なんとなくはじめました(つれづれなるままに)

日々のよしなしごとをそこはかとなく書きつくります。

はて・・・ その2(第116段)

2008年05月18日 18時16分09秒 | なんとなくの落語
さて、前回の続きです。

② 「東京に落語家は何人いるか?」

これは人によって答えが異なりますね。

まずは2004年の柳家花緑師匠のインタビュー


「現在(2004年当時)は噺家の数は400名を超えていますが・・・」
と話しています。

これが、雑誌「サライ 2007年2月15日号」の「落語完全ガイド」では、

「現在、噺家の数は東西で約650名。

東京で約450名、上方で約200名である」

松本尚久氏・文)

その内訳としてあげている各団体の数は、

落語協会  約240名

芸術協会  約115名

立川流   約 40名

圓楽一門  約 40名

すべて足すと435名となるのですが、切りのいい数字にしたようですね。


さて、今度は、雑誌「男の隠れ家 2007年12月号」の長井好弘氏のQ&Aによりますと、

「ざっと数えて、東京に五百数十人、上方二百数十人、合わせて七百人以上の落語家がいます」


はて?誰を信じていいのやら・・・。

このへんは、人によって解釈が異なるようですね。

(捕らえようによっては、「誰もちゃんと数えちゃいない」ということなのでしょうか?)

どなたかご存知ありませんか?


③ 「おすすめの落語解説本は?」

いろいろありますが、とりあえずわたしはこれをお薦めします。

けっこう絶版になったものも多いものですから・・・。

もし、手に入るのなら、これも手軽にいろいろな噺のあらすじがわかっていいですよ。

(ちなみに定価は税込みで1,344円です。中古でお買い求めの時はご注意を)


てなわけで、その方の質問に答える、というよりは、まったく自分勝手に備忘録のように書き綴ってしまいました。

また会ったらきちんとご説明できるようにします。


※参考資料

「落語ハンドブック」(三省堂・山本進氏・著)

「サライ 落語完全ガイド(2007年2月15日号)」(小学館、佐藤俊一氏・文)

「男の隠れ家」(2007年12月号、あいであ・らいふ、長井好弘氏・文)




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はて・・・ その1(第115段)

2008年05月18日 12時23分06秒 | なんとなくの落語
きのうの落語会でのことです。

落語好きの仕事仲間の方を誘っていたのですが、急な用事で行けない、ということになりました。

で、その方、職場の同僚の方にチケットを譲り、ワタクシは、その代わりの方と隣り合わせの席で、一緒に観ることになりました。

その代わりの方は、あまり落語を生で観たことはなさそうでしたが、すごく喜んでくれました。

で、ワタクシが落語に詳しいと思って、あれこれ訊ねてくるのですが・・・。


はて・・・。

わからない・・・(汗)。

あらためて漫然と落語を見てきたことに気がつきました・・・。


その方の尋ねてきたのは、以下の3点、


①落語のはじまりって、いつですか?

②東京に落語家は何人いますか?

③おすすめの落語の解説本ってありますか?


あの・・・、えとえと・・・(汗)。

適当な返事をしてごまかしたけれど、まことにお恥ずかしい・・・。

なので、あらためて調べてみました。


① 「落語のはじまりはいつ?」

手元の資料をながめると、多少の違いがあるようですが・・・、

1623年、浄土宗の僧であり、茶人でもあった安楽庵策伝(あんらくあん・さくでん)が、京都所司代・板倉重宗に請われて「醒睡笑(せいすいしょう)」という笑話本を著した。

この本には「寝床」や「牛ほめ」といった古典の原型と思われる素材も多い。

この策伝が「落語の祖」といわれている。

もっとも策伝の場合は、諸大名に招かれて、その御前で演じたもので、不特定の聴衆を前に演じたことはないらしい。

したがって「落語の祖」とするのはよいとしても、「落語家の祖」とするには適当ではないとする説もある。


落語家については、「醒睡笑」が出てから約60年後にあたる17世紀の後半、

(本によっては、5代将軍・綱吉の時代、「天和(1681年)・貞享(1684年)・元禄(1688年)のころ」とあります)

ほぼ同時期に京都・江戸・大坂に3人の落語家が出現した。

露の五郎兵衛(京都)、鹿野武左衛門(江戸)、米沢彦八(大坂)で、いずれも不特定多数を聴衆とし、代価をえて演じており、これらを「落語家の祖」とするのが通説となっている。

鹿野武左衛門は、座敷に招かれて話芸を披露した。

上方が野天の辻咄から出発したのに対し、江戸落語は座敷から始まったのだ。



うわあ、長くなってしまいました。続きは次回に・・・。


※参考資料

「落語ハンドブック」(三省堂・山本進氏・著)

「サライ 落語完全ガイド(2007年2月15日号)」(小学館、佐藤俊一氏・文)

「男の隠れ家」(2007年12月号、あいであ・らいふ、長井好弘氏・文)



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