健康塾通信

皆様がより健康であるための情報やご家庭でお手軽にできる健康法をお伝えいたします。

暑中お見舞い申し上げます。

2024年07月29日 15時03分44秒 | Weblog

きょうも危険な暑さになるのではといわれていますが、

ある調査では40年前は夏のシーズンで最高気温35度を超えたのが1日だったと聴きましたが、

日本気象協会記録では2023年の東京は7/6~9/7の64日間最高気温30℃以上の真夏日が続いて過去最長を記録、猛暑日は22回で過去最多になったそうです。

確かに去年も暑い日々でしたが、今年は40度超える地域も出ています。

 

ちなみに猛暑日は最高気温35度以上の日、真夏日は最高気温30度以上の日、夏日は最高気温25度以上の日、熱帯夜は最低気温25度以上の日ということです。

また、「暑さ指数」や「熱中症指数」などの基準があって注意喚起を促される日々です。

そこでこれらの内容を調べました。

 

暑さ指数(WBGT)は人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標で、

人体の熱収支に与える影響の大きい 気温、湿度、 輻射熱(周辺の熱環境)それぞれの効果から算出される指標です。

 

熱中症指数は、環境省の発表する「WBGT指標(暑さ指数)」に米国の基準の

「極めて危険(Extreme)」というレベルを加えた6段階で表現したものを採用しているそうです。

 

6段階目の『極めて危険』とは外出は極力控えて室内では冷房を使用。

運動は中止し、涼しい場所で十分な水分・塩分補給をということです。

後の5段階の内容も参考にチェックしてみましょう。

危険

屋外での活動や外出はなるべく控えて涼しい室内で過ごす。

運動はできるだけ中止し、こまめな水分・塩分補給を。

厳重警戒

外出は炎天下を避けて、室内では冷房を適切に使用。

激しい運動は控え、適宜水分・塩分を補給する。

警戒

運動や激しい作業の際は定期的に十分な休息を。

水分・塩分補給を意識し、激しい運動は30分を目処に休憩。

注意

激しい運動や重労働では熱中症の危険がある。

体調の変化に注意し、運動の合間には水分・塩分補給を。

ほぼ安全

 のどが渇く前に水分補給を

熱中症の危険は小さいが、水分・塩分補給を適切に。

 

この様な段階が有りますが、クールファーストという

熱中症の応急処置 Ⅰ度(軽症)の症状では

皮膚には濡らしたハンカチなどをあて、うちわや扇風機で体を冷やすようにしましょう。

衣服の上から直接冷やした水をかけたり、氷で冷やしたりするのも効果的です。

特に首の付け根や脇の下、太腿の付け根など、皮膚直下を流れている血液を冷やすことでより早く体を冷やすことができます。

 

さあ夏休みも始まって楽しみな計画もある中で、子供たちも大人も高齢者も

それぞれの環境で暑さ対策をしながら安全にこの夏を過ごして参りましょう。


耳の導引②

2024年06月25日 15時37分24秒 | Weblog

①の漢方の起源から漢方治療の起こりをお読みくださり有難うございました。

引き続き、実技になりますので、是非お試しください。

 

導引とは節々を動かして気血の巡りを良くする健康法です。

表導引は太極拳や気功法のように動きのある運動法で

裏導引は、自分の身体の部位を押したり揉んだり擦ったりする健康法です。

 

中医学では「腎気は耳に通じ、腎和すればよく五音を聞く」と述べられ

腎に異常が起こると耳鳴りが生じたりひどくなると聞こえずらくなるなど

腎と耳には密接な関係があります。

 

下の図は耳介にある全身の反射点です。

耳の導引 両耳同時に行います

①耳介を全体的に(耳)揉みほぐす・・・親指と人差し指でつまむように

②耳介の上をつまみ上げ揉みながら上に向かって引っ張って放す

次に耳介の外回り真ん中あたりを横に揉みながら引っ張って放す

最後は耳たぶを揉みながら下に向かって引っ張って放す

 

③耳介の中央を揉みほぐす・・・胃など内臓のツボが有ります

④耳をふたつ折りにして点呼を打つ(20回目安)・・・耳の奥の三半規管への活性化になります

このやり方は中指で耳をふさぐように折り畳み中指の上に人差し指を重ねてずらしながらトントンと耳の奥に響くように叩きます

⑤人差し指を耳の穴に差し込んで(指)ポンと抜く

⑥人差し指と中指で耳の付け根の前後をはさみ摩擦する(10回ほど)・・・耳の付け根の前後にはリンパ節や大切なツボが有ります

⑦最後に耳介の外側からゆっくり折りたたみ、ゆっくり戻して終わります

 

5月のブログで内耳の話を致しましたが、耳は胎児が胎内で丸くなっている姿を想像してみると

耳たぶが頭部で背中を丸くしているあたりは耳介の外側になります。

そして、耳の中央は内臓と見ていただくとこの導引は、全身の刺激に繋がり、簡単に出来ますので

湯船に入りながらとか。。。ながら運動でお試しください。

 

それでは、このジメジメ時期をどうかさわやかにお過ごしください。


異法方宜論(いほうほうぎろん)の導引 ①

2024年06月25日 15時07分34秒 | Weblog

こんにちは

関東も遅れていた梅雨入りとなりましたが、梅雨の晴れ間の気温は真夏日となって、湿度も高い時期になりました。

21日19時半過ぎ東南東の空に6月の「ストロベリームーン」を見ることが出来ました。

写真はその後20時半過ぎのものです。

さて本日は、先月予告しました「導引」についてお伝えして参ります。

 

日常、あまり耳にしない導引(どういん)

という言葉ですが、漢方の起源と発達に由来するものです。【異法方宜論(いほうほうぎろん)より】

 

少し長くなりますので今回は導引①と耳の導引②と分けて、投稿させていただきます。

 

中国古代医学は西暦紀元前後には記述され、体系を整えられた時と言われていて、

医療の経験は更に数百年はさかのぼり戦国時代頃と推察されています。

 

俣野邸別邸のシャクヤク

中国の国土を東方、西方、北方、南方、中央の五つの地域に分け、それぞれの風土の特徴や食物に起因して治療法が起こりました。

 

東方は海に近く、民は魚や塩辛い物をたしなむことが多く、体内に熱を生じて、血の流れが盛んになりうっ血症によって

おできが出来ると砭石(へんせき)といって石メスを使っておできを切開して血や膿を出す外科的治療法が起こりました。

 

西方は高原地帯で寒冷気候により獣肉を食し、毛織物を着て厚着をし病は体内より生じ臓器の疾患が増えたため漢方薬を用いた治療法が起こりました。

 

南方は陽の気が盛んで地は低く湿度が高く太陽光線が強いため皮膚は日焼けして邪気を受けやすい。

また酸味を食し麻痺や痛みを発症したことで鍼治療が発達しました。

 

北方の地は高く寒冷地で遊牧民が野外生活することが多く、身体は常に冷やされたので

お灸で温める灸治療が発達しました。

 

最後の中央は気候風土が穏やかで四方から多くの食べ物に恵まれ、身体を動かさないことから

肥満や血の巡りの悪い慢性病が起こりやすくなり、導引按蹻(どういんあんきょう)という

養生法が発達しました。(図説東洋医学基礎編より改編)

 

耳の導引②に続く

24日久しぶりに良く焼けた夕空をキャッチしました。

一日のご褒美です。


内耳の話

2024年05月31日 17時37分07秒 | Weblog

萌えるような新緑に癒されるこの頃です。

ゴールデンウィークから始まった5月でしたが、体調を崩している方も多いと聴きます。

 

この時期次々に咲き誇る花々や緑の木々に囲まれ良い季節ではありますが

その反面、気温は定まらず寒暖の差や気圧の影響を受けて

自律神経のバランスを崩しやすくてすっきりしないのもこの季節ではないでしょうか。

気圧の変化は耳の奥にある内耳という部位が感知しています。

内耳には二つの働きがありますが、

周りの音を集めて、脳に音の情報を伝える聴覚機能

もう一つは平衡機能で、頭の運動や位置に関わる情報を耳の神経を通じて脳に伝え

体のバランスを正常に維持する働きがあります。

 

内耳から脳に伝達された情報の中で気圧低下などが自律神経の乱れを生じストレス反応によって

心拍数の増加・血圧の上昇・慢性痛の悪化・うつやめまいなどの症状が現れます。

この様に気圧の変化と耳の一番奥にある『内耳』との関係は知らない方も多いのではと思います。

 

では、次回は養生法の導引の中から「耳の導引」をお伝えします。

港の見える丘公園にて


おしりの筋肉・大臀筋

2024年04月25日 17時50分16秒 | Weblog

関内

こんにちは

きょうの横浜は24度と気温は高くなりましたが、風も強くなく予報では花粉の飛散も少ないという情報でした。

季節も進み春爛漫となりましたが、近頃は5月病ならず「四月病」と言われて体調を崩す傾向が大きいようです。

 

ところで、東洋医学の五行説では自然環境の変化が原因となって五臓に影響を与えるものを五悪と言います。

五行の『春』では「五悪」に該当するのが「風」です。

風は花粉や黄砂などを運んで来るので、花粉症の方は強風を避けなければなりませんね。

花粉は気温が上がってくる昼前後と、気温が下がって上空の花粉が落ちてくる夕方頃に多く飛散して、

気温が上がる前の午前10時頃までは花粉の飛散は少ない傾向だということです。

よく耳にする『春の5K』の中には花粉、強風、黄砂そして、乾燥、寒暖差が入っています。

この要因も四月病に影響が大きいのでしょうね。

 

さて、先月は身体の中で一番大きな筋肉の大腿四頭筋の事をお伝えしましたが

太ももの前にあるこの筋肉は1913㎥で2番目は大臀筋の864㎥です。

おしりの筋肉で、表面にある一番大きい大臀筋、その下の中臀筋、更に深層にある小臀筋を

確認したいと思います。

今回はまず大臀筋から

 

*大臀筋は股関節と大腿の動きを助ける役割があり、歩行時に足を後ろに蹴り出したり踏み込んだりしたときに、

大臀筋が作用するおかげで下半身を安定させることができるので大臀筋を鍛えることで、

体全体のバランスが保ちやすくなり転びにくくなります。

 

無理のない大殿筋の鍛え方

  • はじめに椅子を用意して、しゃがむ・立つ動作を行なってみます。
  • 次に上体を前に倒しておしりを突き出すような形で椅子には腰を下ろさず

  椅子に座る要領で3~5秒かけて空間にしゃがみ、3~5秒かけて元の体勢に戻していきます。

  • 無理なく5回から始め余裕が有ったら徐々に回数を増やしてやってみましょう。

 

百花繚乱のこの季節、もうすぐゴールデンウイークです。

是非、少し足を延ばして五感を癒しに行ってみたいと思います。

それでは皆様も良い休日を

 

 

 

 


一番大きな大腿四頭筋

2024年03月26日 21時53分55秒 | Weblog

彼岸過ぎての寒の戻り、春の嵐のような冷たい雨、コートの襟を立て背中を丸めている姿は

まだかたいソメイヨシノのつぼみのようです。

ところで今月初旬、20年ぶりに初島に行って参りました。

温暖な気候に恵まれあたみ桜や菜の花が色鮮やかに迎えてくれました。

以前は漁港近くに見かけた猫ちゃんの姿はなく、島1周約4kmと言われますがほぼ半周の自然散策をして

灯台に上り、島を一望することが出来ました。

春の長雨の関東もこの先は、ぽかぽか陽気が続いて桜の開花宣言が待たれるところです。

 

 

さて、2月は筋肉のことに触れましたが、大腿四頭筋について補足してお伝えしてまいります。

大腿四頭筋(だいたいしとうきん)は太ももの前にあり4つの筋肉の総称です。

4つすべて膝関節をまたいでついているので、膝を伸展させることが主な役割です。

ただ、大腿直筋だけは、股関節もまたぐため、股関節の屈曲作用があります。

 

日常生活では歩く、階段を上る、しゃがむ、椅子から立ち上がるなどの日常動作に関わり

運動ではランニング、キック、ジャンプ、サイクリングなどで機能しています。

 

膝を伸展させる大腿四頭筋を鍛えることによって、膝関節にかかる負担を軽くし

膝の痛みなども解消させることができます。

 

先ずは無理のないスクワットから始めてみましょう。

 


春は筋

2024年02月29日 14時03分43秒 | Weblog

今年は4年に一度の閏年(うるうどし)で、きょうは29日となりました。

個人的には4年に一度の贈り物として4で割り切れる西暦の年に感謝して

366日の残された日々を楽しめたらと思います。

また、季節の変わり目となり、桜の便りも気になる頃ですが

東洋医学の陰陽五行論から

春は陰から陽への転換を迎える時期で、気の巡りが滞りやすくなります。

深い呼吸や運動で気・血の巡りを良くすることで心身に元気を取り入れたいと思います。

見かけなくなった公園ねこ

更に東洋医学の五行の配当から五臓は「肝」、五季は春、五主は「筋」に当たります。

 

そこで今回は「筋肉」がテーマにお伝えします。

筋肉量は25歳頃から減り始め、加齢によって更に減少します。

特に脚には全身の60%の筋肉があるので、下肢の筋力アップは大切です。

しかも足の筋力は腕の筋力より衰えやすく、

太ももの前にある大腿四頭筋が最も衰えやすいと言われます。

 

「老化は脚から」筋肉は48日で半分入れ替わると言われますので、

気温の変化や風雪などの悪天候もありますが、室内でもできる

筋トレなどを活用して、筋力アップに挑戦したいと思います。

 

 


「気」を巡らす

2024年01月30日 20時13分39秒 | Weblog

元旦の能登半島地震から間もなく1か月になりますが、被災した皆様には

大寒の時期と重なり大変な環境の中、早い復旧とお見舞いを申し上げます。

1月も終わりに近づき26日に東の空に煌々と輝く満月を見ました。

そして、明け方前の西の空に再びその輝きを確認できました。

ちなみに今月はウルフムーンと呼ぶそうです。

このような月の満ち欠けの繰り返しで、太陽と月が180度離れたときに満月となりますが、

こうして命を繋ぎながら宇宙の流転の中で生かされているご縁をしっかり受け止めたいと思います。

実は、お正月休みが終わる頃久々に風邪をひきました。

初期は熱もなく早めに治そうと思っていたのですが、8度近く熱が出たと同時に

咳、のどの痛みと2日ほどつらい症状が続きました。

 

身体が病んでくると気力も衰えていくのを感じ『気』について

思いを巡らしました。

東洋医学では「気血」「気の流れ」と言う言葉を使いますが

その滞りが様々な病を引き起こしているという点からも

目には見えないながらも生きるための大切なエネルギーと考えられています。

 

気という言葉はいろいろな意味で熟語となって使われていますが

心身や環境に気を配りながら、気運を高め、気力を充実させ

活気ある生活を呼び込むためにも気合を入れてまいります。

 

近頃、一日のご褒美のように夕焼けに輝く空から元気をもらっています。

明日も良い一日でありますように。


2024年も宜しくお願い致します。

2024年01月01日 13時55分45秒 | Weblog

2024年明けましておめでとうございます🎍

穏やかなお天気に恵まれた元日になりました。

皆々様におかれまして、お元気で笑顔溢れる一年になりますように、

お祈り申し上げます。

さて、お正月には「お屠蘇」を飲んで無病長寿を願うという風習がありますが

その由来は「屠蘇延命散」といわれる何種類かの

材料をお酒の中に漬け込んだものから出来ていたそうです。

今回はその材料や効能・作用などを調べてみました。

 

*白朮(ビャクジュツ) キク科オケラやオオバナオケラの根茎を乾燥したもので

主な薬効は 健胃、整腸、利尿作用。

 

*山椒(サンショウ) サンショウの実は食欲不振,胃下垂,消化不良,回虫駆除や腹の冷え、

腹部のガスの停滞と腹痛に用いる。また、不整脈、狭心症、消火器系統の病気の治療にも役立つ。

 

 *桔梗(キキョウ)桔梗根は、鎮咳、去痰、排膿作用、抗炎症作用があり、咳、痰、化膿性疾患、扁桃炎、咽頭炎などに用いられる。

 

*肉桂(ニッケイ) ニッケイの樹皮を乾燥させて作られ、シナモンとも呼ばれます。 発汗、 解熱、 健胃、整腸作用があります。

 

*防風(ボウフウ) セリ科ボウフウの根を用いたもので、 抗ウイルス、解熱、消炎鎮痛、血圧降下、胃粘膜保護、関節炎を抑制する作用などがあります。

 

*陳皮(チンピ) みかんの皮を乾燥したもので、胃酸の分泌、腸の蠕動運動を促進させる。

 

では、本年も健康塾通信をよろしくお願いいたします。


大晦日

2023年12月31日 12時19分33秒 | Weblog

大晦日を迎え、久々に貝原益軒先生の養生訓を紐解いてみました。

養生訓巻第八 養老「七十歳を過ぎる頃」の頁からの抜粋です。

 

『年齢が六十歳を超えて七十歳になったならば、一年を無事に過ごすだけでも

酷く難しい。

老人もこの頃になると一年の間でも体力・気力の衰えが時とともに変わっていく。

その変化は若い時の数年を過ぎるよりもなお明瞭である。

このように衰えていく老いの身であるからよく養生しなければ

天寿を全うすることはできない。

またこの年の頃になっては、一年の経過は若い時の

一、二か月過ぎるより早く感じられる。』

 

このような記述にあるように私自身古希を迎え、まさに日々実感しているところです。

特に師走に入ってからの毎日は足早に過ぎ

一日でもっとも昼間が短い冬至から今日までは、

日めくりカレンダーが極薄になると今年のやり残したことはないかと思う日々でした。

健康面では、心臓に先天的な異常があったことも老化によって発症した現象のひとつと

思っていますが、これまで大きな病や手術歴もなく、

運動や健康法を追い求めていた自分の身体に過信は禁物という警告だと感じています。

ゆず

*ゆずをたくさん頂きお料理の香り付け用に保存したり、当時のゆず湯はもちろん、

ゆず湯の後はキッチン回りのお掃除にと活用できました。

さて、皆様はこの一年はどのような年になりましたでしょうか?

 

ところで、大晦日に「年越しそば」を食べて一年の災いを断ち切るなどの風習があります。

そばには、たんぱく質やビタミンB1(疲労回復)、B2(皮膚、粘膜などの細胞の再生)

が含まれ、特に注目したい栄養素はルチンで高血圧や動脈硬化の予防に効果があるといわれます。

そして、薬味のネギの役割はビタミンB1の吸収を高めてくれ、

更にビタミンCたっぷりの大根と一緒に摂ることも効果を高めてくれますし、

お店で出してくれるそば湯を飲むことも

その中に溶け込んでいる水溶性ビタミン群の栄養素を摂れるので健康効果が増すといわれます。

 

それでは、今年最後の日にそれぞれの思いを巡らせ、振り返りながら心にゆとりをもって

過ごせたらと思います。

 

今年も、健康塾通信をお読みくださり有難うございました。

 

では、皆々様どうぞよいお年をお迎えくださいませ。

来年も何卒よろしくお願い申し上げます。

マリンタワーよりイルミネーションの風景


冬の訪れ

2023年11月30日 11時44分14秒 | Weblog

舞岡の森

明日から12月、この秋は出かけるチャンスが無く

紅葉のいい時期を見逃してしまいました。

でも、身近な友人から地元や鎌倉などを散策した時の写真を頂きましたので

ご紹介しながら11月のブログの更新をしたいと思います。

明月院

さて、今回は11月に受講した横浜スポーツ医会・スポーツ協会主催

『AED の使い方等』の報告を致します。

AEDとは、心臓がけいれんして血液を流すポンプ機能を失った状態(心室細動)になった心臓に対して、

電気ショックを与え、正常なリズムに戻すための医療機器です。

きっと公共施設などで見かけた方もいらっしゃるのではと思います。

AEDは校内やスポーツ施設のほかに厚生労働省が定めた設置場所の基準に基づいて設置されているようですが、

誰もが毎日、目につくような玄関、廊下、体育館などに置くことが望まれています。

 

わが国では学校で年間約50人が心臓突然死を起こしているそうです。

更に、突然心停止の発生は 70%近くが自宅や住居であることからも、

集合住宅等の人口が密集した環境では AED 設置の効果が期待されるということです。

一般財団法人日本救急医療財団がまとめている

AED の適正配置に関するガイドライン(平成30年12月25日)

や、日本心臓財団なども参考にしてください。

 

先ずは、ご自身の生活に関わる身近な設置場所の確認も大切ですね。

そして、機会がありましたら是非、CRP(胸骨圧迫)やAEDの操作の

体験もお試しください。AED で助かるいのちが有ります。

 

 

ところで

皆様は日常、救急車のサイレンを聞いたことや、

出くわしたりしたことなどがあるかと思います。

コロナの時期より多少サイレンを聞くことが少なくなったような気もしますが

今年6月は私も救急車のお世話になり、その時の体験を少しお伝えしたいと思います。

友人が一緒だったので、肩を借りながらゆっくり移動もでき

119番がつながった時には、目印の郵便局の近くに消防自動車が

停車している情報を伝えたので、救急車が到着する前に

消防隊の方が先ずは直ぐ駆けつけて「何かお手伝いをさせて下さい。」

と声をかけて下さり、胸の痛み、頻脈、冷や汗でようやく立っていたので

「椅子に座りたい。」という申し出にパイプ椅子をすぐに用意してくれました。

その後、更に女性と男性の消防隊員が駆けつけて、血圧、体温、酸素濃度

個人情報を記入したりと、迅速に対応してくださいました。

私は苦しいながらも、意識が有ったので記憶も鮮明ですが

以前にブログでお伝えした主人の交通事故では、本人は幽体離脱を起こしていたので

救急車到着までの記憶はないようです。

 

逗子マリーナ

これから年末に入り、世間は益々忙しい時期に入ります。

救命救急の現場の皆様へ感謝すると共に

すべての皆様が事故の無い日々で健やかに過ごせることを願いたいと思います。

 

 

本日も最後までお読みくださり有難うございました。

 


誕生月のまとめ

2023年10月31日 17時15分46秒 | Weblog

10月29日朝

皆様こんにちは。富士吉田の友より最近の富士山の写真が届きました。

初冠雪から雪の量も多く降り積もっています。

さて、10月は和風月明では神無月です。

諸説は有るようですが、中学生の頃「神」に関わる自分の誕生月の呼び方を覚えてから

大きな意味はないのですが、季節の移り変わりと共にこころに留めていました。

 

また、10月の記念日は1日のメガネの日、10日は目の愛護デー、11日はウインクの日と言われ、目に関わる記念日も集まっているようです。

そして、きょうはハロウィン10月最終日となりました。

一日を通してお日様も雲隠れしている時間が多く気温も上がりませんでした。

 

猛暑の記録が続いた夏から季節が進み、寝苦しさも無くなって一日の気温差は有っても

随分過ごしやすくなったと思います。

この時期は「健康」や「運動」にかかわる取り組みや行事もふえてきました。

9月から11月は運動によって代謝を高めるのに最も適している時期と言われています。

 

しかし、その反面、季節の変わり目で気圧の変化に伴う気象病や天気痛と言われる不調、

また、インフルエンザのような感染症にも注意が必要となる時期でもあります。

 

私も、早速予防接種の予約をしました。

ところで、今年の誕生日で早、70歳になりました。

自分ではそれなりに老化を感じるように、やはり「古希」という響きは大きいものです。

中国の詩人杜甫の「人生七十古来稀なり」という言葉に由来して、

昔は70まで生きることが稀だったのですから、有難いことと感謝しています。

そして、70からの新たな出会いにこころをときめかしています。

 

我が国は1978年に当時の厚生省が平均寿命(男性が72.69歳、女性が77.95歳)を発表して

世界一の長寿国になったことを公言したそうです。

 

その理由には医療の発達とレベルの高さ、保険制度によって病院にかかり安く医療費の負担の軽減や健康意識の高さ、

伝統的な食文化の影響などと言われています。

 

ちなみに令和4年の男性 平均寿命は 81.05年、女性は87.09年となり前年と比較して男は0.42年、女は0.49年下回りました。

平均寿命が前年を下回るのは、令和3年に続き2年連続しています。

 

厚生労働省の分析によると、平均寿命の前年との差を死因別に分解すると、

男性は悪性新生物<腫瘍>などの死亡率の変化が平均寿命を延ばす方向に働いているが、

男女とも新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、心疾患(高血圧性を除く)、

老衰などの死亡率の変化が平均寿命を縮める方向に働いているとのことでした。

 

データーは不明ですが、世界的にもコロナの影響で平均寿命の変化や未だ終息しない戦争被害や災害などでの

死亡率の変異は大きい事でしょう。

 

全ての人が健康で暮らせる平和な世界への実現は人類の尊い命をつなぐ願いです。

今月は人生の節目を迎えた月を振り返りながら書き記しました。

最後までお読みくださり、有難うございました。


夏の疲れと月とツボ

2023年09月30日 06時33分26秒 | Weblog

猛暑や夏日に翻弄された夏も、ようやく朝晩はひんやりとした秋風に

癒されるようになってまいりました。

夕方は雲が多い空でも、まばゆい太陽の光を見ることが出来ました。

しかし、それもつかの間、空は瞬く間に暗い雲に覆われ、時折小さな雨粒が落ちてきました。

きょう29日は十五夜、中秋の名月は見られないかとほぼあきらめていましたが

19時前に雲間から明るい満月が顔を出しました。

月は潮の満ち引きとも関係すると言われますが、29.5日周期の満ち欠けは

いのちを刻むかのように繰り返されています。

また、陰陽説では月は陰、太陽は陽、人間では女性は陰、男性は陽と万物が陰陽で分けられています。

そして、以前のブログで紹介しましたが(2013.8.8 「痔にはこんなことを?」)

それは満月の日にすり鉢をかぶり、百会に灸をすると痔に効くという奇妙な言い伝えの方法でした。

 

確かにあるお寺で焙烙灸(ほうろくきゅう)というのをしていると聴きました。

ほうろくと呼ばれる素焼きの皿を頭に乗せて、その上にもぐさの灸で温めるものです。

 

頭のてっぺんにあるツボが百会ですが、養生のツボでもあり

両耳の先端を頭上に結んだ延長線とからだの正中線が交わったところで

ほぼ頭のてっぺんで少しくぼんだ所にあります。

お灸は難しくても指圧などで、いた気持ちの良い場所を探して

刺激してみましょう。

百会は、不眠や自律神経の調整、頭痛、のぼせ、ストレス、痔など

多くの症状の緩和に効く万能のツボでもありますので

きっと夏の疲れを癒してくれるはずです。

 

それでは、皆様良い休日を、お過ごしください。

 

 

 


8月のふりかえり

2023年08月31日 04時34分24秒 | Weblog

残暑お見舞い申し上げます。

彼岸過ぎても30度を超す真夏日が続いています。

炎天下でも出掛けなければならない時、日陰があるとホッとしたり

例え電信柱の影であっても有難く感じるものです。

「暑さ忘れて陰忘る」という言葉のように、そんなありがたみを早く感じるような

日が来て欲しいと願うこの頃です。

 

今週は夏休みも終わり、ご近所の小学生の登校する姿が見られるようになりましたが

きょうは8月に思い浮かぶ事や見聞きしたことなどを振り返ってみたいと思います。

夜空を彩る夏の風物詩と言えば「花火」ですが、

自然界では8月1日から7日は星空に親しむ

「スター・ウィーク週間」がありました。

更に8月の満月は2回あって2日と31日に観測される満月を

スタージョンムーンと呼びますが、

30日からスーパームーンにブルームーンが重なる、

特別な満月で今年最大で明るい満月と言われます。

30日20時ころは大きい月の周りに雲の輪が出来てぼんやりとした月が見えました。

そして、前回のブログで心臓のカテーテルアブレーション体験を

お伝えしましたが

8月10日は「健康ハートの日」とすることを日本心臓財団が提唱しています。

暑い夏の1日に毎日休みなく働いている心臓を思いやり健康について考え

「こころとからだの休日」を過ごすようにということです。

 

ところで追記ですが

心臓を病んだ経験者として、万物を五行論によって系統的に分類した

「五行色体表」木・火・土・金・水の

「火」の要素で

五臓は「心」

五季は「夏」

五竅きゅうは「舌」

五液は「汗」

五香は「焦」焦げ臭い

「心」に問題があると、病気が現れるのが「舌」、病んだときには「汗」の量が増え、

変調時の体臭は「焦」(焦げ臭い)など私も冷や汗も経験しました。

アブレーションのその後ですが、3か月くらいは処置の後遺症があると言われていますが

お陰様で現在は大きな影響もなくこのまま再発なく回復に向かうことを祈っています。

 

冒頭の「暑さ忘れて陰忘る」の言葉は

『苦しいときが過ぎてしまえば、そのとき受けた恩義を忘れること』の戒めですが

この言葉のように、感謝を忘れずこれからも健康の為一層身体を思いやって過ごしたいと思います。

 

それでは、どうぞ皆様も益々お元気な日々をお過ごしください。


カテーテルアブレーション体験

2023年07月31日 17時18分15秒 | Weblog

暑中お見舞い申し上げます。

今年は最も暑い7月となり地球は温暖化から沸騰化で

連日熱中症アラートも発令されています。

どうぞ、くれぐれも涼をとりお過ごしくださいませ。

ところで、この度はご報告があります。

 

さかのぼること6月中旬外出中に、突然胸の痛み、頻脈、冷や汗が起き救急搬送されました。

そして、心臓に正常な刺激伝導系以外の伝導回路があるのでは?ということでした。

 

「発作性上室性頻拍」の可能性が強く、緊急性はないものの

次にいつ何処で発作が起きるか?不安を抱えるよりは、「人生100年」

体力があるうちにと7月14日カテーテルアブレーション(焼灼)術を行うことにしました。

 

メスを入れないことでダメージは少なく入院も比較的短期と言われましたが

私にとりましては、約3時間の痛みや恐怖体験でした。

カテーテルを挿入する部位4か所のみの局所麻酔で意識ははっきりしていました。

 

先天的にある回路を見つけるためには、肺静脈に

造影剤を注射して撮影、頻脈を発生している伝導回路の場所を突き止めてから、

心臓まで入れたカテーテルの先端の電極から高周波を出して、電気回路を焼灼します。

この治療中に手術室に響きわたっていたドクターチームの声や機械音が 

やがてトーンダウンしていき

「よく頑張りました」のドクターの声にやっと終わったのかという安堵感で

「ありがとうございました」と御礼を告げることができました。

 

アブレーション治療中も手足や首は動かせませんが、

治療後も6時間は左右鼠径部は特にカテーテル挿入部の再出血を防ぐために

止血と拘束、拘束が取れた後も2時間のベッド上で安静でした。

翌朝になり止血用の幅広くて下腹部から大腿部にかけてのテープが取れてから、

やっとベッドを降りることが出来ました。

 

人には「病」という試練が有りますが、その病気や症状によって死に至るもの

長い闘病を強いられたりと本当に様々です。

 

今回は予期せず見つかった先天的な異常で、リスクがあることは同意した上での

治療ゆえ、予後の合併症などが無いようしばらくは体の負担を避けて

生活したいと思います。

 

この度も多くの方々に激励や真心の祈りやメッセージの支えをいただき

私の命がつながり克服できましたことを、心より感謝申し上げます。

 

明日から8月、更に皆様のご健康と無事故をお祈りいたします。