健康塾通信

皆様がより健康であるための情報やご家庭でお手軽にできる健康法をお伝えいたします。

網目状の構造とリンパの流れ

2022年06月29日 18時37分32秒 | Weblog

梅雨明けの前から始まっていた猛暑ですが天気予報ではほぼ赤く塗りつぶされている日本地図、

「昼間は外出控えるように!」とも言われながら熱中症は家での発症率が多いので

暑さ対策、水分補給が大切です。

ところで人体は緻密で優れている精密機械のようだといつも感じているのですが、

私たちの身体の中で、網目状の構造をしていると確認できているものを取り上げながら、リンパの流れも含めてお伝えいたします。

 

先ずは、皮膚の表面は網目状の溝が見えます。この溝の部分を皮溝(ひこう)と呼んで

その区切られている高くなった部分は皮丘(ひきゅう)といいます。

皮溝の幅が狭くて皮丘の形が整っていると、理想的でキメが細かくすべすべ肌なのです。

 

次に毛細リンパ管です。

皮膚は三層構造をしていて、表皮・真皮・皮下組織から成り

真皮は肌のハリや弾力を保つために大切な部位で、表皮よりも厚くて血管・神経・リンパ管・汗腺などが通っている場所です。

リンパ管のはじまりは網目状の毛細リンパ管です。

補足ですがリンパは毛細リンパ管から始まって集まり前集合リンパ管となり合流して集合リンパ管となります。

ここまでが皮膚組織で真皮から皮下組織の中のリンパ管走行です。

このあとのリンパの流れの前に皮下組織の次の膜が筋膜です。

筋膜は、コラーゲン線維と、伸縮性に優れたエラスチン線維という2種類のタンパク質の線維が編み上げられた

網目状構造をして骨や内臓も包んで支えています。『第2の骨格』ともいわれます。

(リンパ浮腫治療のセルフケア・加藤逸男監修 参照)

この筋膜の下に深部リンパ管という太いリンパ本幹の中を皮膚や組織の隅々から集められたリンパ液が通過して

右リンパ本幹と胸管に流入して最後は静脈に合流します。

静脈に入ったリンパ液は静脈血と混ざって血液循環に戻り

そのあとは、身体の中で処理されて不要な水分は尿として排泄されます。

このように身体の中で網目状構造をしているものは

皮膚のキメ・毛細リンパ管・筋膜です。

 

先ずは本日はここまでに致します。

リンパの流れと血液の流れとの違いなど来月に補足してお伝えしていきたいと思います。

 

それでは猛暑の日々、くれぐれもご自愛ください。


ホルモンバランスを整えるために

2022年06月27日 23時05分45秒 | Weblog

26日の夕富士

毎日暑い日が続きます。この暑さは梅雨の中休み?

今年の大雨はまだこれから?などとうだる暑さの毎日を送っていたところ、

本日まさかの早い梅雨明けになりました。

 

6月も終わりに近づき、早速ホルモンのまとめを致します。

健康な身体を考える時にバランスという言葉は全てに当てはまり重要なことです。

今回のホルモンバランスを整えることは身体と心にも大きく影響します。

日々の生活で大切なことは「食事」と「睡眠」と「運動」です。

  • 食事

イソフラボンを含んでいる大豆製品や、カルシウムが含まれる食品は

特に、エストロゲンに似た働きをするので日々の食事に取り入れたいです。

また栄養などのバランスや食事の量、時間が不規則にならないことも大切です。

 

  • 睡眠

大切なことは質の良い睡眠です。

また、睡眠時間は6~8時間位は取るようにしましょう。

そして、朝の光を浴びることで気持ちよく目覚め、体内時計のスイッチが入り

自律神経を整えて幸せホルモンのセロトニンが分泌されます。

さらに、睡眠の数時間前にはお風呂に入ってリラックスすること、

睡眠前にはカフェインの入った飲料を避けて、携帯電話のチェックをしたり、

深夜までのテレビやパソコンを見ないことも、質の良い睡眠に繋がります。

 

  • 運動

適度な運動を習慣づける事も大切です。

有酸素運動ではウォーキング、ヨガ・ストレッチなど

ゆったり体を動かし深い呼吸ができるエクササイズなど

また、お忙しい方は生活の中で「~ながら運動」として取り入れてみましょう。

花手水

今年は明月院に姫アジサイを見に行くことも出来ず

アジサイが炎天下の中、色が褪せてしまうのも時間の問題かもしれません。

どうか皆様も急な気温の変化で身体のバランスが崩れないよう、

さわやかで心穏やかな日々になりますように。。。🌻

 

火の鳥のよう

 


ホルモン②

2022年06月12日 12時52分55秒 | Weblog

気が付けば梅雨入り、アジサイの色も様々で梅雨空にも負けず鮮やかに咲き始めています。

これまではコロナで多くのイベントが悉く中止されていましたが、ようやく明るい話題も増え夏のイベントの開催も計画されているようです。

その一つが新潟まつりのひとつの花火大会、『長岡花火』も3年ぶりの開催のようですが

日本三大花火のひとつとされ夜空を彩るひかりと体中に響き渡る音をいつかは体感したいものです。

 

さて、久々の更新になりましたが、前回の甲状腺ホルモンに続き代表的なホルモンをお伝えいたします。

まず、よく耳にする成長ホルモンは下垂体から分泌され成長促進の作用があります。

インシュリンはすい臓から分泌され血糖濃度低下の作用、

副腎皮質ホルモンは副腎から分泌され免疫・代謝の調整・ストレス応答反応と

まさに人体の正常な内分泌系の機能を調節すると共に免疫系や神経系との相互作用もしています。

今回は女性ホルモンのエストロゲンを中心に女性の身体や美容についてその作用を取り上げます。

女性ホルモンは、エストロゲンとプロゲステロンという2種類があって、共に月経と連動して一定の周期で分泌量が増減します。

プロゲステロン(黄体ホルモン)は、基礎体温の上昇や子宮内膜や乳腺を整え健全な妊娠維持に必要なホルモンです。

生理前に影響する身体の変化は、プロゲステロンの作用です。

一方、エストロゲン(卵胞ホルモン)は肌・骨・自律神経・筋肉・代謝・女性的性格形成など

まさに女性にとりまして身体のみならず心の健やかさにも作用するホルモンなのです。

この大切な女性ホルモンの分泌がとても衰える時期が「更年期」です。

それは閉経前後で50歳代が移行時期になります。肌の張りや潤い顔色にも変化が現れたり、

大切なのは自律神経の乱れにもつながることもあるようです。

自律神経の乱れは、頭痛・動悸・多汗・ほてり、さらに便・腰痛・肩こり・不眠を招いたり

不安感やイライラ感と、様々な症状を招くことに繋がります。

更年期を是非とも好年期になるよう大事なホルモンバランスの乱れには注意が肝心です。

では次回は、ホルモンバランスを整えるためについてお伝えいたします。

梅雨の晴れ間を活かして、穏やかな時を過ごして行きたいと思います。