I was born to meet JOY

勝手気侭な随想録

 おかしな出来事・食べること・人のこと・時々ART

ピーター・ズントー

2008-12-07 11:01:38 | ARCHITECTURE
私は良く感動して涙を流す。
昨日は、二回ほど感涙した。

最初は、教育テレビで放送していたどこか外国の
ピアノのレッスン。

日に焼けた情熱的な女性ピアノ講師は、ものすごい早さで扇子を仰ぎ
上気する自分の顔に風をおくりながら、小学校高学年くらいの男子生徒に

「そうじゃない!そうじゃない!もっとはやく!もっと歌うように!
どの音が一番大切だとおもってるの!ちがう!そうじゃない!」

そういったやりとりが何度も繰り広げられ、番組の終わりの頃には、
その男子生徒は、プロも顔負けの感動的なピアノを弾きだしたのだ。
近くに同じ年くらいのチェロを弾く男子も座っていて、二人で演奏
するのだが、そのハーモニーが素晴らしい。

その素晴らしい楽曲を聞きながら、

「この男の子は、毎日、毎日、血のにじむような練習と

音楽の心や魂を理解するために、自分の心と向き合って

懸命に生きてるんだろうな」

と思ったら、泣けてきてしまったのだ。

継続は力なり。
何よりも継続が苦手な私めにとって、
この番組は感動を呼ぶとともに、自分への戒めとなった。



夕方、図書館に予約していた本をとりにいくと、

今年10月に、高松宮殿下記念世界文化賞を受賞した
スイスの建築家、ピーター・ズントーの記事が
芸術新潮に掲載されていた。

素材にこだわり、
「建築の骨、肉、皮膚、全てを自分で作り出す職人的な建築家だ」
と自らを称する孤高の建築家らしい。

スイスの建築家に、どうして日本が賞をおくるのかよくわからないが、
安藤忠雄や日本の多くの建築家は、ズントーを好んでいるらしく、
そのせいではないかと本人が話している。
また、「日本の建築家が私の建築を好きなのは、恐らく私の作品が
日本の伝統的な建築を思い起こさせるからではないかと思います。」
とも言っている。

家に帰って、ズントーの建築をいろいろと見てみると、
確かに、「禅」の世界と通ずる繊細さと荘厳さを感じる。

そして、私を感涙させた建築物は

ケルンのコルンバ美術館だ



ズントーは、ローマ時代の遺跡と中世教会の廃虚、チャペルを
そこにに残しながら、人々の痛みや願い、喜びを、場の記憶として
後世に伝えていきたいという人間らしい思いを建築という形で
表現したのだ。

ブランド志向を目指すクライアントのために、
商業ベースに乗って話題性に重きをおいた建物を
早く建てる建築家たちが多い中、

人のために建物を創る心とそれを形にする天才的な才能
人間の可能性ってすごい




ブルーダー・クラウス・フィールド・チャペル

水、火、光、土 この建物はすべて、地球のエレメント(要素)で
構成されているらしい


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
偉いですね!!! (さときよ)
2008-12-07 14:54:05
お久しぶりです

こまめに更新してますねー

継続するってなかなか大変なのに偉い!
たいしたもんです

あと文体がうまくなってる気がします

タイトル変更は大正解ですね
いままで何となく違和感ありましたが
これですね!!!
返信する
あ、 (hime)
2008-12-07 15:38:59
そうですね。
ブログは継続してる。

と言っても、まだ4ヶ月ですがね。

いつも上から目線でありがとーございますー^^

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