健康塾通信

皆様がより健康であるための情報やご家庭でお手軽にできる健康法をお伝えいたします。

灸の効用

2013年09月30日 23時37分14秒 | Weblog
柳川にて、夕陽を望む

皆様、こんばんわ。九月も最終日となりました。

今夜、石和から戻りました。

2日間にわたり、母の介護施設の転居のため、大変な作業になりました。

もっとも感じたことは、断捨離を早く始めなければということでした。。。



ところで、暑かった夏から朝晩の風の冷たさを感じるこのごろです。

お時間があったら、ぜひお灸もいいものです。


本日は、養生訓 巻第八 「灸の効用」 をお伝え致します。

― ひとの身体に灸をするのは、どのような理由からであろうか。

それについていう。

人間が生きているのは、天地の元気を受けてそれを根本にしているからである。

元気は陽気である。陽気は暖かで火に属している。

また陽気は、よく万物を生成する。

ところで陰血もまた元気から生じる。

元気が不足して、停滞してめぐらないと、

気が減って病気が起こる。

血もまた同じように減る。


それゆえに火気をかりて陽を助け

元気を補充すると、陽気が発生して強くなり

脾胃が調整されて食が進み

気血がよく循環し、飲食がとどこおらないで、

陰邪の気が去るといわれる。


これが灸の効用で、陽を助けて気血を盛んにし、

病気を回復させる原理なのであろう。―


本日の写真は夕陽ですが、陰陽で太陽は陽と言われます。

柳川での日の出は、先日の写真でアップいたしましたが

夕陽も見事にエネルギッシュでした。

太陽は地球上のどこにいても素晴らしい恩恵を与えてくれますが

じっくり観賞できるのはなかなかありません。

せっかくの自然の恵みを、もっと活かして楽しもうと思います。


養老「真心をもって親を養う」

2013年09月28日 20時53分01秒 | Weblog
柳川で出会った大きなクスノキ

本日は、巻第八 養老から「真心をもって親を養う」をお伝えします。

― 人の子であるからには、自分の親を養う道を知らないで良いはずはない。

親の心を楽しましめ、親の心に背かず

怒らすことなく、心配をかけない。

そのときの寒暑に応じて、その居室と寝室とを快適にし、

飲食の味をよくして、真心を持って養わなければならない。―


このように、言われています。

近頃、テレビ等でも介護問題を多く取り上げています。

私自身も、頻繁に両親のもとに通い始めて、はや2年が経過しました。

その間には入院、手術など待ったなしで問題が発生しました。

親たちが老化していく姿は、まさにこれからの人生の手本となります。

これまでケアハウスに入所していましたが、車椅子での移動になると

介護を必要とする施設に移らなければなりません。

介護施設もいろいろな違いがあり、実際に現在の身体の状態と

施設の維持費などの入居費レベルで妥当なところを探すことになります。

ちなみに「特別養護老人ホーム」といって、全国の都道府県にある施設は

介護保険でまかなえるレベルか比較的低い入居費であるため、

どこも300人待ちくらいの状態で

介護度が重度の方からの入居が優先されるのが現状です。

家族でお世話を出来るのが、理想ですが

現実はなかなか厳しいのが実情です。

しかし、自分たちに出来る範囲で、『真心を持って養わなければならない』

ということを肝に銘じていきたいと思います。

明日から、両親のいる石和温泉に行ってまいります。

山梨はぶどうのシーズンで、観光客も多く賑わっていることと思います。

では、皆様も良い週末を。。。


自然治癒

2013年09月26日 23時35分44秒 | Weblog
柳川の日の出

こんばんわ

今夜は遅くなりました。

早速、ほんじつの養生訓は、巻第七 用薬 から「自然治癒」をお伝えします。

― 薬を飲まないでも自然に治る病気は多い。

これを知らないでむやみに薬を使い、その薬に当てられて

病気をひどくし、食欲をなくして長く回復しないで 

死んでしまうことも少なくない。

薬を使用することは慎重でなければならない。―


近頃、夕方は急に冷え込んできました。

特に今日は台風の影響からか、上着を羽織る方も見受けられました。

明日の朝もグンと冷え込むようです。

暖かくしてお休みください。

予防医学

2013年09月24日 18時14分21秒 | Weblog

柳川の川下り


お彼岸連休に九州の柳川方面に行っておりました。

柳川は水郷と北原白秋の産まれ育った地として有名なところです。

また、義夫母の出身地でもあり、今回は法事のため立ち寄りました。

水と緑の豊かな閑静なたたずまいで、心身ともに安らぐことができました。

川下りの終点近くにある老舗の若松屋さんで大評判の

鰻のせいろ蒸しを食べることもでき、これも良い思い出になりました。


では、養生訓の中から、巻第六 慎病「予防医学」の一部を、お伝え致します。

―古語に「病想(そう)を作(な)す」という。

その意味は、病なく健康なときにかりに、病気をしたときの苦痛を思いめぐらして、

風・寒・暑・湿の外邪を防ぎ、酒食や好色の内なる欲を自制し、

身体の起臥(おきふし)、動静に

心を配っておれば病気にならないということである。―

気を惜しむ

2013年09月21日 00時17分34秒 | Weblog
蘭に止まったバッタ

本日、ご紹介する「気を惜しむ」は高齢者への配慮や、高齢者としての過ごし方を

教えられた御文です。

もし、身寄りにご高齢者がいらっしゃる場合、

また私自身が加齢に伴って

心すべきアドバイスと受け止めていきたいと思います。



気を惜しむ・・・巻第八 養老より   

― 老いると気が少なくなる。気を減らすことをさけなければならない。

まず第一に怒ってはならない。憂い、悲しみ、泣き、なげいてはいけない。

葬儀に関わらせてはいけない。死者の家族を訪ねさせてはいけない。

また思い過ごさせてもいけない。

もっともいけないのは、多くを話すことである。

早く喋ってはいけない。高声で話したり、高笑いしたり、声高く歌ったりしてはいけない。

遠い道を歩きすぎてはいけない。早足で道を歩いてはいけない。

重いものを持ち上げてはいけない。

これはみな気をへらさないで気を惜しむためである。―

夕食は軽く

2013年09月19日 19時10分08秒 | Weblog
18日の夕月

今日の養生訓から「夕食は軽く」・・・
―夕食は朝食よりもとどこおりやすくて消化しにくい。

だから夕食は少ないほうが良い。

軽い薄味のものを食べるが良い。

夕食に副食物の数の多いのは良いことではない。副食物を多く食べるのは禁物である。

魚や鳥などのように味が濃く、脂肪の多いものは夕食にはわるい。

菜類も、山芋、人参、白菜、芋、くわい、などの品は

とどこおりやすく気をふさぐものだから、夕食に多く食べてはいけない。

食べなければそれがもっともよい。―


今夜は中秋の名月、東の空が月明かりに照らされています。

ひときわ明るく美しい月夜。。。

静かな夜になりそうです。

今日も一日お疲れ様でした。

労働と多食

2013年09月17日 21時04分52秒 | Weblog
武蔵小杉の高層ビルを望む
地上3階より天空を望む
台風が通り過ぎたあとの空

台風18号による甚大な被害が報道される中、桂川にかかる渡月橋など

京都の嵐山近辺が映し出されると今回も自然の猛威に驚きます。

秋の観光シーズンには難しそうなダメージに、早く風情ある嵐山に戻ることを祈願します。

台風一過の本日、朝はひんやりとした空気に包まれ、

この夏の猛暑や、熱帯夜とようやくお別れできそうな陽気になったと感じています。


それでは、養生訓から「労働と多食」をご参考に

― 労働しすぎて疲労している時に多食すると、必ず横になって眠りたくなる。

食べてすぐに眠ると、食気がふさがって身体全体に循環せず、消化しにくくなって病気になる。

それゆえに労働してひどく疲れた時は、すぐに食べてはいけない。

疲労が取れてから食べるのが良い。

それは食べてすぐに眠らないためでもある。―

気から百病生ず

2013年09月15日 23時10分23秒 | Weblog
南西の空
北の空 

朝から台風の影響で、不安定な空模様が続きました。

同じ空でも、方角の違いで写真のような空色です。

雨が一旦収まって、近所にウオーキングに出かけました。

雨上がりの木々や土の香りがあたりに立ち込めていました。
日吉公園の高台から

23時を過ぎ、嵐の前の静けさのような嫌な夜です。

せっかくの連休ですが、お出かけの方はくれぐれもご注意くださいませ。


本日は、「気から百病生ず」をお伝えします。

― 『素問』という医書に「怒れば気上る。喜べば気緩まる。

悲しめば気消ゆ。恐るれば気めぐらず。寒ければ気閉ず。

暑ければ気泄(も)る。驚けば気乱れる。労すれば気へる。思えば気結ぼうる。」

と書かれている。すべての病気はみな気から生ずる。


病気というのは文字通り気が病むことだ。

それゆえ養生の道は気を調整することが重要である。

調整するというのは、気を和らげ平らかにすることである。

とにかく気を養う道は、気をへらさないことと循環を良くすることである。

気を和らげて平らかにすると、このふたつの心配はなくなる。―