健康塾通信

皆様がより健康であるための情報やご家庭でお手軽にできる健康法をお伝えいたします。

脳の健康

2022年03月24日 08時00分00秒 | Weblog

おはようございます。

春分の日が彼岸の中日でその前後7日間を彼岸というようですが、暑さ寒さも彼岸までというように、今年のこの寒さはもうこれくらいに。。。と思わずにはいられません。

今年は21日が春分の日、お彼岸の中日でしたから本日24日が彼岸明けになりますね。

いっときの暑さでは、衣類の入れ替えをしたいと思うほどでしたが、やはり三寒四温のこの時期は油断ができません。

二十四節気はカレンダーにも記載されているものもありますが、太陽の運行を基本として春夏秋冬の四季で分けて12の節気と12の中気に分類してそれぞれの言葉で表しています。そして、春分というと昼と夜の長さが一緒ですが、過ぎてしまった今全く意識をしていなかったことに気が付いています。

日々忙しく通り過ぎ、同じように繰り返しているようではありますが、毎日が新しく一期一会の出会いがあります。

1日の始まりに大切な意識をもつことや、今日も無事故で1日が終わったと思う事の大切さを実感するこの頃です。

さて、その大切な1日ですが私たちの身体には、もともと体内時計という生体リズムがあります。

このリズムは脳の視床下部にある視交叉上核と呼ばれる部位にサ-カディアンリズムを持つ神経細胞から成る発信器があって

その細胞が脳と身体の働きを周期的に支配されているのです。

前回のブログ「脳と睡眠」の補足になりますが、人間は1日を周期として睡眠と覚醒を繰り返していて、

これが概日リズム又はサ-カディアンリズムといわれ人間では24時間より少し長い様です。

また、睡眠はサ-カディアンリズムに大きな影響を受けていますがその他ホルモン・血圧・体温なども同様です。

それでは本日のテーマの「脳と健康」ですが、まず私が脳科学を学んで最初に知ったことは「脳の可塑性」です。

これをご存知の方は多いのかもしれませんが、難しいという先入観から私は脳とういう臓器を後回しにしがちでした。

ですから、粘土のように好きな形に作り変えられる可塑性が脳にもあることに正直驚きを隠せませんでした。

 

解りやすい例では「脳梗塞」を発症した時脳の細胞の一部が失われてしまうと再生はされませんが、

神経細胞(ニューロン)の入力の一部が損傷して変形するとシナプスの空きができて、

新たなシナプス接続が作られて損傷した機能が代償される場合があるということです。

 

脳卒中患者へのリハビリでは、子供がはじめてつかまり立ちをした時や歩き始めた時などに

たくさんほめてあげる事のように、繰り返し励ましやほめることで刺激を送ることが大切だといいます。

それは、生きている細胞に情報を送ることで、軸索とシナプスの結合を活性化させることができるので

リハビリの開始が少しでも早いことが重要になっています。

それでは本日はこの辺で。

脳の健康はもう少し続きますので宜しくお願い致します。

 

過去のブログで脳のことや睡眠に関わるホルモン等取り上げていますので是非、参考にお読みくださるとうれしいです。

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2014.11.5 7 幸せホルモン不足

  1. 12.17 19 睡眠ホルモン メラトニン

2016.11.16 運動と脳の働き

2017.4.30 脳の話 前頭葉・5.20 側頭葉・5.23後頭葉・5.29頭頂葉

2019.元旦 日野原先生の睡眠の仕方

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


脳と睡眠

2022年03月20日 10時58分24秒 | Weblog

こんにちは

3月半ばも過ぎましたが、夏日のような気温もあれば急に冷え込んで

衣服の調節に戸惑うような気温の変化が続きます。

皆様もどうか上手に対応しながらお過ごしくださいませ。

さて、健康塾では暫くリモ-ト教室が続いています。

長いお休み期間もありましたが

やはりお顔が見えて、一言でも近況報告が聞けることは大変嬉しく思います。

2月、3月はテーマが「リンパ」ですが、ミニ講義10分を取り入れその後1時間は

主要リンパ節を活性化する動きやセルフドレナージ、筋肉ポンプへのストレッチ運動、呼吸法、

むくみ解消のツボなどご紹介しながら進めています。

 

4月、5月は「ホルモン」をテーマにプログラムを構成中です。

今後健康塾通信の中でも発信して参りますので宜しくお願い致します。

それでは今回のタイトル「脳と睡眠」について

かつて学んだ『人間科学概論』を紐解きながらお伝えいたします。

 

私たちは1日を周期として睡眠と覚醒を繰り返していますが、

すっきりと目覚めた時は気分も爽快になります。

 

蛇足になりますが、昨年8月に主人が突然、交通事故に巻き込まれ

重症を負ったその日から退院を迎えるまで、夜中の2時半になると決まって目覚め

その後は眠れず長い1日が始まっていました。もっとも、夜は8時には眠りについていましたが。。。

具体的に夜中に何をしていたかですが、ひたすら片づけることと掃除でした。

現在のようにお仕事などが多様化していると、

夜中に起きて作業することは稀な事ではありませんが。。。。。 

今ではあの時間は私にとりまして、必要な時間であったと振り返ることが出来ます。

 

そのかいあって主人が帰宅するまでには介護用ベッドのスペースも、

部屋の安全な同線や本当に必要なものの分別もでき、引っ越し以来の断捨離が出来ました。

 

我々の脳にはあらゆる機能がそれぞれの場所に存在していて、

ブロードマンの脳地図によると1から52の番号が付けられています。

しかもそれぞれの役目は単独ではなく連携して機能しています。

例えば私たちの住まいでは、キッチンの引き出し戸棚なども整理して道具や食材、

調味料などの役割分担がスムースに出来るよう工夫することで御料理がしやすく無駄も省けることに繋がります。

 

先ずは生活の基盤を整えることで、身体の健康や脳の活性化にも大きな影響があると

思います。

 

では、睡眠が人間にとってなぜ必要かについて、

古くは身体と同様、脳と心を休めるためという考えは主流でしたが、

脳波の研究が進むにつれ脳は睡眠中に完全に休んでいるわけではないということがわかってきたと言います。                                                                                                                                                                   

睡眠中の脳波は睡眠の深さによって変わり、眠りが浅いとシーター波が、深いとデルタ波が出ていて、

脳波の記録によって人の覚醒と睡眠状態を知ることが出来るので、脳が死ぬと脳波も現れないので脳死の判定にするようです。

 

我々の脳には1000億個以上の神経細胞があって大脳皮質の睡眠中枢の働きで睡眠状態が作られます。

このようにまるで緻密なコンピュ-タ-が内蔵されているような脳内では

睡眠だけではなく、運動・発語・感情・思考・判断・体性感覚・味覚・視覚・聴覚・言語理解

などの情報処理が行われているのです。

 

では続きは次回また

 

追伸

3月はひな祭りの月です。昨年はお雛様を出すこともできませんでしたが

今年は、気持ちを切り替えていろいろな出来事に押しつぶされることなく

そういう時こそ、生活に潤いをという思いから、日々楽しもうと心掛けています。