教室のこと・速読のこと・受講生のスコア・SEG講習生のスコア等々について書いています。
クリエイト速読スクールブログ
国立ロー合格体験記(下)
私のクリエイト体験(下)M
<速読と文演と松田先生の指導が絡み合って力がついたこと>
神戸大学の一次試験は、大量の指示を注意深く読ませた上で「ステートメント」を書かせるというものだった。この一次試験で、出願者774人中の321人が落ちた。私がその中でも落ちない文章を書けたのは、松田先生が私の性格面に対して正直に指摘してくれたからだ。
『私はあなたが弁護士になっても、あなたに依頼したくはありません。なぜなら軽率で不注意だからです。あなたの態度からは、人の生命や財産を守るという自覚がまるで感じられません。性格は文章に表れます。そこを意識して修正していかないと……』
人によっては松田先生から離れていくかもしれない痛烈な言葉だが、はっきりと指摘してくれた。私はとても嬉しくて、この言葉を私の日記の『忘れない助言』の欄に書き記した。そのときから、文章を読む、そして書くことに対する私の意識が変わった。その結果、生活態度も変わってきた。
それに伴い、私の脳に変化が起こった。その変化に父が気づいて、ある日の夕飯時に私に言った。
「前までMは、『ごじゃっぺ』だった。俺の田舎の言葉で、要領を得ずごちゃごちゃ話す頭の悪い人をごじゃっぺというんだけどね。Mはなにか説明しようとすると、あとあと自分が何を話しているのかわからなくなっていた。例えば、Aに関して話していても、途中で枝葉の部分に関して突然何かを思いつくとそのままBという話をし始め、そしてまた途中で枝葉の部分に関して思いついたCという話をし始める……というふうに、結局Aとは何ら無関係な話になって終わる始末だったんだよ。ところが最近そうじゃなくなったね。どうして?」と。
これは私も感じていたことだった。速読でロジカルテストとイメージ記憶訓練をしたことや受講中に本を沢山読んだことに加え、文演で文章の書き方を教わった後、神戸大一次試験用に問いに答える文章を必死に作成した結果、頭の中で自分の話の構造が見えるようになっていったのだ。同時に、他人の発言の中の論理矛盾が分かるようになっていった。私に欠落していたこれらの能力が目覚めだした。
これを父に話すと、「やはりクリエイトかぁ!! 出会えてよかったなあ! Mはクリエイトに行ってから本当に良くなったよ。ごじゃっぺのままだったら普通に就職しても大変苦労したと思うけど、自分の能力を超えるものを目指したからこそ進化できたんだろうな」と言われた。
「あのどん底の中、クリエイトを探しあてて通い始めたこともお前の能力だよ。自分の弱点と正面から向き合って、それを突破しようとせずに止めてしまう人達もいるんだからね。Mがクリエイトを見つけるまで、そしてクリエイトに通いだしてからの姿を『お父さんの体験記』という題で一筆書きたいなぁ!」と笑っていた。
司法試験という私の能力を超えるものに挑戦する過程で必要とされている一つ一つの能力を強化する努力をしていくうちに、私は大きく成長できた。クリエイトがその一つ一つを手助けしてくれた。クリエイトなしには進化できなかった。
〈最後に〉
クリエイトの先生方に大変感謝している。
A先生にはよく相談にのってもらい、太陽のような笑顔でいつも励ましてもらった。私の表情を見ては私の精神状況を察して元気づけてくれた。
また、神戸大受験のため新幹線に乗りこむ前にボストンバックを引きながら速読へ行った際、桑田先生と女性スタッフの方がクリエイトのエレベーター前までわざわざ出てきてくれて、「静かな気持ちで頑張って!!!」と送り出してくれた。2人の声援にとても力づけられた。
神戸受験から帰った後も、「Mさん今回は本当にいい顔してるわねぇ! 受かってそうね!!」と先生同士で嬉しそうに話しているのが聞こえてきた。
そして松田先生は、私の神戸合格をブログにまで書き込んで喜んでくれた。
たくさんの生徒がいるのに、たかが一生徒を先生方はこんなにも大切に思ってくれていると思い、感謝の気持ちで一杯になった。熱意と愛情あふれる先生方に支えてもらったから、止めないでこられたし、進化することができた。
本当にありがとうございました。
※2007年度入試;2007年4月に入学させる生徒を決めるために、2006年6月~2007年3月までに行う入試のことです。
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しかしながら、この中の松田さんの助言には少したじろぎました。この人なら大丈夫だと思うと、松田さんはキツイことを言うのかもしれませんね。
仕事もつきあいもキツく言い合えてこそ、です。
Mさんは人格というか、人柄というか、人間性の勝利です。積極的で、素直で、快活で、周りの者がツイ応援したくなるような人です。
スタッフの間では、「今の話、ごじゃっぺぽいよ」と「ごじゃっぺ」が流行り始めています。
いつか、『お父さんの体験記』をお願いしたいものです。
ますます、がんばって通おう!と励まされました。