多摩の神社準備室

偽神道家「掃部助」と申します。
旧武蔵国多摩郡の神社を紹介していきます。
一日一社紹介予定!

青梅市「虎柏神社」

2012年05月31日 | 神社
虎柏神社 根ヶ布1-313

祭神 大年御祖神 (おおとしおやのかみ)
    惶根神 (かしこねのかみ)
    建南方命 (たけみなかたのみこと)

旧格式 郷社  

別当寺 宮崎氏持ち

例大祭 8月26日~28日

解説 
小曾木郷の総社。

「延喜式・神名帳」に記載のある虎柏神社に比定される古社。

創建年については崇神天皇の頃という。

あるいは、天慶3年(940)源経基が諏訪上下大神のご分霊を祀ったともいう。

永正年間(1504~21)勝沼城主、三田氏宗が再建した。

天正18年 (1590)浅野長政が正殿に諏訪神、東相殿に虎柏神、西殿に疫神を祀り、諏訪宮と称した。

江戸時代には徳川将軍家より朱印地3石を賜る。

明治3年 (1870)虎柏神社にふたたび改名し正殿と東相殿の祭神を入れ替えた。

本殿は享保19年(1734)青梅村大柳の張海次郎兵衛、
羽村根岸の宮川善右衛門らによって建てられた三間社切妻造の建築で、
東京都指定有形文化財。

境域は史跡に指定されている。

また、毎年祭礼でその年の新しい神様をお迎えするために深夜におこなわらる「御殿入り神事」は無形文化財に指定されている。


なお、祭礼については伝説があり、当社のご神体は実は蛇であり、
普段は近くの天寧寺にある霞池に棲んでいる。

それが祭礼の夜になると当社にやってくるという。

蛇は水神の化身であるため、祭礼の日には雨が降る事が多いらしい。

青梅市「木野下神社」

2012年05月30日 | 神社
木野下神社 

鎮座地 木下1-450

祭神 誉田別天皇 (ほんだわけのすめらみこと)
    速玉之男命 (はやたまのおのみこと)
    熊野樟日命 (くまのくすひのみこと)
    伊奘那岐命 (いざなぎのみこと)
    伊奘那美命 (いざなみのみこと)

旧格式 村社  

別当寺 村民持ち

例大祭 4月3日

解説 
江戸時代には熊野大権現といわれ、
寛文8年(1668)の検地帳では境内は見捨地とされている。

明治3年(1870)に現在の社名に改められた。

伝説によると、八百比丘尼が当地に来て山腹に小祠を祀ったという。

その際、野焼きの難を憂い、社地の左右一町ほどに火に備えるための溝を掘ったという。

青梅市「春日神社」

2012年05月29日 | 神社
春日神社 

鎮座地 野上1-38

祭神 武甕槌神 (たけみかづちのかみ)
    経津主神 (ふつぬしのかみ)
    天児屋根神 (あめのこやねのかみ)
    比売大神 (ひめのおおかみ)

旧格式 村社  

別当寺 神照寺

例大祭 10月10日

解説 
野上・下師岡・大門・吹上の総鎮守。
吉野上大明神ともいった。

慶安元年(1648)下師岡村の名主、吉野太郎右衛門と
吹上村の名主、塩野喜右衛門の願により、大工吉沢藤兵衛によって本殿が再建された。

大型の一間社流造で都指定有形文化財。

翌年には徳川将軍家より朱印地2石を賜っている。

社宝として獅子頭を伝え、獅子舞も市の民俗文化財に指定されている。

青梅市「大門神社」

2012年05月27日 | 神社
大門神社 

鎮座地 大門1-561?

祭神 素盞嗚命(すさのおのみこと)

旧格式 無格社  

別当寺 ?

例大祭 2月1日

解説 
大門地区の人々によって祀られた祠。

江戸時代以前には牛頭天王といわれ、
地蔵堂とともに信仰された。

青梅市「大門稲荷神社」

2012年05月26日 | 神社
大門稲荷神社 

鎮座地 大門2-301

祭神 宇迦御魂命 (うかのみたまのみこと)
    猿田彦神 (さるたひこのかみ)
    大宮姫神 (おおみやひめのかみ)

旧格式 無格社  

別当寺 百姓持ち

例大祭 4月15日

解説 
大門地区の人々によって祀られた祠。

霞川神社ともいう。

青梅市「天祖神社」

2012年05月24日 | 旅行
天祖神社 

鎮座地 長淵8-780

祭神 天照皇大神 (あまてらすおおみかみ)
    豊受比売命 (とようけひめのみこと)

旧格式 村社  

別当寺 村持ち

例大祭 9月15日

解説 
上淵字鎮山の鎮守。

もと神明大神宮といい寛文年間(1661~72)社殿を造営している。

明治3年(1870)神明社と改名。

更に9年(1876)天祖神社と改めた。

青梅市「諏訪神社」

2012年05月23日 | 神社
諏訪神社 

鎮座地 千ヶ瀬4-313

祭神 建御名方命(たけみなかたのみこと)

例大祭 1月26日 7月26日

解説 
創建年不明。

明和年間(1764~69)頃までは多摩大明神といった。

屋敷神か一家などで祀られている祠か?

青梅市「御嶽神社」

2012年05月22日 | 神社
御嶽神社 

鎮座地 友田町5-565

祭神 広国押武金日命 (ひろくにおしたけかねひのみこと)
    日本武尊 (やまとたけるのみこと)
    軻遇突知神 (かぐつちのかみ)

旧格式 村社  

別当寺 華蔵院

例大祭 9月29日

解説 
友田村の鎮守。

武蔵御嶽神社のご分霊を遷して、もと金峯山蔵王権現といった。

寛正年間(1460~65)三田氏により社殿を再建。

寛正4年(1463)の銘のある鰐口(青梅市指定文化財)を伝えている。

獅子舞も市指定無形民俗文化財である。

バス停は友田神社となっているので、そう呼ばれることもあるのだろう。

青梅市「駒木野神社」

2012年05月21日 | 神社
駒木野神社 

鎮座地 駒木2-452

祭神 倉稲魂命(うかのみたまのみこと)

旧格式 村社  

別当寺 百姓持ち

例大祭 4月3日

解説 
駒木野村の鎮守。

もとは稲荷と熊野を合わせて祀っていた。

明治22年(1889)仙戸より現在地に遷る。

山頂の愛宕神社も合祀して現在の社名に改めた。

本殿は貞享4年(1687)の築。

青梅市「春日神社」

2012年05月19日 | 神社
春日神社 

鎮座地 河辺3-1070

祭神 武甕槌神 (たけみかづちのかみ)
    経津主神 (ふつぬしのかみ)
    天児屋根神 (あめのこやねのかみ)
    比売大神 (ひめのおおかみ)

旧格式 村社  

別当寺 東円寺

例大祭 9月19日

解説 
河辺村の鎮守。

かつては西先戸の山中に鎮座していたが、
明和元年(1764)火災により消失。

安永3年(1774)東円寺住職、心眼房意賢によって現在地に再建された。

江戸時代には朱印地3石を賜っていた。

青梅市「鹿島玉川神社」

2012年05月18日 | 神社
鹿島玉川神社 

鎮座地 長淵2-519

祭神 建御雷之男神 (たけみかづちのおのかみ)
大名牟遅神 (おおなみちのかみ)
伊豆能売神 (いずのめのかみ)
     豊玉毘売神 (とよたまひめのかみ)

旧格式 村社  

別当寺 入間郡北野天満社、栗原氏持ち

例大祭 9月19日

解説 
長淵郷の鎮守。

承平年間(931~38)源経基が常陸国鹿島神宮のご分霊を遷して創建された。

当地に神石があったためという。

玉川大明神は承応2年(1653)玉川上水開削の際、無病息災を祈願して創建され、
2社を合祀し現在の社名となった。

慶安2年(1649)より朱印地2石8斗を賜っている。

例大祭で奉納される「鹿の舞」は市指定無形民俗文化財。


鹿島玉川神社境内




拝殿側から見て左側に巨石があるがこれが神石か?