健康塾通信

皆様がより健康であるための情報やご家庭でお手軽にできる健康法をお伝えいたします。

植物油の話②

2019年01月30日 18時19分45秒 | Weblog


朝晩の冷え込みがとっても厳しい大寒の時期です。

大寒は二十四節気(1年を24の節に分けると1節気は15日)の最後で、立春の前日までをいいますが

二十四節気をさらに5日に分けた七十二項では大寒を初侯・次候・末候の三つにわけることが出来ます。

次候は水沢腹く堅し(みずさわあつくかたし) 

沢の水が氷ったりして厚くなる時期ということですが、北国の寒さや雪の深さなどを思うと南関東の大寒など足元にも及びませんね。

昨日は風も強く体感温度も冷たく感じましたが、今日は末候のように

鳥が春を感じて、産卵期のために鳥小屋に入る、鶏始めて乳す(にわとりはじめてとやにつく)にふさわしい暖か日和でした。

 

さて、植物油の原料ですがよく知られているものを抜粋しました。

 

*とうもろこし 〈胚芽から油をとります。揚げ物に適しています。〉

 

*オリーブ   〈オリーブの果実から油をとります。食用、化粧品薬用に使われています。〉

 

*ベニバナ(サフラワー) 〈ベニバナの種子から油をとります。オレイン酸が多いものとリノール酸が多いものがある。〉


*ゴマ  〈焙煎して風味を引き出してからおブラを絞る。ごまグリナンなど抗酸化作用のある成分を含む。〉

 

*アマニ(フラックス) 

〈アマの種子(亜麻仁)から油をとる。油は食用のほかインキ、塗料などの原料として、油粕は飼料に、茎からとる繊維は糸や

織物(リネン)使われます。〉

 *キャノーラ(菜種) 

菜の花の種子からとるキャノーラ油は、ドレッシング、炒め物揚げ物などに使われる油。

マーガリン、ショートニングのの材料にも使われます。〉

*** 

そのほか、食用として、ポピュラーな大豆油、ひまわり、綿実、こめ、ヤシ(ココナッツ)

パーム(パームヤシ)、グレープシード(ぶどう)、マカダミアナッツなども食用や、マーガリン、マヨネーズの原料や化粧品にも使われています。

 

 

それでは次回はそれぞれの植物油に含まれる脂肪酸の種類や成分のことをお伝えします。

 

ちまたではインフルエンザが大流行していますので、基本的な「うがい」「手洗い」

などお互いに予防に心掛けたいと思います!

 

 

 

 

 

 


植物油の話①

2019年01月20日 11時29分33秒 | Weblog

大寒の日を迎えましたが、南関東は3月くらいの陽気になるようです。

ところで、新年のブログに日野原先生の生活習慣を書きました。

その中に「植物油をとる」ということがありましたが、植物油が何となく体にいい!

と思っているだけで、説明ができるかどうかは定かではありません。

そこで、今回は植物油について要点をまとめてみることにしました。

 

食生活の中に、油は欠かせないものとなっていますが、その主成分は『脂肪酸』です。

 

役割は①エネルギー源②からだの組織を正常に機能させる働きです。

 

脂肪酸は二つに分けられます。

*不飽和脂肪酸・・・植物油に多く含まれていて、常温では液状です。

 

*飽和脂肪酸・・・動物性脂肪(肉類・乳製品)に多く含まれています。

 

不飽和脂肪酸の代表は以下の3つで、長い分子の鎖(長鎖脂肪酸)から成り立ち、

ゆっくり吸収され、必要に応じて分解されます。

 

:オレイン酸・・・LDL(悪玉)コレステロールを上昇させないと言われ、酸化しにくく

         体内でも作られます。

:リノール酸・・・必須脂肪酸と言われるのは、体内で作られないからです。不足すると、

         成長阻害や皮膚障害が生じることがあり、血中コレステロールを上げにくいと言われています。

 

:α-リノレン酸・・同じく必須脂肪酸で、血中中性脂肪を下げる作用があると言われています。

         また、脳細胞の活動を支えるDHA(ドコサヘキサエン酸)などが体内で作られます。

 

オレイン酸を多く含むオイルはオリーブ油

リノール酸を多く含むのは大豆油・コーン油

α-リノレン酸を多く含むのはアマニ油・エゴマ油

 

如何でしょうか?

特に必須脂肪酸は子供の発育に欠かせない大切な油です。

エネルギーの低下や、脳の発育の遅れ皮膚や臓器のトラブルにつながります。

また、年齢を問わず健康生活に大切な植物油をしっかり摂っていきたいと思います。


次回はたくさんある植物油の原料を少しずつご紹介してまいります。

 

ちまたでは、インフルエンザ大流行ですのでお互いに予防に心掛けたいと思います。

 


2019年初春、日野原先生に学ぶ

2019年01月01日 11時16分16秒 | Weblog

 

日本画 富士

 

輝かしい初春を迎え皆々様の益々のご健康とご多幸を

お祈り申し上げます。

 

1年の計は元旦にあり」の言葉のように、ご自身の目標や計画など

既にお考えでしょうか?

 

2017718日に105歳で逝去された聖路加国際病院名誉院長の

日野原重明先生が90歳を超えてから、私は何度かご講演を拝聴いたしましたが、

2時間を超える講演でも、しっかりとしたお声で終始立ったままお話をされていました。

 

2年先までスケジュールが埋まっているというご自身の健康法の基本は、

『睡眠と食事と運動』とおっしゃっていました。

 

特に睡眠ではうつぶせ寝をされていて、枕を3つ使い、1つは頭2つ目は胸と胴の間、3つ目は膝に挟んで寝たそうです。

うつぶせ寝は、寝つきがよく眠りも深くて、呼吸が腹式になるので肺活量が増えるということです。

 

食事は11300キロカロリーで、夜だけご飯を食べると決めていたようです。

お肉は1日おきに80グラムくらいずつ食べ、野菜はお皿いっぱいたっぷりと食べていたということです。


運動は歩くのを基本として、エスカレーターに乗らず階段を登る。

動く歩道にも乗らないで隣を早足で歩くことで、追い越したときの達成感がたまらず

体を動かすことの楽しさにつながったようです。

 

自ら決めて、信念をもって継続された日野原先生から、先人の知恵をたくさん学ばせていただきました。

 

さらに、

故日野原重明先生の10の生活習慣です。

 

1.    小食

2.    植物油をとる

3.    階段を一段跳びで

4.    早足歩行をする

5.    いつも笑顔で

6.    首を回す

7.    息を吐ききる

8.    集中する

9.    洋服は自分で購入する

10.  体重、体温、血圧を測る

 

健康寿命を全うされた日野原先生のご長寿の根源がよくわかりました。

「継続」という大きな課題が、日々の1歩の習慣から始まるのだと

新たに気を引き締めたいと思います。

 

さあ、ご自身の生活習慣に1つでも2つでも継続できる何かを

掲げてみませんか?


今年も健康塾通信をどうぞよろしくお願いいたします。

 

2019年 1月1日  健康塾   古賀公子