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日常の視点

母から学ぶこと

2007年01月03日 | kitchen
忙しいから、という理由で、車で1時間くらいなのに、半年に1回くらいしか帰らない実家。

最近は「母から子に伝えたい料理」みたいなものを母から習いたいと思っていたので、今回の帰郷はよい機会だと思って張り切って行ったのですが、

さすが母は台所に立つ前の姿勢から違う!



まずは、一点の曇りもないステンレスのピカピカさ。

毎日使い込んでいる20年以上も使い込んだキッチンのステンレス部分は本職なみに美しく保たれていました。

そういえば、母は、私が物心ついたときから、水周りだけはうるさくて
ことキッチンのステンレス部分に関してはやたら厳しかったのを覚えています。

使ったらすぐ拭く!
熱いうちにすぐ拭く!
とにかく最後にあと一拭き!

こんな具合で、いつもピカピカでした。

いきなり参りました~!といいたくなるのを押さえて周りを確認すると、



なんと、お正月用のがめ煮(筑前煮)のにんじんが、こんなにかわいくお花の形に包丁でカットされていました。

そして包丁をもつ手元にはレンコンを同じように飾り切りしているところ。

まな板にはねじりの施されたこんにゃくが。



料理のレシピを云々いうよりも先に、
こんな調理以前の道具を大事に使う姿勢や、環境を整えることの大事さ、

そして、ちょっとした下準備の段階から、食べる人のことを考えて
飾りを施したりするようなおもてなしの心みたいなものをとても考えさせられて身が引き締まる気がしました。

何気なくこんな素敵なことをいつも変わらず継続している母を誇りに思いました。


父撮影:60歳の母とともに


とてもいいお正月です。