増田カイロプラクティックセンター たまにひと言 

神経筋骨格・アレルギー(NAET(R))・感情の統合療法。同行ドクター斉藤友美恵の近況レポート

爽快・痛快さで9点

2011年11月13日 | おすすめ
やっと今日観にいきました。「マネーボール」
現在もアスレチックスのGMを勤めるビリー・ビーン氏の実話です。
実はこの映画を観るのを、9月から楽しみにしていました。

ブラピファンというわけではなく、その内容に。
でもブラピのGMと補佐役は、かなりはまっていたと思います。

9月に映画館でこの映画の予告を見たときに、院長が「この本持っている、これ知っている」と腕を振ってサインを出していました。そして帰宅後、本棚からすかさず原作「マネーボール」をほれほれ~と持って来ました。
私も興味があったので、統計データはすっ飛ばしですが、すぐに読み終えてしまいました。

体型やルックスなどの主観と大雑把なデータで判断されるのが常識であったスカウトの世界に「セイバーメトリクス」という統計を取り入れ、埋もれた良い選手を発掘し、安く手に入れて、勝利に結びつける、ビジネスマンのような野球です。

しかしやはり野球をするのは人間ですから、データだけでは結果を生み出すことはできないのも事実です。
映画では、初めは見向きもされずに非難され続けたこの手法を信じ、自分がデータだけを頼りに発掘した選手を信じチャンスを与えることで、大きな結果を生み出したところがよく描かれています。

大躍進後、当時のGMとしての最高年俸をレッドソックスから提示されたにもかかわらずそれを断り、今もチャンピオンという夢を追い続けるビリーは、現在もアスレチックスでGMなんですね。

ビリーをGMとして迎えられなかったにもかかわらず、レッドソックスはセイバーメトリクスを早速取り入れ、豊富な資金も手伝って、2年後にはチャンピオンという結果を出したというのにねえ…と思いますが。
彼も決して諦めないんですね。

ちなみに今、アスレチックスには日本人では松井選手がいるんですね。
どう判断されるのでしょうかねえ、これから。。。

なんで私がこの理論と話に興味を持ったかは、私の思考回路を知っている人ならすぐわかるでしょう。
私も「データ重視」だからです。
といっても野球と違って、出塁率が云々とはいえません。

適性と、有効性と、必要性です。

野球は私も門外漢。
だけど私の見たところでは、どんなに日本で野球選手として成功していても、大リーガーとしての適性と有効度・必要度の両方が兼ね備えられていない人はまずパッとしていないのです。

ここにいちいち数字を挙げるつもりはありませんが、今年大リーグを目指すと報道されている選手で、上記の三要素がそろって高いのはひとりだけ。
他の人は、日本でこのままいい仕事していればいいのに…と思う人ばかり。

なんだかもったいないし、野球のプロなら、夢なんていう言葉を使ってほしくないなあと思うのは私だけかしら。
実現させてこそ、夢という言葉が出てくるんじゃないかと。

「適性・有効度・必要度がそろっていなければ、どんな仕事であっても、役割であっても、5年以上成功し続けることはできない」と言い切れると思います。

スポーツ選手も、指導者も、先生も、運転手も、販売も、事務も、営業も、公務員も、銀行員も、調理師も、保育士も、医者も、看護婦も、会社員も、社長も、バイトも、主婦も、リーダーも、生徒会長も…、もちろんカイロプラクターも、鍼灸師も、NAET施術者も、そして患者もです。

ですからまだチャンピオンという座を諦めない現役のビリーGMに、セイバーメトリクスの穴を埋めるために、筋力検査やチームのデータを教えてあげたいくらいです。

ビリーは高校野球ですごい結果を残しドラフト1位で入ったのに、泣かず飛ばずで結果を出せないままGMになった人です。
プロ野球選手としての適性・有効度・必要度ともに低いのですから、当然です。
しかしGMでチェックすると、適性・有効度・必要度共に高いのです。
だからGMを諦めずに続けられる、GMという道を極められる人なのです。

タイムリーに日本では、読売巨人軍のゴタゴタが報道されていますね。
どこが・誰が問題かは、大人は、感情ではなく、三要素で建設的に考えるべきです。
法廷論争など時間とお金とパワーの無駄、皆がハッピーになりませんから愚の骨頂です。

仕事の効率を上げ、皆がそれぞれの置かれた状況でハッピーになるには、皆が自分に合った仕事・職種をまず知ることです。
学校では教えてくれないのが残念ですが、中学・高校でその人の適性をしっかり見極める手伝いをしてあげるのも、親や先生、大人の役目ではないでしょうか。

経営コンサルタントという職種を耳にしますが、単純に「雇う人・雇われる人・職種」の交通整理さえできれば、世界の貧富の差を縮め、皆がそれぞれの価値観の中でハッピーを感じられるようになると、私は思っています。
世の中にはいろいろな仕事があるのですから、自分に合っているところに収まればいいだけなのですから。

極端な話、就職試験も面接もいらないのです。しかし、これが成立するには、筋力検査が正しくなければいけませんね。
将来的に、可能であるならば、カイロや鍼灸学校の名簿からNAET適性・有効度・必要度の高い人だけに学生のうちから声をかけておいてもいいなと密かにたくらんでいます。施術者の青田刈りですが、皆がハッピーなら許されるんじゃないかしら?

余計なことまで書きましたが、私はただ、みんなが自分に合っていない居場所でしなくていい苦労をして、そして報われず、心も身体もお財布もカラカラに乾いている現実が、なんだかとにかくもどかしくて仕方がないのです。何やっているのよ~?と。

もちろんやりたいことと、三要素がかみ合っていない人もいます。
そういう人は適性・有効度・必要性を上げるための治療(努力)をすればいいだけです。

NAETでは適性をあげるための施術も可能ですが、他の方法に関してはわかりません。
ただし、NAETでも、タイムリミットがあります。大体5年ですが、短い人もいます。
5年よりタイムリミットが短い人は、よほど合っていない証拠です。

合わない仕事でつまずいて、仕事も、そして家庭も犠牲にするのは止めましょう。
ビリーGMも自らがそのことに気づいているからこそ、今も現役でがんばっているんだと思っています。

私にとって、映画鑑賞は仕事ではないですが、有効度・必要度が高いものです。
だからこそ、映画は、いろいろなヒントを私に与えてくれます。
だからこそ、仕事を後回しにしてでも、毎週1~2回は映画館に行くのです。

ちなみに今日の映画の院長の点数も9点でした。

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