自称人の気持ちがわかる「人」たちは、俺の気持ちはわからなくて、どうでもよかったみたい。
うん、だってあんた方は「人」であり、俺は群れから追われた「はぐれざる」だから。
で、自称人の気持ちがわかる「人」たちは、集団でよってたかって、俺の気持ちを言葉のナイフで切り刻むことが仕事だったみたい。
それが彼らが好きで好きでたまらないことだから。
すごいねえ!
まあ、俺は「はぐれざる」であって、「人」じゃないから、実験動物のように、どれだけ言葉のメスで心を切り刻んでもいいんざましょ。
そりゃ心を言葉のメスで切り刻まれて、バラバラにされたんだから、当然精神も分裂するわいな。
それがわかったら、分裂していた精神が統合されてきたわ。
今、ものすごく気分がいい。
頭と体が統合されて、体の信号が頭に上ったから、おなかがすいていたのがわかったから、今、食パンとスープで食事をとったわい。
今まで見守ってくれた人たち、本当にありがとう。
心を土足で踏み荒らされたИКМТの心に、静かに粉雪が降り積もり、雪が溶けたらきれいな花が咲いて、鳥やチョウチョが遊びに来たよ。
ありがとう、本当にありがとう。