スズキ・メソード 清水尚志ヴァイオリン教室blog

~どの子も育つ、育て方ひとつ~

いざ穂高岳山荘へ

2020-10-07 23:44:48 | 日記


涸沢小屋にて一泊して翌朝には穂高岳山荘を経て奥穂高岳や涸沢岳を楽しもうと思っていたのですが、予報は雨、夜遅くからは降雪になる予報。
夜遅くには、強い雨音が涸沢小屋の屋根を叩き、気温もぐんぐんと下がり、とても寒く、思わずフリースを着込み、靴下にもカイロを貼り床に付く事態でした。
翌朝、雨はまだまだ強く、穂高は諦めなければならないかと頭を過ぎるも、天気予報は、次第に回復して、翌日には好天との予報。
この予報を信じて雨が上がるのを待っていたら、8時過ぎからどんどんと雲が明るくなり、青空も少しずつ見えて来たので、いざ穂高岳山荘へと登り始める決心をしました。途中、ザイテングラードと言う岩壁を登らなければならないのですが、ここは毎年転倒、滑落事故がとても多く、特に下りで慎重に岩を選び一歩一歩降りなければ、簡単に命を落とす場所。
緊張感を持ちながら、高度感を感じながら、とにかく慎重に確実に。
なるほど、ザイテングラードは、ガレ石や浮石がかなり点在している為に、安易に足を置く事でバランスを崩し、最悪は滑落。
ここで滑落したら、それは岩陵地帯なのでひとたまりもありません。緊張しながらの1時間半。しかし振り返ると見事な涸沢カールの絶景。そりゃ、登りたくなりますよね。
ザイテングラードに鎖や梯子を掛けて下さって、皆が少しでも安全に登れる様にと管理して下さっているスタッフに感謝しながら無事に穂高岳山荘に到着しました。
目の前には奥穂高岳が。この先は、ザイテングラードよりも更に緊張感を上げなければならないのですが、残念ながらまたガスが湧いてきて、一瞬で山荘を覆い、視界を遮られる。
今回は奥穂高岳は諦めて、比較的安全に登れる涸沢岳に登頂することにしました。
涸沢岳からは、奥穂高岳の全貌と、今回の登頂の目的の一つ、ジャンダルムをこの眼で見る事が出来るのです。また、反対に目を向けると、北穂高岳と、その先に槍ヶ岳が見える筈。
残念ながら、北穂高岳と槍ヶ岳はガスに包まれ、最後まで見られなかったのですが、奥穂高岳とジャンダルムはガスの切れてきた夕方に、その姿を表してくれました。