多摩の神社準備室

偽神道家「掃部助」と申します。
旧武蔵国多摩郡の神社を紹介していきます。
一日一社紹介予定!

町田市「鶴間熊野神社」

2011年06月30日 | 神社
鶴間熊野神社 

鎮座地 鶴間580

祭神 伊奘諾命 (いざなぎのみこと)
    伊奘冊命 (いざなみのみこと)

旧格式 村社  

別当寺 村民持ち

例大祭 9月19日

解説 
鶴間村の鎮守。

創建年は不明。
熊野本宮の御分霊を遷したという。

本殿は享保11年(1726)築で、蔵並七郎・善助・重八郎等によって造られた。

ご神体は木彫りの座像。

かつては名主善四郎が当社を管理していた。

町田市「高ヶ坂熊野神社」

2011年06月29日 | 神社
高ヶ坂熊野神社 

鎮座地 高ヶ坂1425

祭神 伊邪那岐命 (いざなぎのみこと)
    伊邪那美命 (いざなみのみこと)

旧格式 村社  

別当寺 大蔵院

例大祭 9月15日

解説 
創建年不明。

かつて裏山には滝があり、熊野那智大社に似た景観であった。

天保14年(1814)領主から米6斗の奉納があった。

関東大震災で社殿は崩壊しその後再建された。

昭和30年(1955)まではご神木の大杉があったが、
現在では枯れ死してしまった。

町田市「住吉神社」

2011年06月28日 | 神社
住吉神社 

鎮座地 森野5-10

祭神 表筒男命 (うわつつのおのみこと)

旧格式 村社  

別当寺 妙延寺

例大祭 9月23日

解説 
寛文17年(1640)当地の領主、須藤太郎左衛門盛忠が願主となって創建された。

近年まで、木花を稲の花に見立てて豊作と虫送りを祈願する「鎮花祭」
(はなしずめの祭り)が行われていた。

町田市「椙山神社」

2011年06月27日 | 神社
椙山神社 (すぎやまじんじゃ) 

鎮座地 三輪19-1618

祭神 日本武尊 (やまとたけるのみこと)
    大物主命 (おおものぬしのみこと)
    意富年能地神

旧格式 村社  

別当寺 高蔵寺

例大祭 9月28日

解説 
武蔵国内に72社ある杉山神社のうち当社だけが「椙」の字を用いている。

元慶元年(877)大和大神神社(三輪神社)の御分霊を遷したという。

写真の「椙山大明神」の扁額がある鳥居は嘉永4年(1851)造。

また、文政2年(1819)の銘がある鰐口などを伝える。


椙山神社の狛犬


・奉納年 大正7年(1918)
・石工 石工 溝の口 内藤慶雲
・右 阿形 子取り
・左 吽形 牡丹?取り

町田市「菅原神社」

2011年06月26日 | 神社
菅原神社 

鎮座地 本町田803

祭神 菅原道真 (すがわらのみちざね)

旧格式 村社  

別当寺 大沢寺

例大祭 8月25日

解説 
永享年間(1429~40)大沢左近正次が、
先祖大沢七郎正統が元応年間(1319~20)に京都北野天満宮に詣でた時に得た天神像を祀ったのが創建という。

寛永7年(1630)子孫の大沢玄蕃によって新たに渡唐天神像が祀られ、
原町田の鎮守とした。

町田三天神に数えられている。



天野佐一郎筆「史蹟井出の澤」の碑




当社のあたりを井出ノ沢といい、
鎌倉時代の歌謡「宴曲抄」にもその地名が登場する鎌倉街道の拠点である。

建武2年(1335)中先代の乱において、
信濃で兵を起こした北条時行が鎌倉を守る足利直義を破った古戦場でもある。


菅原神社の御神木モミ



目通り2.25メートル
樹高 17.65メートル
樹齢 300年以上
記事 明治4年(1871)の神奈川県の調査では境内のモミの木は5本あったが、
現在はこの木を含めて3本になっている。

町田市指定保存樹木。

町田市「下小山田秋葉神社」

2011年06月25日 | 神社
下小山田秋葉神社 

鎮座地 下小山田町346

祭神 火之迦具土大神 (ひのかぐつちのおおかみ)

別当寺 大泉寺

解説 
詳細不明。
大泉寺の鎮守と思われる。

大泉寺周辺は中世の豪族小山田氏の居館跡。

町田市「浅間神社」

2011年06月24日 | 神社
浅間神社 

鎮座地 小野路町5250

祭神 木花咲耶姫命 (このはなのさくやひめのみこと)

例大祭 6月第一日曜

解説 
明治時代末、小野神社に合祀されたものの昭和26年(1951)もとの場所にもどった。

例大祭では夏病みに霊験あるという「いまさか餅」が販売される。

町田市内に位置するが、氏子は多摩市南野に多く分布している。

町田市「境川八坂神社」

2011年06月23日 | 神社
境川八坂神社 

鎮座地 木曽町413

祭神 素盞嗚命 (すさのおのみこと)

旧格式 ?   

別当寺 村民持ち

例大祭 7月15日

解説 
境川・滝ノ沢・中原地区の人々によって祀られた祠。

大谷家の守護神として祀られていた。

町田市「小山田神社」

2011年06月22日 | 神社
小山田神社 

鎮座地 小山田町3029

祭神 天照皇大神(あまてらすおおみかみ)

旧格式 村社  

別当寺 村民持ち?

例大祭 8月末日

解説 
かつては内の御前社といわれた。

伝説によると、小山田義重の妻、宇都宮友綱の娘が、
義重が妾戸井田庄司の娘を寵愛している事を嫉み、
長池に投身自殺したのを悼み祀ったという。

明治4年(1871)老朽化していた社殿を若林三右衛門有信が再建した。


摂社に弾除神社がある。

日清・日露の戦役で氏子に一人の戦死者が出なかった事を感謝して創られ、
以後出征兵士は必ず参拝したという。

例大祭では湯の花神事が行われる。

町田市「大谷戸日枝神社」

2011年06月21日 | 神社
大谷戸日枝神社 

鎮座地 鶴間1241

祭神 大山咋命 (おおやまくいのみこと)

解説 
大谷戸地区の人々によって祀られた祠。

本殿は江戸時代の作か?

熊野神社の境外摂社

町田市「小野神社」

2011年06月19日 | 神社
小野神社 

鎮座地 小野路町885

祭神 天下春命(あめのしたはるのみこと)
    小野篁(おののたかむら)

旧格式 村社  

別当寺 清浄院(廃寺)

例大祭 9月13日

解説 
天禄年間(970~72)小野孝泰が武蔵国司として赴任し、
先祖小野篁の霊をこの地に祀ったという。

あるいは、武蔵国一宮小野神社のご分霊を遷したものと思われる。

小野路は鎌倉街道の要衝で当社は中世以前より栄えた。

応永10年(1403)別当寺清浄院の僧正珍が村人とともに奉納した宮鐘があったが、
戦国時代、扇谷・山内両上杉氏の合戦のおり陣鐘として持ち去られ、
現在では逗子市の海宝院にある。

この鐘は現在復元され当社にも収められている。

社殿は昭和3年(1928)の再建。

なお、明治の神仏分離で別当寺清浄院は廃され、
清浄院宥海は還俗して福田司と改め神職となった。

町田市「小川杉山神社」

2011年06月18日 | 神社
小川杉山神社 

鎮座地 つくし野2-8

祭神 日本武尊(やまとたけるのみこと)
    事代主命(ことしろぬしのみこと)
    大山咋命(おおやまくいのかみ)

旧格式 村社  

別当寺 福壽院

例大祭 9月27日

解説 
現在当社のあたりは、つくし野という地名になっており、
解説にもつくし野杉山神社と記されているが、
かつては小川村と言われた。

創建年は不明だが、
文化4年(1807)杉山大明神・三嶋大明神・山王大権現を当地に祀ったという旨を記した棟札が伝わる。

また、領主大久保勘三郎忠寿の名の入った石柱がある。

町田市「能ヶ谷神社」

2011年06月17日 | 神社
能ヶ谷神社 

鎮座地 能ヶ谷町839

祭神 徳川家康 (とくがわいえやす)

旧格式 村社  

別当寺 村持ち?

例大祭 9月17日

解説 
正保年間(1644~47)創建。

もとは東照宮といわれた。

大正3年(1914)周辺の天照大神社・住吉神社・神明社・表谷神社を合祀し能ヶ谷神社と改名された。

町田市「野津田神社」

2011年06月16日 | 神社
野津田神社 

鎮座地 野津田2319

祭神 伊邪那美命 (いざなぎのみこと)
    伊邪那美命 (いざなみのみこと)
    国常立命 (くにとこたちのみこと)
    天照皇大神 (あまてらすおおみかみ)
    天津児屋根命 (あまつこやねのみこと)
    日本武尊 (やまとたけるのみこと)

旧格式 村社  

別当寺 村民持ち

例大祭 8月27日

解説 
創建年不明。

かつては五社明神といわれており、
元禄13年(1700)湯花の神事を行ったという記録が「野津田村年代記」という史料にある。

明治2年(1869)御霊神社と改名された。

更に明治21年(1888)周辺の春日神社・幸山神社・伊勢社・御嶽神社を合祀して祭神も現在の数に増え、
社名も野津田神社と改められた。



野津田神社の狛犬



・奉納年 文久3年(1863)