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マナーズを巣立たれたみなさま、縁者のみなさまとつながっていたい!そんな私が月3回「0」の付く日にブログをアップします!

「おはようございます!」を言いませんか?

2023年11月21日 | その他

 「これからも、10日、20日、30日、のこのブログは書き続けたいです!」と書いておきながら、一日遅れてしまいました すみません
 新規投稿をする時、いつもは見ないのですが、今日はたまたま目に入り… 昨日、20日の閲覧者数は「96人」でした。要するに私は、96人の方に「あれ?20日なのに、新しいブログがアップされてないじゃない・・・」と思わせてしまった、ということ、ですよね 今朝起きて、猛省すると同時に、自分の愚かさにすごく落ち込んでいます・・・ そんな思いは、また別の機会にでもお話をすることにして、本来ならば昨日に書こうと思っていたことを一日遅れで書かせていただきます

 みなさんは、「おはようございます」と、どれくらいの人、どんな人と挨拶を交わされますか?
朝起きて、家族に「おはよう」「おはようございます」と挨拶はしますよね。これは習慣というか、それほどの強い思いを持ってしていることではないかもしれません。
 ゴミを出しに行って、顔見知りの近所の方とバッタリと会い、笑顔で「おはようございます」というのもあるかもしれません。
 私がお聞きしたかったのは、そういう「家族」や「知っている人」との挨拶ではなく、知らない人に対して、みなさんが「おはようございます」とどれほど挨拶をされているのだろう、ということ。

 私は、この「おはようございます」に関して、特別な思い入れがあります。
いえ、実際には「おはようございます」だけではなく、「こんにちは」「こんばんは」にも同じ感覚を持ってはいますが、私が考えるに、「こんにちは、こんばんは」よりも、「おはようございます」という挨拶の方が、断然しやすい、ですよね。ごめんなさい、話しをあちこちにいかせてはいけません。「おはようございます」に戻します。
 私が持っている「おはようございます」という挨拶への特別な思い入れ・・・それは、今からもう40年以上前のことになります。
 私の父は、非常に志の高い人、自分を高めたいと必死にがんばる人、でした。若くして突然、不幸な境遇に陥った父は、もがくように父自身の考える「上」を目指していたのだと思います。
 そんな父は、私が小学校2年生の時に起業し、昭和の好景気にも助けられ成功者となるのですが、この話は「それよりも前」のことです。
 父は、毎年、私の祖母や叔父、叔母も一緒に、1泊だけではありますが、お正月を箱根のホテルで過ごしました。車の運転が好きだった父は、大晦日に紅白歌合戦が終わり、行く年くる年で除夜の鐘を聞くと、全員をワゴン車に乗せて出発。
 出発から30分後、住吉大社という大きな神社の前に車を停車させ、父と母だけが大急ぎで初詣。車で待つ間、真っ暗な中に「わたあめや焼き栗」の出店の電気だけが煌々と照り、「ああ、これから旅行だ!」という気分が盛り上がりました。両親が車に戻ると、一路、箱根に向けて出発 私は大阪に住んでいたわけですから、かなりのロングドライブ、です。高速道路もない時代。まさに、国道1号線を東へ、東へ・・・
 元日の夜、箱根のホテル小涌園はビュッフェスタイルの食事でした。あの頃は「ヴァイキング」と呼んでいましたねどね、ふふふ。
 昭和30年代後半の頃、箱根のホテルの宿泊客の3分の1くらいは外国人で、芸能人の滞在者も多く、私にとってホテルの中は「別世界」でした。
 このお正月の旅行のために新調してもらったお洋服を着て、私はロビー横の広いスペースに置かれた室内用の遊具で、容姿も言葉も違う子ども達と遊ぶのは夢のように楽しくて
 このお正月の定例旅行は、私が3歳から10歳まで、8年間続きました。父は私が7歳の時に起業しているわけですから、まだまだこの8年間、家族全員を連れてのこの旅行にかかる費用は大変だったことでしょう。よく母が「冬のボーナスはな、ぜーんぶあの小涌園行きに消えたんよ~ もう、泣きそうやったけど、せやけど、あのホテル小涌園での時間は、今思い出しても夢みたいやったよねえ。自分が別人になった気分がしたわ・・・」と話していたのを覚えています。正直、その後に成功者となり、いろいろな意味で豊かに暮らせるようになって以降の旅行よりも、私にとっても「変身できる」ような、当時の箱根のホテルでの時間は「特別」なもの、でしたねえ

 話は脱線していないのですよ。そのホテルでのこと。
朝、レストランに行くためにエレベーターに乗ると、必ず!外国人のお客様と一緒になりました。すでに乗っている人、乗ってこられる人。そして、顔を合せると、「全員が」必ず挨拶をしました。「Good morning」この「Good morning
 見知らぬ人ではあっても、全員が満面の笑顔で、顔を合せると間髪を入れず言う「Good morning」3歳の時の記憶はありませんが、幼稚園児くらいになった私は、子ども心に「なんてステキな言葉なんだろう」と思ったのでした。知らない人でも、一日の始まりに「笑顔」で「Good morning」と挨拶をする。一瞬、その言葉が発せられた空間には、あたたかい空気に包まれる
 思えば、あれがエレベーターという狭い閉鎖空間だったから、余計にそう感じたのかもしれません。本来ならば、知らない同士が狭い空間で一緒になり、たとえわずかの時間とは言え、気づまりになる時間。そこに流れるホンワカとした空気。その魔法の言葉「Good morning」。そんな風に感じたのかもしれませんね。
 それからというもの、私は率先して「Good morning」を言うようになりました。もちろん、満面の笑顔で、です そして、その「あたたかい感覚」は、65歳になった今でも同じように感じます。だから、私は朝、多くの人に「おはようございます」と声を掛けます。もちろん、電車やバスの中で、ということではありませんよ。道を歩いていると、いろんな人と顔を合せることがありますよね。工事現場の保安員の方、コンビニの前の道をお掃除をしている人、交番の前で立っているおまわりさん、etc.etc. するとね、一瞬驚くような間の後、ほとんどの方は「おはようございます」と返してくださいます。

 いつの頃からか、世の中は物騒になり、特に子ども達には「知らない人には声を掛けられても返事をしてはいけない」と教えるようになりました 確かに、掛けられた声に応えることが、大きな問題の引き金になってはいけませんもの。けれど、私は少し、残念だな・・・と思ってもいます。
 道を歩く子ども達には、人に対する笑顔はありません。信号待ちで冷たそうに手をこすり合わせている女の子に、「おはよう、寒くなったわね。明日は手袋、要るかもね」と、笑顔で声をかけても、返事は戻ってはいきません・・・特に、制服姿の私学の子ども達は、「知らない人に応じてはいけない」は徹底されています、笑。
 十分にその無言の意味は理解できても・・・でも、私は世の中すべての人に、「人と人との間に生まれるあたたかい空気」を忘れないでいて欲しい 時には、能動的にそういうあたたかい空気を作り、感じて欲しい、と願っています。
 もし機会があったら、一度、「おはようございます」と挨拶をしてみませんか?

 


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