港町のカフェテリア 『Sentimiento-Cinema』


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『1月12日』

2019-01-11 16:26:16 | 明日は誰の日

【誕生日】

☆ ジャン・ドラノワ Jean Delannoy (1908.1.12~2008.6.18)



フランス映画界で1940~50年代にかけて中堅を支えた映画監督です。
文学士の学位を撮った後、銀行員、装飾美術、ジャーナリストを経験して俳優として映画界に入りそこで編集を手がけながら
短編映画の演出、1935年に監督として一本立ちしました。
出世作となったのはジャン・コクトーと共同監督で撮った1943年『悲恋』で、コクトー色よりもドラノワ自身の手による
「目に見えるディテイル」が高く評価されました。また、彼の作風はデュヴィヴィエのように映画を語る手法で文芸系の
作品が主だったのですが結局はデュヴィヴィエの壁を超えるまでには至りませんでした。

【主要監督作品】
1943年『悲恋』 L'eternel Retour

1945年『しのび泣き』 La Part De L'ombre
1946年『田園交響楽』 La Symphonie Pastorale
1947年『賭はなされた』 Les Jeux Sont Faits
1952年『愛情の瞬間』 La Minute De Verite
1955年『首輪のない犬 』 Chiens Perdus Sans Collier
1956年『マリー・アントワネット』Marie-Antoinette 
1956年『ノートルダムのせむし男 』Notre-Dame De Paris 

1958年『殺人鬼に罠をかけろ』Maigret Tend Un Piege



☆ マリー・デュボワ Marie Dubois (1937.1.12~2014.10.15)



パリに生まれ少女時代から舞台経験を積んだ本来は清楚なフランスの女優です。
コメディー・フランセーズの舞台「サレムの魔女」で注目され、1959年に『獅子座』で映画デビューを果たし、翌年の
トリュフォ監督の『ピアニストを撃て』で一躍脚光を浴びました。主演級の作品は少ないですがヌーヴェルヴァーク作品で
重宝される逸材でした。彼女の芸名はトリュフォが名付け親だそうです。

【主要出演作品】
1960年『ピアニストを撃て』 Tirez Sur Le Pianiste

1961年『女は女である』 Une Femme Est Une Femme
1961年『突然炎のごとく』 Jules Et Jim
1964年『輪舞 』 La Ronde
1964年『ダンケルク 』 Week-End A Zuydcoote
1964年『マタ・ハリ 』 Mata-Hari


☆ テックス・リッター Tex Ritter (1905.1.12~1974.1.02)



テキサス州出身のカントリー歌手・俳優ですが、俳優としては85本の映画に出演したとのことですがすべてが傍役で
殆ど記録に残っていません。
歌手としてはゆったりとした牧歌的ながらもスケールの大きなカントリー・ソングを得意としていて、1952年制作の
映画『真昼の決闘』の主題歌『ハイ・ヌーン』がサウンド・トラックとして用いられて一躍脚光を浴びました。
しかしながら『ハイ・ヌーン』は日本ではフランキー・レインのレコードの方が有名という結果に終わっています。
↓はテックス・リッターの『ハイ・ヌーン』サウンド・トラック【YOUTUBEより】 



☆ フロリンド・サッソーネ Pedro Florindo Sassone (1912.1.12~1982.1.31)



少年時代から天才ヴアイオリニストと称されたアルゼンチン・タンゴのマエストロです。
18歳でオスヴァルド・フレセドのオルケスタに参加、1936年には自らの楽団を結成し一本立ちしました。
師匠フレセドゆずりの繊細かつダイナミックなスタッカートが特徴で、引きずるような弦楽の使い方は
ディ・サルリにとてもよく似ています。
自身の作曲としては『エル・レランパゴ(稲妻)』など数曲にとどまっています。
↓はフロリンド・サッソーネ楽団の『ラ・クンパルシータ』【YOUTUBEより】 



【ご命日】

★ アンリ・ジョルジュ・クルーゾー Henri-Georges Clouzot (1907.11.20~1977.1.12)



政治家秘書、ジャーナリストから1942年に映画界入りしたフランスのサスペンス映画監督。
代表作に『密告』『犯罪河岸』『情婦マノン』『恐怖の報酬』『悪魔のような女』『真実』などがある。

★ ルート・ロイヴェリック Ruth Leuwerik (1924.4.23~2016.1.12)



ドイツ・エッセン生まれで速記記者から舞台俳優、1950年に映画界入りした女優。
主要出演作品として『菩提樹』『朝な夕なに』『三食すみれ』などがある。

★ カルロス・ディ・サルリ Carlos Di Sarli (1903.1.07~1960.1.12)



タンゴの紳士と称され、アルゼンチン・タンゴの全盛期を支えたピアニスト兼マエストロです。
当ブログの『1月7日』をご参照ください。