研修のこととは全く関係ないのですが、知って得するノートパソコンのバッテリーの知識をご紹介しましょう。
最初のころは電池で3~4時間利用できたノートパソコンも、1年もすれば電池の持ちは悪くなってきますね。
現在のパソコン用電池はリチウム電池が主流ですが、普通の乾電池とはことなり複雑な構造になっています。
次の写真は、パソコン用電池パックを分解したものです。
この電池パックには、緑色した電池セルが6本入っていました。このセルは18650型リチウム電池でもっとも頻用されているものです。1本当たり3.7V/2200mAです。3本並列×2の構成で、7.4V/6600mAの容量となります。電池パックは6本のセルと制御部分からなります。制御部分はセルの電流を感知して、容量を決めています。セルは使っていくと劣化しますので、セルがどの程度の電力を保持できるのかを制御部分が管理しています。新品では2200mAだった能力がどんどん低下していくのです。
電池パックの制御部分の情報を更新する
使っていくにつれてセルが劣化し、制御部分はセルの残容量を都度計算していますが、実際よりも低い値になることがあるようです。
昔のNECのノートには、この情報を更新する機能(リフレッシュ機能)がありました。Windowsが起動していない状態で、フル放電とフル充電をすることで、情報を更新できるのです。実際にはBIOS画面の状態で、放電と充電をすれば良いようです。BIOS画面は多くのパソコンで電源投入後にF2キーを押すと表示されます。新しい電池パックを買わなくても電池の持ちを良くすることができる可能性があるので、ぜひ試していただきたい。実際の電池の容量は、
なぜ、現在のノートにはこのリフレッシュ機能がなくなったのでしょうか?制御部分の性能が改良され、わざわざリフレッシュなどしなくても良くなったのかもしれません。残念ながら私はこの件について十分な知識を持っていません。
ノートパソコンの電池の持ちが悪いと感じたら、まず上記のリフレッシュ作業を行ってみてください。その前にYbinfoで正確な残容量を調べてみるのがよいでしょう。少しでも長持ちするようになれば儲けものです。
電池セルの交換はそれなりの技術が要ります。セル交換サービスが商売として成り立っているぐらいですからね。しかし、わずか3000円ほどで性能が回復しますので、だめもとで試すのもいいでしょう。リチウム電池は高電流ですので、ショートさせると発火したり場合によっては破裂する危険性がありますので、慎重に行ってください。捨てるときもショートしないようにご注意を。セルの購入は、私は若松通商というパーツ店から通販で買いました。
わかる範囲でご質問にお答えしますので、このブログにコメントいただければと思います。
今西康次 元システムエンジニア
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