健康塾通信

皆様がより健康であるための情報やご家庭でお手軽にできる健康法をお伝えいたします。

暑い時にお勧め

2019年07月31日 14時06分41秒 | Weblog

日本列島は夏本番を迎えました。

関東甲信も遅い梅雨明けから連日の高温に、熱中症の危険率がアップしています。

 

夏バテの防止や暑い時には「辛いもの」とよく言われています。

辛い物を食べると汗をかいて、体の表面温度が下がります。

 

東洋医学では「辛味」は冷えからくる不調(血行不良)と

湿気からくる不調(むくみや胃腸の不具合)を改善する効果があると言われています。

 

冷房などで冷えた場合、薬味や香辛料をあわせて摂るようにしたり

山椒や胡椒はおなかを温めてくれます。

 

山椒はゆずと並んで日本料理の二大香辛料と言われ料理の味を引き立たせてくれますが

古来より生薬としても使われました。

鰻のかば焼きに山椒は欠かせませんが、脂っこい鰻の消化を助ける他

抗菌作用があり、鎮痛や解毒、寄生虫駆除の効果もあります。

 

消化能力が落ちているときは、「辛味」として

夏野菜などにカレー粉を使った料理や、わさび、からし、生姜などもいいようです。

 

むくみや重だるさの症状には利尿作用のあるウリ科の野菜や枝豆などの豆類に辛味を合わせます。

 

そこで、夏の定番、カラーピーマンや豆類、ズッキーニ等のウリ科のお野菜をたくさん使った

夏野菜カレーはいかかでしょうか?

 

 

ピーマンは唐辛子を改良して作られたナス科ですが、

品種と種類が豊富で緑色の定番のものを完熟させると

赤やオレンジのカラーピーマンといわれます。

パプリカは肉厚で大きい品種ですが、生食が良いそうです。

 

 

ピーマンの栄養効果は

抗酸化作用が強い・・・ビタミンC・E・カロテン

香り成分のピラジン・・・血液中の血小板の凝固を抑える

肌や骨と血中コレステロール値を下げる・・・ビタミンCが豊富

 

とくに赤ピーマンはβカロテンの量が緑ピーマンの倍以上あり、造血作用のある葉酸も多く含まれています。

 

 

それでは、『涼』を呼ぶ工夫を取り入れて、暑さに負けず過ごしてまいりましょう!

 


初夏のお野菜 みょうが

2019年07月15日 18時31分24秒 | Weblog

7月半ばとなりましたが、日照時間が少ない日が続いています。

このままだと野菜の生育にも大きく影響が出そうです。

また、朝晩の冷えのせいか風邪をひいている方も多いようですので

今日のお野菜はお役に立ちそうです。

さて、今回の初夏のお野菜は「みょうが」です。

夏の暑い日には、おそうめんや冷奴などの薬味として活躍してくれますね。

夏から秋にかけて、赤紫色の芽のような形をした「花みょうが」と呼ばれるものが旬です。

 

薬味には使う直前に、縦半分に切って更に斜めに刻んだり、繊維を切るように輪切りにして

水に数十秒さらしてアク(灰汁)をとってから使います。

古くからみょうがは特に暑気払いに効果があると言われていますが

その成分や効果をお伝えします。

 

①  香り成分・・α-ビネン   

ストレス緩和・リラックス効果・大脳皮質を刺激して、集中力・記憶力アップ

消化促進作用、発汗や利尿作用

 

②  香り成分・・カンフェン

抗炎症作用によって、神経痛やリウマチの痛み緩和効果

 

③  色素成分・・アントシアニン

抗酸化作用、目の疲れをやわらげ眼病予防に有効

 

④  辛味成分・・ミョウガジアール

血流促進、冷えの緩和

 

そのほかカリウムも含むのでむくみの緩和にも効果があり、①~④の効果との相乗効果によって、

デトックス効果やお肌のくすみ緩和などにも役立つと言われています。

 

 民間療法として、みょうがのしぼり汁と同量の酒を混ぜて、うがいすると喉の痛みを緩和すると言われます。

風邪の予防やこれからの夏バテにも、みょうがはその力を発揮してくれるお野菜です。

是非、店頭で見かけたらお買い求めて、みそ汁などにも使ってみましょう!


初夏のお野菜 大葉

2019年07月02日 18時14分35秒 | Weblog

今日から七夕(7月7日)頃までの5日間は半夏生、田植えを終えた田園風景も見られる頃です。

ところで、九州地方に大雨をもたらしている梅雨前線が日本列島の太平洋側に長く居座りそうで被害が心配されるところです。

お互いに今後の情報に注意しましょう!

 

それでは、今月は初夏に旬を迎える身近なお野菜を取り上げたいと思います。

この時期は蒸し暑い日も多く、さっぱりしたものを食べたくなります。

 

香味野菜と言われるものは、香りや風味を味わうだけでなく、食材の臭みを消す役割もあります。

今日は7月から10月に旬を迎え、香味野菜でもあり和ハーブともいわれている「大葉」、

我が家では旬を問わずよく登場する野菜です。

大葉には、幼いころの恥ずかしい思い出があります。

母親から、「シソを買ってきて!」とはじめてのお使いを頼まれ、ひとりでは行きつけない八百屋さんで

「シソ下さい。」と言ったら「大葉でしょ!」と言われ、違っていたらどうしよう??と思いながらも買って帰ったら、呼び方の違いであると判りました。

些細なことでしょうがあの頃のドキドキ体験のおかげで、私の中では独特の香りと共にしっかりと存在感を保っています。

 

大葉を選ぶときは、みずみずしく青々とした色、張り、ツヤ、そして香りのあるものを選びたいです。

乾燥を嫌うので、私は洗ってからキッチンペーパーを湿らせたもので包んで、保存袋か容器で冷蔵します。

うちでは使うごとに葉の状態の確認と湿らせたペーパーも時折変えて、

生で刻んで薬味として料理に使う場合は10枚を1週間で使い切ります。

特に細かく刻むと香りや効果が大きいと言われます。

 

大葉の栄養効果として

*香り成分である「ペリルアルデヒド」にはリラックス効果や食欲増進作用があります。

 

*β-カロチンを含み、抗酸化作用があります。β-カロチンは脂溶性なので油を使う調理で吸収率がアップします。

また、体内ではビタミンAに変換するので粘膜保護と免疫力もアップします。

 

*カリウムが含まれることで、むくみを改善したり、過剰な水分と共に

老廃物も排泄してくれることで、デトックス効果もあります。

 

 では、次回は「みょうが」を取り上げます。