なんくるないさ~、沖縄での研修医生活

臨床研修のメッカ沖縄にあって忙しさNo.1を自負する中部徳洲会病院。スーパー研修医がリレーでつづる研修医ブログ。

救急総合診療≒?

2007-12-13 22:48:39 | Weblog
4年目研修医Kです。個人的にボヤきます。

『救急総合診療≒?』

いつもこのことで悩みます。果たして何?。救急なの?総合診療なの?総合診療って何なの?家庭医?generalist?専門医?何になるのでしょうか。。果たしてその目指すところは?医者なの?誰なの?poor。。

僕が学生のときは、臨床研修が必修化が始まり、この2年間で誰もが望んでいたのは『何でもできる医者☆』になりたいと強く願い、大学病院を飛び出て行った人が多かったような気がします。しかし徐々に臨床研修の2年間でできることが見えてき始め、2年間で何ができたのだろう?僕らが望んでいた『何でもできる医者☆』には到底及ばず、各科のことをかじることしかできなかった『何もできない医者』で2年間を終えてしまい、臨床研修の意味合いがわからず終了し無駄に終えてしまった人達も多かったような気がします。その中で2ヶ月や1ヶ月でめまぐるしくローテートする研修内容について行けなくなりmental的に落ち込んでしまったりする人も出てくるような有様。。

2年目の後輩から『最近やっと救急の入り口に立った気がします』と一言。これだけ救急患者数をみているうちの研修医が2年目にして発するこの言葉。月に10回前後の当直をして2年目にしてやっと救急の入り口に立った気がする気持ち。各専門科の奥深さを痛感したんだと思いました。

僕は2年間で救急のコトが少しでもできるようになれば良いと思っています。何科になろうとも、僕らは医者である以上、誰かが倒れていたらそこで何かができるのではないかと考え、身体を動かし、命に対して全力を尽くす。(学年なんて関係ねー)これが医者なんじゃないかなぁ。(思いっきり理想論ですが)

僕はここ中部徳洲会病院で育ったせいか、『患者様を家族と思って対応しろ!』がいつも心にあります。特に救急外来に運ばれてくる患者さん達。

さて皆さん考えて下さい。自分の愛する人が倒れました。意識がありません。呼吸も止まっています。様子がおかしいです。

この時に何を考えますか?僕に何ができるのか、いま何が必要なのか。何故この状況になっているのか。適切な治療が行われているのか。どうすれば良くなるのか。『どーすりゃいいんだ!!』これが正直な気持ち。良くなった場合この後どのようなことをすればスムーズに運ぶのか。そして元気に退院するにはどうすればいいのか。これを考えるのに学年やプライドなんかは必要ないでしょう。そして自分が医師免許を持っている医者であった場合。果たしてオレ医者だけどわからんから。。とかで気持ちがおさまるでしょうか。自分の愛する人が倒れたときに。。

救急だけをとってもホントに奥が深いけど、中徳なら2年間で上のようなことがあったときに、自然と適切な治療ができるようにはなるんじゃないかなぁ。

アツく語りすぎたので、今日はこれで。


                       理想論で突っ走る4年目研修医。