健康塾通信

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ヒポクラテスの養生法・運動

2013年07月24日 17時50分56秒 | Weblog
そろそろ中に入ろうか?

最近の我が家の愛猫ジジは、2年前から右後ろ足の指を痛め
リードで外を散歩することを避けています。
でも、そんな状況を受け入れるかのように
最近は玄関先で時を過ごすことだけでも満足しています。

ところで、昨日は我が地元もゲリラ豪雨に見舞われ、
おまけに激しい落雷も加わって、
天の怒りが静まるのを待ちながら、書籍に目を通していました。

以前、さわりをご紹介しました「ヒポクラテスの養生法」ですが

2300年もの前に論じられていたことに敬服します。

本日はその中から、「食事と運動の調和説」についてご紹介します。

食物と運動は、それぞれ違った性能をもっているけれど
相互に作用して健康をもたらす。

「運動」とは、エネルギーの消費と考えられ
それを補給するのが飲食物(栄養)であり
この両者のバランスのもとに健康が保たれる。

食事の量に応じて「適宜な運動」を決定するには

食事以外の条件として、体質・年齢・季節・風向
土地の状態・天候・星の位置などを考慮した。

そして、この条件に食事と運動を決定するためには、
人によって異なるので、
患者を裸体にして運動させ、いろいろな徴候を観察し
そのデータをもとに養生の指導をしていた。

この食物摂取と運動によるエネルギー消耗との均衡説は
ヒポクラテースの医術論であり、健康論だった。

しかし、当時の医者たちは直接、患者の身体に手を下すことを嫌い

高踏的・独断的医術論を口にしがちだったわけで。。。


ヒポクラテスは、医師が実際に手を下し、目で見、耳で聴かなければ
本当に役立つ技術は生まれないと主張し
当時のギリシャ世界に大きな影響力を残した。


。。。。。

私は治療師として、また運動を指導する者として
医聖と言われたヒポクラテスに敬意を評したい。

そして、時を越えて我々の生活の中に多くの教訓を残してくれていると思う。

よりよく生きるための知恵として、これからもご紹介したいと思います。