アクアリウムに魅せられたある研究者の日記。
太陽の光。流木の影。
水質測定。
我が家の30cmキューブ水槽は、山谷石を使っているので水の硬度が気になっていました。巷では、山谷石は青龍石ほどには硬度を上げないと言われているようですので、私もその言葉を信じて硬度を調べたことがありませんでした。でも、せっかくだから一度ぐらいは調べてみてブログのネタにでもっと。そんなわけで、水質測定をしてみました。
今回、測定に用いましたのは、Aquamind laboratoryさんのところの「GH assay kit」と「KH assay kit」、そして「pH assay kit」です。揃えちゃいました。価格の安さもさることながら、デザイン、丈夫な外箱、分かりやすい取説、それでいて、ガラスの試験管付き。これは、本当に素晴らしいです。チャームさんでも販売しているので、購入しやすいのも助かりますね。後々、試薬だけを買い足すこともできるので、さらに安上がり。まさに非のうちどころがない。既存メーカーはどうするか?
ちなみに、KHは炭酸塩硬度と呼ばれ、炭酸水素イオン濃度を測定することによって硬度を算出する方法です。一方、GHは総硬度と呼ばれ、ADA社などで使用されているTH(全硬度)と単位が違うだけで一緒。2価陽イオン(Ca++やMg++など)を測定することによって硬度を算出する方法です。ただ単に硬度を測りたいときには、GH(or TH)を調べたらいいと私は思っています。ただ、KH値を調べると、KHとpHから水中のCO2濃度を算出することもできるようなので、こちらを測るのも面白いと思います。もっとDEEPな内容をお求めの方は、Aquamind laboratoryさんのサイトの商品説明をご覧なれば、詳細な記述があります。
ではでは、実際に使ってみます。
今回のサンプルは、①30cmキューブ水槽の水、②水道水、③水換えに使う浄水器の水です。水槽のプロファイルとしては、①30cm水槽は山谷石の石組みレイアウト(2日前に1/3の換水)です。(詳しい水槽のデータはリンクへ) 実験方法は、各サンプル水を25℃に合わせてから(pHは温度によって変動し、KHの値に影響を与えるので一定にしました)、各kitに付属する取り扱い説明書の通り行いました。
ではでは、測定結果です。
サンプル pH KH [dH] GH [dH]
①30cm水槽 7.0 3.5 4.0
②水道水 7.2 2.0 2.5
③浄水器の水 7.2 2.0 2.5
他人の水槽データを見ても、面白いって思う人はいないよね。
では、簡単に。
まずはpH。水槽の方がやや低い傾向。これは、硝酸塩などの蓄積があるので、水道水等と比べて低くなることは予想していたことなんですが、できればもう少し低くてもいいかもと思いました。
次に、硬度。水道水や浄水器の水と比べて、水槽の水のKH、GHが高い数値に。こ、これは、もしかして山谷石が硬度を上げているかも?なんて思いましたが、落ち着いてよく考えてみたら、30cm水槽に使っている底砂が硬度を上げている可能性も排除できないので、今回の結果では山谷石が直接的な硬度上昇に関与しているのかが分かりませんでした。うっ期待させて、ごめんなさい。
ここで諦めるわけにはいかないので、上の写真の実験を新たに始めました。プラケに山谷石だけを沈めて水質変動を調べることにしました。もちろん、対照群に山谷石を入れないプラケも用意しました。このまま一週間待って、水質をチェックしたいと思います。
山谷石水槽の硬度と入れていない水槽のを比較して、硬度上昇の真相がはっきりすると思います。
結果は、今週末あたりにはお伝えできればって思ってます。
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