目覚めた孔雀。独り言三昧。

目覚めた孔雀こと池本哲晃(いけもとてつこう)の独り言です。

価値の否定と冷笑の心理

2023-01-18 11:02:21 | いけてつオタク話
無能な自分をパージする社会を否定し、無能な自分を否定し、そして両者をシニカルに冷笑する。

そしてその補償因子として、身の丈を超えた世俗的な成功を追求してみたり、はたまた、社会の変革を主張してみたり、ありのままのあなたは神の子仏の子と褒め称えるイデオロギー団体に惹かれ、加入し、そしてまた社会の壁と自分の無能さに直面し、さらに否定と冷笑の心理に拍車をかける。

が、それが行き着くと、今度は自分がそんな目に遭うのは生まれる前から神に選ばれた偉大な人物になるための試練だったのだと妄想する。
(このような思想が、バイブルや中国の古典・孟子に書いてある。)

そして自分は、「人類の偉大なる指導者先生。」だと妄想する。

何のことはない。
オーダーメイドの誇大妄想思想を捨て、レディメイドの誇大妄想思想に乗り換えただけで、依然として苦痛をなだめるアヘンとして、誇大妄想を必要としていることには変わりない。

が、周りの目には、いい年こいてまだ中二病から目が覚めない、ただのうぬぼれた坊ちゃんやお嬢ちゃん。としか映らない。

たまたまうまくいって世俗的成功をつかむ人もいるが、大体が恐るべきマキャベリストで、目的のためなら手段を選ばない甚だ畏怖すべし集団の天皇や女帝と呼ばれ、いつか側近に裏切られて失脚する。

これが暴君と呼ばれる人物の心理である。

考えてみれば、世界と自分の価値を否定し、冷笑しているのだから、そんなものに愛情をもてるわけがない。

だから世界にも自分にも温かい気持ちが向けられないのである。

ああ、なんと悲しいことだろう。
どうか何らかのきっかけで、世界や自分に温かい気持ちを向けられるようになりますように。

それが許しと救いの心理なのである。



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