多摩の神社準備室

偽神道家「掃部助」と申します。
旧武蔵国多摩郡の神社を紹介していきます。
一日一社紹介予定!

檜原村「九頭龍神社」

2010年07月31日 | 神社
九頭龍神社 

鎮座地 数馬7076

祭神 天手力男命 (あめのたぢからおのみこと)

旧格式 村社  

別当寺 中村氏持ち

例大祭 9月15日

解説 
数馬・猿屋舗組の鎮守。
天文14年(1545)中村伊賀守藤原信吉によって創建されたという。
中村氏は以後河内守などの受領名を名乗り今日まで当社の神主を務める。

例大祭では「太神楽」と「獅子舞」が奉納される。
どちらも東京都指定無形民俗文化財である。

なお、数馬地区の古い民家は兜造りといわれる独特の構造の家屋が見られる。

檜原村「熊野神社」

2010年07月30日 | 神社
熊野神社 

鎮座地 南郷1427

祭神 伊奘諾命 (いざなぎのみこと)
    伊奘冉命 (いざなみのみこと)
    大山祇命(おおやまつみのみこと)

旧格式 村社  

別当寺 百姓持ち

例大祭 9月15日

解説 
上川乗組の鎮守。
創建年は不明、熊野本宮より勧請したという。

写真にも見える注連縄が巻かれた杉は当社のご神木で、
目通り6メートル、高さ50メートルの大樹で周囲の木を圧して高く当社の位置を確認するのに役立つ。
檜原村指定天然記念物。



なお、当社の周囲には獣よけのフェンスがあり、
参拝するには事前に許可を受けるか、
近所の農家に声をかける必要がある。

檜原村「神戸春日神社」

2010年07月29日 | 神社
神戸春日神社 

鎮座地 神戸3417

祭神 天児屋根命 (あめのこやねのみこと)
    経津主命 (ふつぬしのみこと)
    武甕槌命 (たけみかづちのみこと)

旧格式 村社  

別当寺 百姓持ち

例大祭 3月3日 9月3日

解説 
神戸組の鎮守。
享保年間(1716~36)までは春日宮といい、その後は春日大明神といわれた。
神戸(かのと)は大嶽神社の社領のため、
かつては大嶽神社の末社であったらしい。

明治22年(1890)火災により社殿が焼失、2年後に再建された。

檜原村「貴布禰神社」

2010年07月28日 | 神社
貴布禰神社 

鎮座地 樋里4529

祭神 国常立命 (くにとこたちのみこと
    猿田彦命 (さるたひこのみこと)

旧格式 無格社

例大祭 4月3日

解説 
笹久保組の鎮守。
正保3年(1646)創建という。

江戸時代には不動堂と言われ明治の神仏分離で現在の社名に改められたが、
ご神体は現在でも石造不動明王像である。

明治41年(1908)付近の日枝神社を合祀した。
9月の祭礼では八坂神社とともに獅子舞が奉納される。

檜原村「貴布禰伊竜神社」

2010年07月27日 | 神社
貴布禰伊竜神社 

鎮座地 下元郷266

祭神 国常立尊 (くにとこたちのみこと)
    猿田彦尊 (さるたひこのみこと)
    天手力男尊(あめのたじからおのみこと)

旧格式 無格社  

別当寺 百姓持ち

例大祭 

解説 
下元郷泉沢地区の鎮守。
江戸時代には不動堂といわれ、当時のご神体である不動明王像は現在も伝わる。

創建年は不明だが、寛文10年(1670)に社殿再建の記録がある。

明治3年(1870)神仏分離令により貴布禰神社と改められた。

明治42年(1909)泉沢の日枝神社とカゲツタの伊竜神社が合祀され現在の社名となった。

なお伊竜神社の神仏習合時代のご神体、十一面観音立像も当社に伝わる。



貴布禰伊竜神社のご神体?

巨岩のご神体は磐座(いわくら)といわれ神が降りる場所とされている。
小石が集まって巨岩となった「さざれ石」がある神社もある。

檜原村「茅倉愛宕神社」

2010年07月26日 | 神社
茅倉愛宕神社

鎮座地 三都郷2671

祭神 軻遇突智命(かぐつちのみこと)

旧格式 なし  別当寺 村民持ち

例大祭 3月24日

解説 
中組茅倉の人々によって祀られた祠。
慶長3年(1598)創建という。

ご神体は愛宕神の本地仏である将軍地蔵像である。

明治40年(1907)御霊檜原神社に合祀されたはずだが、
現在でも旧位置に存在する。

檜原村「柏木野春日神社」

2010年07月25日 | 神社
柏木野春日神社 

鎮座地 南郷970?

祭神 天児屋根命(あめのこやねのみこと)

旧格式 なし  

別当寺 村民持ち

解説 
応永4年(1397)創建という。
柏木野地区の人々によって祀られた祠。

明治43年(1910)南郷神社に合祀されたが、
跡地には現在も遥拝所が残り祭祀が続いている。

なお、南郷神社の例大祭で奉納される神代神楽はもともと当社に伝わったものである。

檜原村「上元郷日枝神社」

2010年07月24日 | 神社
上元郷日枝神社 

鎮座地 上元郷460

祭神 大山咋命(おおやまくいのみこと)

旧格式 なし  

解説 
上元郷の人々によって祀られた祠。
江戸時代は山王社といわれた。

明治42年(1909)春日神社に合祀されたが、
現在でも元の場所に社殿がある。
「新編武蔵国風土記稿」には承久元年(1219)の棟札があると記されている。

檜原村「伊勢清峯神社」

2010年07月23日 | 神社
伊勢清峯神社 

鎮座地 小沢3684

祭神 大日霊貴命 (おおひるめのみこと)
    軻遇突智命 (かぐつちのみこと)
    猿田彦命 (さるたひこのみこと)
     大己貴命 (おおなむちのみこと)
    木花咲耶姫命 (このはなのさくやひめのみこと)
    埴安姫命 (はにやすひめのみこと)
    藤原鎌足(ふじわらのかまたり)

旧格式 村社  

別当寺 村民持ち

例大祭 9月第一土曜

解説 
慶長9年(1604)創建という。
江戸時代には小沢・夏地組の鎮守で神明社といわれた。

明治40年(1907)日枝神社・地神社を合祀、
大正7年(1918)清峯神社を合祀して現在の社名に改められた。

神職は峯岸氏が務める。
秋の例大祭では東京都指定無形民俗文化財の「式三番」と「獅子舞」が奉納される。

式三番の起源は不明だが、
中断していたものを明和7年 (1770)に甲州黒平より師匠を招き復活したという。

檜原村「稲荷神社」

2010年07月22日 | 神社
稲荷神社 

鎮座地 上元郷472

祭神 保食命(うけもちのみこと)

旧格式 なし

例大祭 2月初午?

解説 
橘橋の下にあり、隣接する吉野家が管理という。
屋敷神か?

すぐ裏に村指定天然念物のムクエノキがある。
目通り2.25メートル、高さ24メートルの大樹。


檜原村「本宿春日神社」

2010年07月21日 | 神社
本宿春日神社 

鎮座地 本宿500

祭神 天児屋根命 (あめのこやねのみこと)
    伊奘諾命 (いざなぎのみこと)
    伊奘冉命 (いざなみのみこと)
    猿田彦命 (さるたひこのみこと)

旧格式 村社  

別当寺 吉祥寺又は神主中村氏持ち

例大祭 3月2日 9月15日

解説 
本宿地区の鎮守。
元応元年(1319)または元暦元年(1184)の創建という。
もとは檜原城の鬼門除けとして高畑に鎮座していたが、
宮ノ平を経て貞享4年(1687)頃現在地に遷された。

明治42年(1909)上元郷の熊野神社・日枝神社を合祀して現在の祭神となった。
3月2日の祭礼は「御飼神事」と言われ、
深夜零時にお当番といわれる12名が精進潔斎して集まり、
神前に炊飯を献じる。
元亀3年(1572)からの記録が残されており、
東京都の無形民俗文化財に指定されている。


春日神社の御神木「ケヤキ」


目通り6.2メートル、
樹高33メートル
檜原村指定天然記念物



檜原村「五社神社」

2010年07月20日 | 神社
五社神社 

鎮座地 人里2013

祭神 大日霊貴命 (おおひるめみこと)
    軻遇突智命 (かぐつちのみこと)
    句句逎馳命 
    金山彦命 (かなやまひこのみこと)
    大山祇命 (おおやまつみのみこと
     罔象女命
     誉田別命 (ほんだわけのみこと
     保食命 (うけもちのみこと) 他

旧格式 村社  

別当寺 中村氏持ち

例大祭 9月5日

解説 
上平組の鎮守。
かつては五大尊社と言われた。
明治40年(1907)人里地区にあった山神社・飯綱社・八幡社・三島社・神明社を合祀して祭神が現在の数となった。

ご神体として6体の仏像が伝わる。
そのうちの蔵王権現立像と不動明王像は平安時代の一木造りで、
東京都の有形文化財に指定されている。

例大祭では獅子舞が奉納される。

檜原村「御霊檜原神社」

2010年07月19日 | 神社
御霊檜原神社 

鎮座地 三都郷2773

祭神 素盞嗚命 (すさのおのみこと)
    埴安姫命 (はにやすひめのみこと)
    宿辺少将橘高安 平山右衛門太夫氏虎

旧格式 村社  

別当寺 百姓持ち

例大祭 

解説 
天正16年(1588)豊臣秀吉の小田原征伐で北条氏は滅亡した。
当地の檜原城には平山氏重が守っていたがこれも落城した。
その際、氏重の子氏虎が千足の地で討死したため彼の霊を祀って御霊社を建てたという。
(檜原城陥落は天正18年が正しいはずだが?)

江戸時代には檜原大明神あるいは御霊社といわれ、
明治14年(1881)に現在の社名に改められた。

なお、祭神については諸説あってどれが正しいのか定かではない。

檜原村「笛吹山神社」

2010年07月18日 | 神社
笛吹山神社 

鎮座地 人里2121

祭神 誉田別命 (ほんだわけのみこと)
    菅原道真 (すがわらのみちざね)
    保食命 (うけもちのみこと)

旧格式 村社  

別当寺 村民持ち

例大祭 9月15日

解説 
創建年は不明。
当社に伝わる棟札によると、大永2年(1522)中村大膳正が再建した。

神職は中村氏が務め、河内守などの受領名を名乗った。
江戸時代には八幡社といい、明治13年(1880)現在の社名に改められた。

境内は獣除のフェンスに囲まれており参拝するには許可が必要である。

なお社名の読みは「うずひきやまじんじゃ」
檜原村の地名は変わった読みをするものが多い。

檜原村「出畑日枝神社」

2010年07月17日 | 神社
出畑日枝神社 

鎮座地 南郷1050

祭神 大山咋命 (おおやまくいのみこと)

旧格式 なし  

解説 
出畑地区の人々によって祀られた祠。
江戸時代には山王社といわれた。

明治43年(1910)南郷神社に合祀されたはずだが、
このように元の地に残っている。

写真にも見える燈籠は安永5年(1776)造、
本殿もかなり古い。