増田カイロプラクティックセンター たまにひと言 

神経筋骨格・アレルギー(NAET(R))・感情の統合療法。同行ドクター斉藤友美恵の近況レポート

今年初めての NAET 国内セミナー

2009年03月23日 | アレルギー・NAET
3月20~22日の3日間は、今年初めてのNAET国内ベーシックセミナーを行いました。

公認施術者が100人以上を維持できるまでには、まだまだ時間がかかると思いますが、その時点まではあわてずゆっくりじっくり進めていきたいと思っています。

Drデビが創りだした「魔法の杖」も使い方をマスターするまでには何年もの修業が必要です。
しかしこれは他のどんなテクニックでも同じ。

ですから誰でも同じように結果を「早く・安く・上手く」導くことが出来るよう、治療内容やセミナー内容も年々改良しています。

今回はベーシックセミナーでしたが、新たに参加された先生方も多くの知識と技術を学んで帰られたと思います。
みなさん一生懸命に勉強し、実技もこなしていましたから、これからが楽しみだと思っています。

NAETは、カイロでも鍼灸でも西洋医学でも中医学でもありません。
これらのエッセンスをまとめ上げたDrデビのオリジナルの治療法です。

このNAETにほれ込み、じっくり付き合ってくださる先生方が一人二人と増えていくことで、将来的には日本中の多くの患者さんに還元できるようになると確信しています。

私は先生方・患者さん、みんなが幸せになれるようセミナーを通して、誠心誠意自分の力を出し切るだけ。

今年もすでに3ヶ月が終わろうとしているんですね。
ここ数年は、自分が前のめりすぎていたように感じます。

今年も残り9ヶ月、しっかりと地に足つけて、前を見て、ひとつひとつのことを確実に終わらせて、いい結果に結び付けられるよう、セミナーを終えて自分も引き締まる思いがしました。

今回は増田院長も3日間参加しました。
途中いなくなった・・・と思ったら、本屋の椅子で本を読みながら居眠りしていたりとマイペースな参加ではありましたが。

先生方が温かく見守っていてくれましたので、本当に感謝しています。
言葉が通じない分、彼のハートは参加された先生方には届いたのではないかと思っています。

講義途中に前に出てきてデモンストレーションしてみたりと、根っからのインストラクターなんだなあと感心しました。

脳卒中から回復した「奇跡の脳」の著者ジル博士のように、時間がかかっても脳細胞の力を信じて、ふたたびインストラクターとして先生方の前に立つ日が来ることを私は信じて疑いません。

不安にもなるんです

2009年03月16日 | アレルギー・NAET
日本は、一年中花粉が何かしら飛んでいます。
ここ最近は、温暖化の影響もあってか、スギ花粉も年末から飛んでいるようです。

そして今は一年中で一番スギ花粉が飛びまくる花粉症の人には辛い時期です。
6人に1人が花粉症といわれる現在ですが、3人に1人ともいわれ、正確な数は???なようです。

ともかく年々患者数が増え続けていることは事実であり、自己防衛が必要です。
花粉症といっても、鼻炎や目のかゆみといった典型的な症状で出ない人も多いですから、日本で花粉にやられない人はいない、100%の人が花粉症であるといっても過言ではないと思います。

発熱、嘔吐、下痢、寒気といった風邪症状、頭痛、めまい、耳鳴り、口内炎、うつ、喘息、アトピーの悪化、腹痛、背部痛、出血・・・、それらに加えて、その人の持つ症状が悪化するのもこの時期です。

なぜなら、症状が出るということは、「自分のキャパシティーを超えた」ということ。

これはわかりやすくするためにお風呂や樽でよく説明されますが、トータルボディーロードという概念です。

自分のキャパシティーが小さければ、普段の食べ物だけでもあふれかえりますが、キャパシティーが大きければ普段の食べ物くらいではあふれませんから症状が出るというまではいかないわけです。

しかしキャパシティーが大きくても、花粉が来て、黄砂が来て、カビが来て、ついでにストレスがきて・・・なんていうことになると、あふれてしまうんですね。

だからこの時期、身体も心も何かに反応する。

この時期精神的にかなり不安定になる人が多いのですが、薬を増やしても、薬を変えても変わらないと思います。

精神的に不安定にさせるアレルゲン、ある人は鶏肉、ある人は豆腐や納豆、ある人は自分・・・、を治療することが手っ取り早い方法となります。

こういう人は上手くいかないことが続きますし、頭の整理ができませんから、頭が余計にぐちゃぐちゃになって、ダメだと自分を責めたり、他人を責めたり・・・というよくない行動にでます。

しかしこういう人こそ、「自分がダメなんじゃない」ということを知らなければいけません。それは単なるひとつの症状なんだと。

もうダメだ~と嘆いている時間があったら、自分の行動日記をよく分析すること。
どこに行った、何を食べた・飲んだ、誰と会った、どんな天気、何か買った・・・、自分が不安になるにも必ず原因があります。

引き金は仕事のストレスとか、体調がよくないとかあるでしょうが、根っこを取りきらなければ雑草がいつまでも出てくるのと同じです。

NAETの治療は身体をつくること。
これを言い換えればトータルボディロードを大きくすることです。
自分のキャパシティーがマグカップより、プールくらいの大きさだったら、何がきても反応しませんから。

でもこうなるには、ギブアップせずに、コツコツ治療を積み上げるしかないんです。


Drデビもこれまでにはこんなに治療することがあって・・・と嘆く日もあったそうです。

しかし彼女の夫のクリスがそんなデビに言ったそうです。
「何もないなら悲しいことだけど、デビにはNAETがあるんだから、ひとつひとつクリアしていけばいいだけさ」と。
そういわれてデビも気を取り直して、コツコツを続けて今日があります。

コツコツに疲れたら、少し休んだらいいんです。
しかし止めたらおしまいですから、またはじめればいいでしょう。
コツコツ積み上げていけば、必ずゴールがあるのですから。

自尊教育は誰がする?

2009年03月12日 | アレルギー・NAET
東京都の調査で5~6割の中高生に自尊心が欠如しているから、自尊教育をするという。

しないよりしたほうがいいのか、いまさらなんじゃないのか・・・と複雑な感じだが、自尊心がないというのは「自信がない」ということ。

日本人は特にこういうアンケートでは他国では見られない現象<謙遜>が文化のひとつなので、この数字が本当なのかどうかは疑問も残るが、こんな世の中ですから自信がもてないのも当然なのかなという気がします。

「自信がない」といっても、ふたつある。
自分自身に対して自信がないのと、自分を他者と比較して自信がないのは別物だ。

興味があるのは、誰がどうやって、その自尊教育をするのか、ということ。
ゆとり教育みたいに失敗しないよう、熟慮してもらいたいと願います。


アメリカインディアンの教え(加藤諦三著、ニッポン放送出版)のなかに、ドロシー・ロー・ノルトという人の「子供たちはこうして生き方を学びます」という詩が載っている。(吉永宏訳)

素敵な詩だから、引用しましょう。(前にも引用させてもらったかもしれません)

批判ばかり受けて育った子は 批判ばかりします
敵意にみちた中で育った子は だれとでも戦います
ひやかしを受けて育った子は はにかみ屋になります
ねたみを受けて育った子は いつも悪いことをしているような気持ちになります
心が寛大な人の中で育った子は がまん強くなります
はげましを受けて育った子は 自信を持ちます
ほめられる中で育った子は いつも感謝することを知ります
公明正大な中で育った子は 正義心を持ちます
思いやりのある中で育った子は 信仰心を持ちます
人に認めてもらえる中で育った子は 自分を大事にします
仲間の愛の中で育った子は 世界に愛をみつけます

患者さんはどう思っているかを別としても、私は患者さんのことを自分の親・兄弟・子供のように思って治療に臨んでいます。
ですから、私はこれを何度見て、いつもう~んとうなってしまいます。

自身のない人の身体的特徴で大きなことは、鼻炎。
慢性鼻炎であっても花粉症であっても同じ。

しかし花粉にアレルギーがあっても、仕事もプライベートも上手くいっていれば、いわゆる鼻水・鼻づまりといった花粉症状には出てきません。

そのかわり、身体の痛みや痒み、肌荒れ、嘔吐下痢、出血、うつなど、別の症状では出ますから、「花粉症が自然に治る」ということは100歩譲ってもありません。
アレルギーというのはそういうものですから。

自分に自信がない人の最大のアレルゲンは「自分」です。

自分にアレルギーがあると、自分にマイナスナものを引き込みます、呼び寄せます。
何をしても上手くいきませんし、治療の効果も思ったほど上がりにくいのです。

ということで、自分に自信がない人は、自分に対するアレルギーを除去して、まず自分がどうなるか試してみてください。

自閉症の本2冊

2009年03月10日 | おすすめ
最近自閉症に関する本を2冊読んだ。

1冊は「ぼくは考える木」ポーシャ・アイバーセン 早川書房
もう1冊は「ギフティド チャイルド」門野晴子 十月舎

自閉症も私はNAETを始めて知った。
病院にいても、特別支援学級(昔でいう養護学校)に通う子供と接する機会も特別ない。

今思えば、看護学校にはセツルメントというクラブがあったが、あそこがそういう役割だったんだなあ・・・と思った。
そのころはもっぱらバイトに明け暮れていたから、学校→バイト→家→学校の繰り返し。まったく興味もなかった。


本の話に戻るが、これは2冊とも実在する子供の話だ。
1冊目なんか、本の厚みにドキッとしたが、彼らの世界と家族のサポートするパワーにぐいぐい引き込まれた。
2冊目は前作「星の国から孫ふたり」の続編だ。

これは2冊とも、映画化されるらしい。
これを期に、自閉症に対しても社会の理解が深まるといいなと思う。

4月2日は、「世界自閉症啓発デー」なのだそうだ。

何が行われるのか知らないが、こういう機会をきっかけに、今後、発達障害者対策がもっともっと個々を重視した、本人にも家族にも優しいものになってくれることを期待する。


私が担当している子供たちを見ていていつも思う。
自閉症児を育てるのは本当に大変だ。
自分には出来るかどうか・・・と思うほど、親御さんたちはすごいのだ。

掃除をしたと思ったら米をばら撒く、家の中のあちこちでトイレをする、便尿失禁、食べ物に対して執着が強くかんしゃくを起こす、夜寝ない、夜ひとりで笑っている、暴れまくる、家のものを壊しまくる、外に出て行ってしまう、他人に殴りかかる、噛み付く、納得いくまで物事を終わらせることができない、自傷行為、大きな声で騒ぎ続ける・・・。

元気がよく、ピュアな天使ちゃんたちではあるが、24時間365日となると、これは大変だ。
家族は、家の中に安らげる時間と場所がない。
化学物質の患者さんが、「普通に空気が吸いたい」と願うように、「家でのんびりくつろぐ時間が欲しい」と当たり前のことを願っている。

家でくつろぎ、一家団欒の時間を作る。
NAETという武器を使って、私はこの自閉症に挑戦中。
166人に1人が自閉症(アメリカ、カリフォルニアのデータ)って、これ本当にのんびりできない数字です。

涙と叫びでひきつったお母さんたちの顔が、みんな笑顔の素敵なお母さんになってもらうまでは、私も諦めませんよ。

アースデイTokyo 2009

2009年03月09日 | おすすめ
昨年、渋谷で行われた化学物質過敏症の知ってねうぉーくは、大成功だったようですね。
CSの参加者の皆さんは、体調の悪い中、よくがんばったなあと思いました。

テレビでも、メディアでも取り上げられましたが、まずはこの病気のことを皆に知ってもらうことが大事だと思います。

C型肝炎では患者さんが一丸となって世論を動かし、国と企業との間でまだ全面的ではないけれど和解できました。

CSの活動はまだ芽が出たばかり。
これからあちこちでCS患者さんとその家族、支援者、支援団体が一致団結して問題の解決という大きな実を結ぶまで、一生懸命、大事に丁寧に活動を育て上げていく必要があると感じています。

実際、私も病院に長いこといましたけれど、そういう病名すら知りませんでした。
NAETを始めて、こういう病気があるんだ、こういうことで困っている人たちがいるんだということを知る機会になりました。

医療者ですらこうなんですから、テレビで見たり、小耳に挟んだことはあるけど、身近にそういう人がいない限り、一般の人が自分の身の回りで起きていることとしてCSを考えることは難しいと思います。


さらにC型肝炎のように○○を相手に、というような会社が定まりませんから、CSの場合、話は複雑です。

発症の「引き金」としては、ホルムアルデヒド・建築建材・家庭用各種洗剤・柔軟材・クリーニング溶剤・タバコ・香水・香料・インク・農薬・重金属・電磁波・・・というようにあらゆる業界・産業を巻き込んでいます。

それを作っている会社、使っている会社、それで生活している人々、しかもそれを使っている一般の人々がいるわけですから、簡単に解決できる問題ではありません。

環境問題、企業倫理、消費者倫理など全てを含みますから、目の前にそびえているのはエベレスト級の山々です。

そしてその山に正面から立ち向かい、登ろうとしているのは、山登りの装具も技術も何ひとつ持っていない、丸腰の、CSというなぞの病気に侵されている人たち。

それでも成功の秘訣さえ皆が守ることができれば、目標は夢ではなく、現実のものとして手に入ると私は信じています。
その秘訣とは、諦めないこと。諦めずに進み続けること。一歩一歩、前に進む。それだけです。何事であっても、諦めたら、それ以上進みようがありません。それでおしまいです。


4月18日、19日には、東京の代々木公園でアースデイTokyo 2009が開かれます。
アースデイの詳細に関しては、ウェブサイトがありますのでそちらをご覧ください。
↓↓↓↓↓↓↓

http://www.earthday-tokyo.org/

一部引用すると、民族・国籍・信条・政党・宗派を超えて、誰もが自由にその人の方法で地球環境を守る意思表示をする国際連帯行動・・・と書いてあります。
そのなかにCS知ってねうぉーくのブースを設けるそうですから、ぜひお近くの皆さんは、行ってみてください。

彼らの支援者は大きな企業じゃないんです。
それに関心を持つ我々ひとりひとりなんです。

人間にとって一番辛いことは、無視すること。無視されること。
ぜひ皆さんも関心を持って、一声かけに、代々木公園まで足を伸ばしてみてください。
土日だから私は仕事中ですが、車椅子押しながら、1日でも行けたらいいなあと思案中です。

資格と資質

2009年03月01日 | アレルギー・NAET
先日銀座の眼科で近視手術による感染事故のニュースがありました。
しっかり感染対策をやっている医師にとっては、唖然とする内容だし、正直迷惑な話だと思ったことでしょう。

外科手術をしているのに手洗い場が遠い、ドアが自動でない、手術室のドアを開けっ放しで手術をしている・・・素人でもおかしいと思うでしょうに。

医師の会見では、認識不足を謝罪していましたが、これは単に「認識不足」によるものではないと思います。
どこの医学部出たのかしら?本当に医師免許持っているのかしら???というレベルです。

この医師は眼科医だけど眼科認定医ではなかった。
本人は問題ないといっているし、法的にも問題ないのですが、ここが問題なのです。倫理的な問題です。

国が認めている資格は「医師」このカテゴリーには入っているのです。
だから眼科専門医ではないけれど、患者の意思で受診する自費診療であるレーシック手術ができないという法的規制はないと主張しています。
手術の衛生面には落ち度があったが、自分が手術した事に関することに落ち度はない、違法行為はしていないというわけです。

この眼科専門医という資格取得には、もちろん臨床経験とか、試験とかがあるわけで、更新にもいろいろ条件があります。
専門医にならない人は、ポリシーがあるのかもしれませんが、これらがめんどくさいからなんだろうなと思います。これは医師としての資質の問題です。
そこからして手を抜くのですから、結果が手抜きになるのは必然です。


このニュースで自分が仕切っているNAETのことがダブりました。
私のライフワークであり命の次に大事なNAETも、「その年の公認施術者」しかNAET施術はできません。と自主規制をもって公約しています。

「公認施術者以外は、NAETをうたえない・使えない」とDrデビに対する誓約書にサインをしてセミナーを受講してもらっていますから、毎年更新される公認者以外、このテクニックは使えないのです。
しかし日本国憲法にはそのような条文はありませんから、法的拘束力はありません。あくまでも治療者の倫理感のみにゆだねるしかないのです。

NAET公認資格の更新は、レポート出したり、セミナー出たり、誓約書書かされたり、年会費がかかったり・・・、規制が多いのです。
だから公認施術者数は、なかなか100人に行きません。

Drデビはそれだけなのかと思っているようですが、私はまだ今のレベル、段階ではそれでいいと思っています。

日本の手技療法や自由診療の世界において、質的向上と施術者(治療者としても、人間としても)としてのレベルアップの維持を目的として、これだけ規制をかけている団体は他にないと自負していますから。

私の目の黒いうちは、悪いですがこの方針は変わりません。
私は頑固です。

このことは、患者さんにとって、施術者にとって、NAETにとって、Drデビにとって、皆の得になりはしても、誰かが損することにはなりません。

もっともっと多くの先生にNAETを学び、使いこなして欲しいと、切に願っています。
しかし一番重要なのは、量より、質。
1日10人程度の患者さんを診る先生が各県に何人もいるより、1日50~80人診れる先生を各県に最低でもひとりずつ欲しいのです。

日本は代替療法後進国ですから、なおさら質の向上と質の統一が私たちには最優先されるべき事項なのです。

今回のニュースで私はさらに自分の足元を見つつ、周りを見つつ、あわてず確実に進むべきと感じました。

自分がやらなきゃ、他人はしません。
これからも患者さんからの声や現場の公認施術者の声に、もっと謙虚に誠実に耳を傾ける必要があるのは、まず自分だと改めて思いました。

全国のNAETの患者さんは、私の患者さん。
だから遠慮なく、声を聴かせてください。悪いことも、もちろん良いことも。