った。

中野区「沼袋氷川神社」

2012年12月20日 | 神社
沼袋氷川神社 

鎮座地 沼袋1-31

祭神 須佐之男命(すさのおのみこと)

旧格式 村社  

別当寺 清谷寺

例大祭 8月第三土日

解説 
上沼袋村の鎮守。
「厄除けひかわ」とも言われる。

正平年間(1346~70)武蔵一宮、氷川神社のご分霊を遷したという。

文明9年(1477)太田道灌が石神井の豊島氏を攻めた「江古田原・沼袋合戦」の際、
戦勝を祈願して奉納した「道灌杉」が近年まであったが、
昭和17年(1942)枯死して根元のみが残る。

正保年間(1644~48)の代官、野村彦太夫為重が社殿を再建した。

文久4年(1864)造の石鳥居がある。

中野区「西町天神社」

2012年12月19日 | 神社
西町天神社 

鎮座地 中央5-19

祭神 菅原道真(すがわらのみちざね)

旧格式 無格社  

例大祭 9月25日

解説 
中野町西町会の人々によって祀られた祠。

境内に銀杏の大樹があるが、昭和54年(1979)の台風により倒れ、
幹の大部分を切断して蘇生させた。
 

中野区「中野氷川神社」

2012年12月18日 | 神社
中野氷川神社 

鎮座地 東中野1-11

祭神 素佐之男尊(すさのおのみこと)
    稲田比売尊(いなだひめのみこと)
    大己貴尊(おおなむちのみこと)

旧格式 村社  

別当寺 宝仙寺

例大祭 9月第三土日

解説 
中野村の鎮守。

長元3年(1030)源頼信が平忠常の乱を平定する際、
武蔵一宮氷川神社のご分霊を遷したという。

応永年間(1394~1428)宝仙寺の聖永が社殿を再建した。

さらに文明9年(1477)太田道灌が豊島氏を攻める途上当社に参拝し、
戦勝のお礼に社殿を再建した。

社宝として、中世の石造狛犬や勝海舟・山岡鉄舟の書などを伝える。

中野区「中本一稲荷神社」

2012年12月17日 | 神社
中本一稲荷神社 

鎮座地 中央1-35

祭神 保食神(うけもちのかみ)

旧格式 無格社 

例大祭 2月初午

解説 
高稲荷・中本稲荷ともいう。

付近には秋葉講・大山講・三峯講によって祀られた祠もあったようだが、
現在はどうなっているか不明。

中野区「三谷稲荷神社」

2012年12月16日 | 神社
三谷稲荷神社 

鎮座地 野方2-27

祭神 宇迦之御魂命(うかのみたまのみこと)

例大祭 2月初午?

解説 
三谷講中の人々によって祀られた祠。

由緒を記した石碑があるが解読しにくい。

江戸時代以前から鎮座していたらしい。