なんとなくはじめました(つれづれなるままに)

日々のよしなしごとをそこはかとなく書きつくります。

改作・寿限無(その2)

2018年10月25日 19時30分06秒 | なんとなくの寿限無
「また、ある商店街だが、大変人気の八百屋さんがあった。目利きの御主人が自ら全国をめぐって、これぞ、という野菜を買い付けては売っていた。特に人気だったのがゴボウだ」

「へえ、ゴボウですか」

「これがバカに美味いゴボウだった。お客様は正直だ。あっという間に評判となって、毎日売り切れだ。こういう人気の店が商店街にあると、目当てのお客様がやって来る。そうすると、その周辺の店にも立ち寄る。相乗効果というやつだ」

「へえ・・・、(またメモをとる)ゴボウが売り切れ・・・と・・・。その八百屋さんの人気商品はゴボウだけですか?」

「他にはカイワレとキュウリが人気だったな」

「なるほどねえ・・・(メモ)カイワレとキュウリ・・・と・・・」

「またある商店街にはお惣菜の美味しいお店があったな。人気の商店街というのは、これまた人気のお惣菜屋さんがある。ここの商店街には餃子の美味しいお店があった」

「餃子ですか。そりゃあ、いいですね」

「ふつう餃子といえば焼き餃子、と相場が決まっているが、ここはなんと水餃子が美味しかったな。それに変わり種の餃子が人気だった。麩を使った餃子だ」

「へえ、麩ですか。そらあ、珍しい」

「ここの餃子の人気ベスト3が、水餃子、焼き餃子、麩の餃子だった」

「なるほどねえ・・・(メモ)水餃子、焼き餃子、麩の餃子・・・と・・・」

「そうだ。近頃は海外からもお客様がお見えになる。観光地もいいが、日本人のふつうの暮らしが見てみたい、というわけで、庶民的な商店街にも足を運ぶというな」

「そうか・・・、そういやあ、いろんな国の人を商店街で見かけるようになりましたよ。外国の人も商店街ってのは楽しいんですかね」

「こういう方にお金を使っていただくのも一つの方法だな」

(続く)

その3へ↓

https://blog.goo.ne.jp/cokie002/e/68066a47ae3aeed35f022c84dc3a254d

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