なんとなくはじめました(つれづれなるままに)

日々のよしなしごとをそこはかとなく書きつくります。

ビクター落語会 2007.7.8

2010年07月30日 12時42分08秒 | なんとなくの落語
昔、ミクシィにせっせと落語鑑賞記を書いていたことがありました。

ミクシィの日記だと、ジャンルごとにまとめられないこともあり、こちらに転記してみます。


古いものもあるので、ここに書かれていることは、現在の印象とは違っているかもしれませんが、まあ、そこはお許しを願って・・・。



港区・芝で定期的に催される落語会に行ってきました。


「ビクター落語会 ~蓄音機の犬~」


昼と夜の部があり、それぞれ違う演者が出演します。

本日は昼の部を観に行きました。


以下はプログラムと私のつたない感想を・・・。



①柳家ごん坊 開口一番「寿限無」


権太楼師匠のお弟子さんでしょう。子どもからおじいちゃんまで、もはや誰でも知っている「寿限無」をあえて演じておられました。

元気でよろしい。途中で間違えて、それを笑ってお客さんに素直に伝えるところもなんかよろしい。


②春風亭栄助 「花色木綿」


初めて見る噺家さんでした。まくらは手慣れていておもしろかったのですが、噺に移ってからやや中だるみしたように感じました。

端折る部分が多かったせいでしょうか。どうも展開が早すぎて、せっかくの笑える噺がちと散漫になりました。


③橘家文左衛門 「青菜」


番組表では柳家権太楼師匠の出番でしたが、文左衛門師匠が登場。

「権太楼師匠がまだいらしておりません・・・」

こういうハプニングがあるところも落語は楽しいですね。

まくらでは、とある料理屋さんに連れて行かれて、白魚の踊り食いを初体験したというお話を。

口に何とか入れて飲み込もうとしたら、むせてしまって1匹が鼻の中へ入って大騒ぎ・・・。

で、間髪をいれず「青菜」へと突入。その唐突さが面白いこと。

「青菜」も植木屋の軽さ具合がとても上手く演じられていて最後まで楽しめました。


④柳家権太楼 「お楽しみ」


「皿屋敷」でした。

遅れたことには一切触れず。相変わらずの権太楼ワールドです。

まくらで酒の小話をしておきながら、皿屋敷を。

「まくらで酒の話をしたから酒の噺でも演るんだろうな、なんて思っているんでしょうが演りません!(爆笑)」

で、さらりと「皿屋敷」を。

この日の夜の部は、権太楼師匠が「子別れ」を通しで演られるのでありました。


⑤古今亭菊之丞 「愛宕山」


本日の私のお目当てはこの方。

だいぶ前ですが、師匠の「干物箱」を朝日名人会で見たことがあります。以来、気になる噺家さんでありました。

タイプ的には小朝師匠を思わせます。芸に艶があります。

演じるのが難しい噺なのですが、師匠の得意ネタだけあって、登場人物がきちんと演じられています。


ただ、総じてお客さんの反応がいま一つでした。私は結構笑ったんですけどね・・・。


中入りで次回のチケットを売っていたので買い求めました。来月は柳家三三師匠、翌々月は林家正蔵師匠が出演します。こちらも楽しみですね。
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ビクター落語会 2007.4.28

2010年07月30日 12時36分15秒 | なんとなくの落語
昔、ミクシィにせっせと落語鑑賞記を書いていたことがありました。

ミクシィの日記だと、ジャンルごとにまとめられないこともあり、こちらに転記してみます。


古いものもあるので、ここに書かれていることは、現在の印象とは違っているかもしれませんが、まあ、そこはお許しを願って・・・。



夜席のほうに行ってきました。

会場は、三田駅近くの仏教伝道センター。落語とはほとんど無縁の縦長の会議室に椅子を並べてある、といった風情のこじんまりとした会場で催されました。


以下、プログラムと感想を。


①柳家小ぞう「つる」(開口一番)


柳家さん喬師匠の9番弟子だそうです。元気のよい「つる」でした。

前座さんです。これからガンバレ!

途中、ご隠居さんの言葉と八つぁん(だったかな?)の言葉を間違えてしまったのはご愛嬌。でも、そこが一番ウケた、というのはちと寂しい。


②柳家さん喬「お楽しみ」


百川でした。

「百川」といえば、小三治師匠の名演が思い出される私ですが、さん喬師匠の「百川」もさすがです。

河岸の若い衆に呼ばれて返事をする百兵衛さんの「う~~、しぇっ!」。

勘違いして、つらそうに、くわいを丸呑みする百兵衛さん。

小三治師匠の演じる百兵衛さんより、高い声で、ひょうきんに演じておられました。


③橘家圓太郎「厩火事」


以前、「試し酒」を聞いたことがあります。いい噺家さんです。

持ち時間が決まっていたのでしょうか?ずいぶん長いマクラでした。

「厩火事」への導入部としてのマクラなんですが、「女の人はわからない」という話を長々と。ちと冗漫だったかな、と。

「厩火事」は素晴らしい出来でした。ただ、おさきさんの話をきく仲人さんが、もう少し軽く演じられてもよかったかな・・・(隣に座っている女の子、居眠りしてましたよ!)。


④柳家さん喬「お若伊之助」


私は、志ん朝師匠のCDで聞いたことがあるだけ。ですが、やはり、さん喬師匠は上手いですね。

志ん朝師匠の「お若伊之助」はいくぶん軽く演じておられたように感じましたが、さん喬師匠は、もっと重く、人情噺のように仕上げておられました。


演じる人によって、同じ噺でも、違う噺のように聞こえてくるから面白いですね。

2時間半で2,800円。楽しませていただきました。



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柳家小三治師匠@盛岡 2007.2.18

2010年07月30日 12時25分39秒 | なんとなくの落語
昔、ミクシィにせっせと落語鑑賞記を書いていたことがありました。

ミクシィの日記だと、ジャンルごとにまとめられないこともあり、こちらに転記してみます。


古いものもあるので、ここに書かれていることは、現在の印象とは違っているかもしれませんが、まあ、そこはお許しを願って・・・。





本日、盛岡のおそば屋さん・東家が主催する「そば屋寄席新春特別会」に行ってきました。

東京近郊の独演会や落語会の回数には及びませんが、盛岡に住んでいて、有り難いのは、毎年この時期のこの落語会に、欠かさず小三治師匠が来てくださる、ということです。

チケットも比較的容易に入手でき、ちょっと早めに並ぶだけで、わずか3メートルの距離で小三治師匠の落語に接することが出来ます。

地方の小三治師匠ファンにはたまらない機会です。


今年は色物の出演者はおられず、オール落語。

出演者は以下の通りです。


①柳亭こみち 「やかん」


初めて見る演者です。二つ目、女性、美人です。
声もよく通り、上手いです。何度も高座にかけている噺なのでしょう。やかんの由来を語るご隠居が、やおら講釈師となり、講釈を始めるところも、見事でした。


②柳家はん治 「生簀の中の鯛」


新作ですね。料理屋の生簀に入れられた新入りの鯛と、開店以来、生簀から掬われず生き延びているという古参の鯛との話です。
話がおもしろいし、演じるはん治も、鯛の気持ちになって(?)見事に演じていました。今日一番笑った噺です。


③柳家〆治 「尻餅」


うーん。どうもテンポが悪くて話に入り込めませんでした。上手いんだけど、何か噺に乗り切れていない感じがしました。


④柳家小里ん 「黄金の大黒」


残念ながら最後のサゲまで行かず、途中で締めて高座を降りられました。
小里ん師匠、派手さはないけれど、いつもレベルの高い噺を聞かせてくれます。
もっとたっぷり聞きたかったのですが、お後の方にちと遠慮したんでしょうか。短くまとめてしまいました。


⑤柳家さん八 「辰巳の辻占」


がっかり。途中、花粉症なのでしょうか、鼻が出るのをさかんに気にしておられました。そのせいで、どうも噺が冗漫で、無駄な部分が多いように感じました。
鼻が出るいいわけを噺の中の人物に語らせるのですが、それもまた余計でしたね。


⑥柳家小三治 「芝浜」


短い「ま・く・ら」でした。

暖冬で、日本の土地土地が300キロ南に下ったような天候になっていること。
日本には「いろはにほへと」という美しい言葉があること。
教育の問題。

あまり脈絡のない話をしばし(ここで、観客の反応を見て、演る噺を決めようとしていたのかもしれません)。

昨年、盛岡で、柳家さん喬師匠の「芝浜」を聞いたので、比較しながら聞きました。

さん喬師匠よりと比べ、無駄を一切そぎ落とした「芝浜」という感じを受けました。

表現が難しいですね。さん喬師匠の「芝浜」が決して「無駄が多い」というわけではありません。

あくまでも夫婦に語らせることで、噺を構築していく、さん喬師匠。

かたや、小三治師匠は、ところどころ、演じながら噺を進めるのではなく、注釈を入れ、端折るところは端折り、噺の大事な部分を浮き彫りにさせていきます。

ただ、私自身は、さん喬師匠の「芝浜」と比べ、あまり噺に集中できませんでした(理由は後で触れます。ただ、噺の出来自体は素晴らしいもので、やはり小三治師匠は、小三治師匠でした)。


例年は、長い「ま・く・ら」とさらりとした噺(昨年は「一眼国」でした)、という感じで演じておられましたが、今年は久々の人情噺。

頻繁にお見受けするわけではありませんので、よくは存じませんが、久々に生で見る師匠は、体調がお悪いように見えました。

緞帳のない会場なので、以前はサゲの後、一言二言話しながら、お客さんの立ち上がるのを待って、高座を降りられたのですが、今年はサゲの後、すぐに楽屋へ戻っていかれました。

昨年9月に発売となった春風亭小朝師匠の本「いま、胎動する落語」でも、小朝師匠が、

「ベテランの師匠では、柳家小三治師匠もね、入船亭扇橋師匠もね、お体の調子、そんなにいいわけじゃないんですよね」

と話している個所があります。

噺の途中、師匠のお顔を見ながら、その言葉をふと思い出して、ちと心配になりました。

今回の「芝浜」は、体調が悪いので、「ま・く・ら」を短くしたい、という気持ちと、「それだとお客さんが納得しない」という気持ちから、演じられたものではないか、と考えるのは私の勝手な思い込みでしょうか?
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昇太・花緑二人会 2007.1.21

2010年07月30日 12時15分05秒 | なんとなくの落語
昔、ミクシィにせっせと落語鑑賞記を書いていたことがありました。

ミクシィの日記だと、ジャンルごとにまとめられないこともあり、こちらに転記してみます。


古いものもあるので、ここに書かれていることは、現在の印象とは違っているかもしれませんが、まあ、そこはお許しを願って・・・。

で、とりあえずは2007年1月21日に岩手県一関市で行われた「昇太・花緑二人会」のワタクシの感想を・・・。




本日、一関文化センター・中ホールで行われた「春風亭昇太・柳家花緑二人会」に行って来ました。

盛岡でもなかなか得がたい機会なので、早々とチケットを入手しておりました。こじんまりとした会場で、お客さんの反応も良く、楽しい会でした。

以下、プログラムと個人的な感想を・・・。


台所鬼〆(だいどころ・おにしめ) 「初天神」


柳家花緑のお弟子さん、二つ目です。プログラムの略歴を見たら、師匠の花緑より一つ年上(!!)。

まくらでは、やや落ち着きがなかったけれど、話に入ったらなかなかのものでした。これからもガンバレ!


柳家花緑 「時そば」


一関での落語会は初めてなのでしょうか?長いまくらで、お客さんの反応を確かめながらの「時そば」でした。

でも、実はこういう誰もが知っている噺のほうがやりにくいはず。誰でもわかる噺だから、上手い下手がわかりやすいのです。でも、さすが花緑。上手いです。うどんのような太さのそばを、いかにもまずそうに食べるしぐさには笑いました。


鏡味正二郎 「太神楽」


曲芸です。初めて見る芸人さん。でも、芸は確かです。見ていて手に汗を握るような芸でした。


春風亭昇太 「権助魚」


いやあ、面白い!!「上手いのか、そうでないのか」と聞かれれば、「そうでない」と答えてしまう噺家さん(ファンの方、すみません)。

でも、「面白いのか、そうでないのか」と聞かれれば「とても面白い!」と即答してしまう。私から言わせてもらえば、そんな噺家さんです。

以前、NHK教育テレビの「日本の話芸」という番組で、「ちりとてちん」を演っていましたが、今日のまくらでも同じ話をしておりましたので、「あれ?ちりとてちん?」と思っていたら、「権助魚」。良かった・・・。



花緑、昇太ともまくらで触れていたのが「納豆」の話。タイムリーな話題で、会場は大笑いでした。

「納豆みたいに昔から食っているもんでやせるはずがない!(昇太)」

確かに・・・。



笑った後はそのまま盛岡へとんぼ返り。帰り道で、おそばの東家に立ち寄り、「ソースカツ丼」を食べました(好きなんです。ここのソースカツ丼)。

ふとお店の壁を見ると、今度は2月に盛岡で催される柳家小三治師匠の落語会のポスターを見つけました。

お勘定を済ませるのと一緒にチケットを買い求めたのは言うまでもありません。


毎月一回ぐらいでいいから、盛岡でもこうやって生の落語を見られる機会があればいいのにな・・・。
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7月29日(木)のつぶやき

2010年07月30日 01時16分04秒 | なんとなくのつぶやき
13:53 from web
唐突に思い出しました。以前、喬太郎師匠の「ちりとてちん」を聴いた時です。「ああ・・・、金さん、この前に唐辛子を入れるのを忘れていた(笑)」「いや、お客様には申し訳ないんだが・・・、きのう独演会があって疲れているんだ・・・(爆笑)」。リカバーの上手いこと!@sho_elephant
22:00 from web
テレビ岩手、午後9:56から9:58の間、放送事故?
23:24 from web
「秘密のケンミンSHOW」に大船渡の話題が出てきた。そうか、「おちつき」っていうんだ。あんこ餅とうどんが出てくるのは知っていたが、正式名称を知らなかった大船渡出身者です・・・(恥)。でも、「さくら音頭」は知らんぞ!大漁旗を持たされた記憶はあるが・・・。で、てんびらっこって・・・。
by cokie002 on Twitter
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