湖国の住人

滋賀県に来て35年。まだまだ知らない湖国の自然、歳時記を日常の出来事、たまに生まれ故郷西条市、西条祭りの事も交え綴ります

湖国は春祭りが目白押し~近江八幡の火まつり~篠田の花火

2009-05-23 17:39:13 | 歳時記
もう一丁!

近江八幡市上田町にある『篠田神社』で5月4日に行われる『篠田の花火』は、「左義長まつり」、「八幡まつり」とともに「近江八幡の火祭り」として国の選択無形民俗文化財に指定されています。
江戸時代に雨ごいの返礼として、硝石で花火を作り奉納したことに始まる、と伝えられる篠田の花火は、今では珍しい硫黄・硝石・桐灰を調合して作る和火薬を板に描いた絵柄に塗りこむ仕掛花火です。





夜7時頃、太鼓につづいて大松明が宮入し、篠田神社の境内にたてられますが、その前に全国から奉納されたその年の新作花火や手筒花火などが披露されメインイベントを盛り上げてくれました。













午後9時過ぎに高さ約15メートル・幅約25メートルの大きさの、毎年、違った題材の絵柄が描かれた、仕掛け花火は奉火され、その瞬間、周囲はものすごい爆音と炎、そして煙に包まれます。



その時私は境内の外に居たのでこんなんしか撮れませんでしたが煙がおさまったあとに浮かび上がる蛍火のような幻想的な花火絵柄は、まさに夜空に輝く芸術品と呼ぶにふさわしいものでしたわ。



仕掛花火が消えると、最後に大松明が奉火され、夜空を赤々と焦がし祭りもクライマックスを迎えるのです。



大松明の火も収まるとその後は厳かに神事が始まり、華やかで豪快な火祭りも終焉となりました。

何処の祭りを見に行っても思うこと・・・アア参加してみたい・・・

湖国は春祭りが目白押し~厳粛かつ勇壮~日野曳山祭り

2009-05-23 17:20:43 | 歳時記
嗚呼五月ももう後半、早くアップしとかなっと!

蒲生郡日野町馬見岡綿向神社(うまみおかわたむきじんじゃ)』春季例大祭『日野祭り』は、3月の中旬頃から何らかの準備が行われているそうですが、5月2日から4日にかけて2日(宵山)・3日(本祭)4日(後宴祭)がメインイベントのようです。





早朝午前7時30分頃、日野祭の一切の運営を取り締まる「神調社(通称:芝田楽)」が神子三人を警固しつつ、上野田にある五社神社を出発し本通りを進み午前8時30分頃に大宮に宮入をします。



宮入後、本殿において「本殿の祭典」 「渡御の儀」が行われ、これが済むと拝殿神輿前で 宮司と三人の神子との間で「御幸の杯の儀」が 行われます。





その間、馬見岡綿向神社境内には曳山が宮入し今年は十六基曳山の内、七基が宮入したのが見られました。
四輪構造の曳山車は彫刻や幕類は豪華で歴史を感じるものばかりで、近江日野商人の繁栄を垣間見た気がします。
面白いのは曳山車の上にいろいろと飾り物がしてあるんですが、「だし」と呼ばれ毎年趣向をこらして作られるそうです。
今年は『オバマ大統領』と『天地人』が2台づつと被ってしまってましたわ(笑)





神事が終わると神子を先頭に午前中に「ひばり野」と呼ばれる旅所に渡御行列が出発します。



また、綿向神社の三柱の御祭神を乗せる神輿は三基あり渡御行列に続き出発します。
今回は午後の様子を見ずして帰ってきましたが、湖東、最大の日野祭は厳粛かつ勇壮であり、八百年の歴史をひしひしと感じさせるものでありました。

2006年に見に行ったのは午後からだったので次回は宵宮を見てみたいものです。