港町のカフェテリア 『Sentimiento-Cinema』


献立は…  
シネマ・ポップス…ときどきイラスト

『2月1日』

2019-01-31 17:32:11 | 明日は誰の日

【誕生日】

☆ジョン・フォード John Ford (1894.2.01~1973.8.31)



アイルランド系移民の子として生まれ、長編映画が主流になった頃に男性的な西部劇で名声を得た映画監督です。
1923年に西部劇に開拓要素を加えた『アイアン・ホース』がヒットして存在価値を示し、1935年の『男の敵』では
アイルランド独立運動をテーマとしてその演出力を高く評価されました。
1939年の『駅馬車』、1946年の『荒野の決闘』と西部劇を代表する作品を発表し、さらに『黄色いリボン』などの
騎兵隊三部作で西部劇の父と呼ばれるようになりました。
一方、1940年頃には『怒りの葡萄』『タバコ・ロード』などの告発的なドラマにも取り組み、『わが谷は緑なりき』では
炭坑町を舞台に男の生きる姿を鮮烈に描いています。
残念ながら、1950年代に入ると徐々に精彩が失われていき凡作を重ねてありきたりの映画作家となってしまいました。
彼の一般的なイメージとしては、男性的なナショナリストなのですが、個人的には男尊女卑で粗暴なイメージが強く
ジョン・ウエイン共々私の好みではありません。

【主要監督作品】
1923年『アイアン・ホース』 The Iron Horse
1934年『肉弾鬼中隊』 The Lost Patrol
1935年『男の敵』 The Informer
1937年『ハリケーン』 The Hurricane
1939年『駅馬車』 Stagecoach

1940年『怒りの葡萄』 The Grapes of Wrath

1940年『果てなき航路』The Long Voyage Home
1941年『タバコ・ロード』Tobacco Road
1941年『わが谷は緑なりき』How Green Was My Valley
1945年『コレヒドール戦記』They Were Expendable
1946年『荒野の決闘』My Darling Clementine

1947年『逃亡者』The Fugitive
1948年『アパッチ砦』Fort Apache
1948年『三人の名付親』 Three Godfathers 
1949年『黄色いリボン』 She Wore a Yellow Ribbon

1950年『リオ・グランデの砦』 Rio Grande
1952年『静かなる男』 The Quiet Man
1953年『太陽は光り輝く』The Sun Shines Bright
1953年『モガンボ』Mogambo

1955年『長い灰色の線』The Long Grey Line
1955年『ミスタア・ロバーツ』Mister Roberts
1956年『捜索者』The Searchers
1959年『騎兵隊』The Horse Soldiers
1960年『バファロー大隊』 Sergeant Rutledge
1961年『馬上の二人』Two Rode Together 
1962年『西部開拓史』How the West Was Won
1962年『リバティ・バランスを射った男』The Man Who Shot Liberty Valance

1963年『ドノバン珊瑚礁』Donovan's Reef
1964年『シャイアン』 Cheyenne Autumn 
1966年『荒野の女たち』 Cheyenne Autumn 


☆クラーク・ゲイブル Clark Gable (1901.2.01~1960.11.16)



1930年代からキングと呼ばれてハリウッドに君臨した人気男優です。
ドイツ移民の子として生まれ、劇団に憧れて地方巡業の果てにハリウッドで端役として活動を始めましたが大役には
ありつけず、挫折してニューヨークで舞台に専念することになります。そこで社交界の花形リア・ランハムと出会い、
彼女の助力で再びハリウッドに戻ってスクリーン・テストを受け、1931年に『惨劇の砂漠』で準主役としてデビューし
ひときわ目立つ親しみやすい風貌で女性ファンの心をつかみ、一気にスター・ダムに昇り詰めました。1939年には
『風と共に去りぬ』で押しも押されもせぬ大スターの地位を得てキングの敬称を授かることになりました。

【主要出演作品】
1931年『夜の看護婦』 Night Nurse
1932年『紅塵』Red Dust
1933年『ホワイト・シスター』The White Sister
1934年『或る夜の出来事』It Happened One Night

1935年『戦艦バウンティ号の叛乱』Mutiny on the Bounty
1936年『妻と女秘書』Wife vs. Secretary
1936年『桑港』San Francisco
1939年『風と共に去りぬ』Gone with the Wind
1953年『モガンボ』Mogambo
1958年『深く静かに潜航せよ 』Run Silent Run Deep
1958年『先生のお気に入り』Teacher's Pet
1960年『ナポリ湾』It Started in Naples
1961年『荒馬と女』The Misfits



【ご命日】

★アレッサンドロ・ブラゼッテイ Alessandro Blasetti (1900.7.03~1987.2.01)



第二次大戦前後にイタリア映画の改革を唱え、ネオ・リアリズムの先駆者となったイタリアの映画監督。
主要監督作品として『雲の中の散歩』『ファビオラ』『懐かしの日々』『ヨーロッパの夜』などがある。


★バスター・キートン Buster Keaton (1895.10.04~1966.2.01)



サイレント時代のドタバタ喜劇の全盛期にチャップリン、ロイドと共に三大喜劇王といわれた喜劇役者。
主要出演作品として『キートンの鍛冶屋』『荒武者キートン』『キートン将軍』などがある。


★マクシミリアン・シェル Maximilian Schell (1930.12.08~2014.2.01)



オーストリア生まれ、女優マリア・シェルの実弟で、超インテリ俳優、映画監督。
主要出演作品として『若き獅子たち』『ニュールンベルグ裁判』『アルトナ』『トプカピ』などがある。