スズキ・メソード 清水尚志ヴァイオリン教室blog

~どの子も育つ、育て方ひとつ~

2度のコミット。

2020-08-23 22:29:48 | 日記


いつもの当たり前な事なんですが、登山に行く時に、娘に「必ず生きて帰る事」を約束して出かけるのです。
北アルプス穂高岳や槍ヶ岳は、毎年どうしても滑落や転倒、体調不良等で救助されたり、命を落とす人が多くあるために、決して無理な行動はしない事。
今回の登山は、およそ20キロ超、10時間前後の行程。更には、今回は強い陽射しと気温。想像以上に過酷な行程でした。

いよいよこれからが登山の核心部に突入という時に、家内が2度も転倒。
前日からの睡眠時間は2〜3時間程度。これから陽射しは容赦なく照らし、登山道には大した日除け場所も無い中、この後まだまだ5時間前後の工程が残っている。「今ならまだ引き返せる。」「前回の穂高も天候不順で登頂を諦め、また今回も諦めるか」「この容赦ない日差しの中、本当に安全に山荘まで辿り着くことが出来るのか?」様々な事が脳裏を駆け巡る中、決断しなければなりません。
1回目のコミットは、まだ、時間も装備も余裕がある。しっかりと熱中症対策などの体調管理を気に掛けて、様々な条件下での対策を考え、ゆっくりと時間を掛けて登り切る決断。結果、予定より数時間遅くなりましたが、無事に山荘に到着。
綺麗な夕焼けや星空を楽しむ事が出来ました。

翌朝も、綺麗な朝焼けを楽しみ、下山途中、天狗池に寄って逆さ槍ヶ岳を写真に収める事が楽しみでした。
しかし、この日も朝早くから容赦無い陽射しと気温。前日の疲れも残り、登山よりも下山の方が筋肉も悲鳴を上げる中、転倒しない様に集中力を切らさずに進むだけの自信が持てない。
2回目のコミット。天狗池への寄り道は諦め、体力と気力をしっかり温存し、ゆっくりと下山するという決断。6時間程度で転倒する事なく無事に下山しました。全ては「必ず生きて帰る」へのコミットメント。

山登りにしても他でも、刻一刻と変化する条件下で、何を選択、決断し、どう行動して、結果を得るか。これはとても大切な事。
よく考え、決断したら、しっかりと行動し、結果を得る。これが出来るかどうか。
どう行動したら自身の望んだ成果を得る事が出来るのか。良い決断でも、たとえ不本意な決断であっても、決めたらやり切る力。身に付けたいですね。

無事に下山した後の上高地での幻想的な景色に気持ちも身体も癒されました。