大晦日を迎え、久々に貝原益軒先生の養生訓を紐解いてみました。
養生訓巻第八 養老「七十歳を過ぎる頃」の頁からの抜粋です。
『年齢が六十歳を超えて七十歳になったならば、一年を無事に過ごすだけでも
酷く難しい。
老人もこの頃になると一年の間でも体力・気力の衰えが時とともに変わっていく。
その変化は若い時の数年を過ぎるよりもなお明瞭である。
このように衰えていく老いの身であるからよく養生しなければ
天寿を全うすることはできない。
またこの年の頃になっては、一年の経過は若い時の
一、二か月過ぎるより早く感じられる。』
このような記述にあるように私自身古希を迎え、まさに日々実感しているところです。
特に師走に入ってからの毎日は足早に過ぎ
一日でもっとも昼間が短い冬至から今日までは、
日めくりカレンダーが極薄になると今年のやり残したことはないかと思う日々でした。
健康面では、心臓に先天的な異常があったことも老化によって発症した現象のひとつと
思っていますが、これまで大きな病や手術歴もなく、
運動や健康法を追い求めていた自分の身体に過信は禁物という警告だと感じています。
ゆず
*ゆずをたくさん頂きお料理の香り付け用に保存したり、当時のゆず湯はもちろん、
ゆず湯の後はキッチン回りのお掃除にと活用できました。
さて、皆様はこの一年はどのような年になりましたでしょうか?
ところで、大晦日に「年越しそば」を食べて一年の災いを断ち切るなどの風習があります。
そばには、たんぱく質やビタミンB1(疲労回復)、B2(皮膚、粘膜などの細胞の再生)
が含まれ、特に注目したい栄養素はルチンで高血圧や動脈硬化の予防に効果があるといわれます。
そして、薬味のネギの役割はビタミンB1の吸収を高めてくれ、
更にビタミンCたっぷりの大根と一緒に摂ることも効果を高めてくれますし、
お店で出してくれるそば湯を飲むことも
その中に溶け込んでいる水溶性ビタミン群の栄養素を摂れるので健康効果が増すといわれます。
それでは、今年最後の日にそれぞれの思いを巡らせ、振り返りながら心にゆとりをもって
過ごせたらと思います。
今年も、健康塾通信をお読みくださり有難うございました。
では、皆々様どうぞよいお年をお迎えくださいませ。
来年も何卒よろしくお願い申し上げます。
マリンタワーよりイルミネーションの風景
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