スズキ・メソード 清水尚志ヴァイオリン教室blog

~どの子も育つ、育て方ひとつ~

錦織圭とアギーレジャパンとスーパームーン

2014-09-10 01:57:04 | 日記
錦織圭、準優勝おめでとう。凄かったですね。4時間を超える死闘を2回も繰り返し、準決勝では世界ランキング1位のジョコヴィッチを下して迎えた決勝戦。気力も体力も本当に残ってなかったのでしょうね。精根尽き果てた。よくやった。お疲れ様。
ここまでの快進撃に付いて回るマイケル・チャンコーチによる基礎トレーニングの反復。そしてメントレ。それをこなしてきた錦織圭。だからここまで来れた。
きっと優勝を逃したことは悔しかっただろうけれども、全米オープンの決勝に立ってプレイ出来たことはとても気持ち良かっただろう。

今日のアギーレジャパンは2得点の若い世代の活躍は素晴らしかった。と同時に、でも2試合連続のミスによる失点。アギーレ曰く、戦術以前の問題。技術的要素・・・。状況判断と・・・。

この前のウルグアイ戦は負けてしまった。
負けは負けなんだけれども、なんか違う気がするのは私だけ・・・。負け方が違う。サッカーは単純にミスによる負けだ。


昔、よく多くのバイオリン教室の発表会等を聴きに行ったりして思ったのだけれど、幼少の頃は明らかにスズキの子達の演奏が音楽的で聴いていて上手い(あくまで個人的主観)。
でも、ある程度の年齢、巻数に進むにつれて、多くの子が逆転されてしまう。何故だろう。

技術を幼少の頃よりきちんと身に付けた子は大きくなって心が育った時に、出したい音が出せる、歌いたい音楽を奏でる事が出来る様になる。結果、音楽を奏でる事が上手いし愉しくなる。

要するに、バイオリンでもスポーツでも、きっかけとして試合を見ること(音楽を聴くこと)はとても大切。今回の錦織対ジョコヴィッチ戦はスーパープレイの応酬で凄かった。そこから、彼らに(プレイに)あこがれ、真似をしていく(素敵な音楽や演奏・演奏家にあこがれ、真似る)過程もとても大切。
でも、いつまでも毎日試合ばかりしていても強くはなれない。
そこで気付くのであろうか。彼らに持っていて私たちに持っていないもの。
基礎力、技術力、想像力、感覚、そして夢を叶えるための強い意志とそのための努力。コミットメントだ。夢は叶う。正しく努力した分だけ。
ただ、憧れているだけでは上手くも何にもならない。

鈴木先生は、音楽を愉しみながら、でも、ただ弾くのでは無く、その中に隠された多くの技術と解釈をより多く反復させる(気付かせる)ために教本に沢山の曲を取り込んだのだろう。素敵な音楽に出会えるために。もっと上手に自分の想った音楽を奏でられるようになるために、必要な道具(技術)を少しずつ取り入れてくれたのでしょう。そして、超絶技巧(スーパープレイ)が出来るようになった時の達成感や満足感。そこから生まれる、その先にある景色(音楽)への興味、向上心等々。

ただ、勝っても負けても見上げれば美しいスーパームーン。これもとっても大切な事。

私もコンサート本番までもう少し弾けるよう頑張ってみよう。(と言いつつ夜更かし・・・)