港町のカフェテリア 『Sentimiento-Cinema』


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『1月19日』

2019-01-18 17:47:50 | 明日は誰の日

【誕生日】

☆ イエジー・カワレロヴィッチ Jerzy Kawalerowicz (1922.1.19~2007.12.27)



アンジェイ・ワイダと共にカードル派指導者でポーランドを代表する映画監督です。
学生時代から映画製作に携わりカードルの指導者となり、戦争中はドイツに占領され戦後はスターリン主義の抑圧を受けて
人々の心が二重三重に屈折した複雑な社会を背景として1956年に『影』を発表して注目を集めました。続いて1957年には
ナチスの強制収容所を取り上げた『戦争の真の終り』、1959年の『夜行列車』においてまだ傷の癒えぬポーランドの心の
ゆらぎと倦怠を夜行列車に乗り合わせた人たちのそれぞれの人生模様に重ねて映像化、そして1960年の『尼僧ヨアンナ』
では、人間が閉ざされた環境で自然な欲求を抑圧されたらどうなるのか、か弱き人間はどう生きるのかというテーマの
もとに、抑圧を強いられている弱者への同情を政治的、思想的な寓意としてすざましい傑作映像を創り上げました。
1961年の『太陽の王子ファラオ』以後は数本の作品を監督していますがいずれも日本未公開でその内容を知ることが
できません。

【主要監督作品】
1954年『セルロース』  Celuloza (日本未公開)
1956年『影』   Cień
1957年『戦争の真の終り』  Prawdziwy koniec wielkiej wojny 
1959年『夜行列車』   Pociąg 

1960年『尼僧ヨアンナ』   Matka Joanna od aniołów 

1961年『太陽の王子ファラオ』    Faraon

↓はサウンド・トラック盤の『夜行列車』【YOUTUBEより】 



☆ シェリー・フェブレイ Shelley Fabares (1944.1.19~ )



3歳でモデルとなり、TVを中心に子役として活躍したサンタ・モニカ生まれの俳優・歌手です。
1958年のテレビドラマシリーズ『ドナ・リード・ショー』に長女役で出演し、1962年には同番組の挿入歌として
『ジョニー・エンジェル』を披露しました。これが好評となりシングル盤としてリリースされ、同年4月には
全米No.1となり一躍脚光を浴びました。
1960年代半ばには『フロリダ万才』などプレスリー映画三本に出演しましたが、鳴かず飛ばずに終わっています。

↓はシェリー・フェブレイの『ジョニー・エンジェル』【YOUTUBEより】 



【ご命日】

★スザンヌ・プレシェット Suzanne Pleshette (1937.1.31~2008.1.19)



俳優研修所で演技を学び、TV・舞台経て映画に進出、『恋愛専科』で一躍スターとなった美人女優。
他の主要出演作品として『40ポンドのトラブル』『鳥』『生きる情熱』『ネバダ・スミス』などがある。


★ポール・ムーリッス Paul Meurisse (1912.12.21~1979.1.19)



ジャン・コクトーの舞台を経験して映画界入り、端役が多かったが映画には欠かせない性格俳優。
主要出演作品として『悪魔のような女』『自殺への契約書』『草の上の昼食』『真実』などがある。


★ドン・コスタ Don Costa (1925.6.10~1983.1.19)



ボストン生まれのイタリア系米国人で、プロデューサー、編曲家、バンドリーダーとして活動。
1960年にリリースした『日曜はダメよ』は米国だけで100万枚を越えるゴールドディスク。