先日イレッサという抗がん剤に対する「薬害」に関するニュースがありました。
肺がん患者に朗報としてもたらされた薬ですが、どんな薬にも、どんな手術にも、どんな代替医療にも、医師・医療者にも、パーフェクトはありえないという事実・現実から考えれば、どんな物事にも二面性が存在するということを前提に、感情的に主観だけでなく、客観的に話しあいがなさなければいけないと思います。
二面性はすべての物事の基本です。
万物は陰陽でバランスをとっているのですから。
薬には効果と副作用があり、手術には成功と失敗があり、人には善人と悪人がいて、月が好きという人と嫌いという人がいて、一流シェフの料理を美味しいという人とまずいという人がいて…というように、ひとつの物事にも有効・無効、快・不快、利益・不利益と、「受け手によって」その判断がふたつに分かれて当然なのです。
すべての人に心地よく、有効で、利益をもたらす人・物など、この世にただひとつも存在しないと思います。
例え話としていいかどうかわかりませんが、いわゆる神仏である、あのブッタだって、キリストだって、マリア様だって、イスラムの教えに生きる人にはご利益などないのですから。その逆もしかりです。
その薬の効果を信じて戦ってきた患者さんやご家族の心情を考えれば、不快・不利益・無効の三拍子そろえば、その辛く苦しい、ぶつけようのない気持ちは言葉にできるものではなく、この気持ちを何とかしなければおさまらないということは十分に理解できます。
しかしそこで間違ってはいけないのは、「病を憎んで、人を憎まず」ということです。
私自身も大学病院にいましたし、現在も医療関係者という立場ですから公平性を欠く意見と捉えられても仕方ないですが、ひとりの人間として、医療の進歩に真摯に取り組む者のひとりとして思います。
「大事なのはプロセスであって、結果ではない」ということ。
結果は、その全身全霊をかけたプロセス次第なのです。
医療であれば、二人三脚でお互いのベストを尽くしきる、というプロセスがなければ、求める・望む結果がもたらされるはずがないのです。皆がその時点でのベストを尽くしきれていれば、反省はしても後悔はしないはずです。どんな結果も心から受け入れられるはずです。
医療において、個人に対する有益度は以下の式で出すことができます。
①医療(特定の手術・薬・施術方法)の社会に対する有益度×②医療(特定の手術・薬・施術方法)の個人に対する有効・必要度×③担当する医師・施術者の医療・施術レベル×④患者の酸性体質度×⑤患者に影響を与える人(家族・友人など)の酸性体質度
すべて1~10までの10段階評価で、①②③は数値が高いほど、④⑤は数値が低いほど良いということです。
①②③が良くても④⑤が悪ければ、①②④⑤が良くても③が悪ければ、①③④⑤が良くても②が悪ければ…、本来もたらされるであろう結果は手に入れることができないのです。
だから、全てをいい状態に持っていくべく、医療に携わる者は、日々努力を積み重ねているのです。
私のチェックですが、イレッサで言えば、①は2/10(10人中2人に効く)だと思っています。
そして②の個人に対する有効度も2/10なら、「使うべき有効な薬」とはいえません。
ですから、この場合には、他の薬・施術で有効度の高いものを探す努力をすべきでしょう。
しかしその一方で、こちらにもそういう方がいますが、②が10/10の人もいるのです。
その人の命はイレッサがとりあえず助けてくれました。
そして今は④を上げるべくNAETを併用されているのです。
もちろん私も③を上げるべく毎日自己治療を欠かしません。
少し前にホメオパシーのこともニュースになりましたが、医学も代替医療も現時点において完璧といえるものは何ひとつない、ということを人間は知るべきだと思います。
生活の質の変化とともにもたらされた地球環境の悪化、それに連動するように新たな病原菌や新たな難治性の疾患がどんどん増えている現代において、それに向かう医療が完璧ではないからこそ、その道を追求し、より人類のために完璧に近いものを求めていこうと、医療に携わる者は努力を重ねていると思います。
医療問題の複雑化に伴い、今回の薬害訴訟と同様の問題は後を絶たないのではないかと思います。
そんな時代ですから、医療者は自分の手がける医療の質および社会に対する有効度・有益度を常に意識して、日々足元を省みながら前進していかなければいけないと強く感じました。
そして患者という立場にある人は、特にこれを読んでいる人は、「自分には何が有効なのか、何が必要なのか、自分の担当者の医療・施術レベルは10段階評価でいくつなのか」という情報をきちんと掴んだ上で、治療効果が上がり自分の望む状況を手にするために、上記④⑤の改善に全力を尽くしていただきたいと思います。
お互いがパートナーとして、二人三脚でなければ、21世紀の疾病は「すべてお任せ」では治らない、私たちは今そういう時代を生きているのですから。
ちなみにNAETJAPANに関しては、2012年度から独自の採点方式で★★★★★制を試験採用していくつもりです。
患者さんへの情報という意味と、施術者の覚悟という意味を含み、NAETJAPANがNAETの社会に対する有効度10/10を十分生かしきるために。
肺がん患者に朗報としてもたらされた薬ですが、どんな薬にも、どんな手術にも、どんな代替医療にも、医師・医療者にも、パーフェクトはありえないという事実・現実から考えれば、どんな物事にも二面性が存在するということを前提に、感情的に主観だけでなく、客観的に話しあいがなさなければいけないと思います。
二面性はすべての物事の基本です。
万物は陰陽でバランスをとっているのですから。
薬には効果と副作用があり、手術には成功と失敗があり、人には善人と悪人がいて、月が好きという人と嫌いという人がいて、一流シェフの料理を美味しいという人とまずいという人がいて…というように、ひとつの物事にも有効・無効、快・不快、利益・不利益と、「受け手によって」その判断がふたつに分かれて当然なのです。
すべての人に心地よく、有効で、利益をもたらす人・物など、この世にただひとつも存在しないと思います。
例え話としていいかどうかわかりませんが、いわゆる神仏である、あのブッタだって、キリストだって、マリア様だって、イスラムの教えに生きる人にはご利益などないのですから。その逆もしかりです。
その薬の効果を信じて戦ってきた患者さんやご家族の心情を考えれば、不快・不利益・無効の三拍子そろえば、その辛く苦しい、ぶつけようのない気持ちは言葉にできるものではなく、この気持ちを何とかしなければおさまらないということは十分に理解できます。
しかしそこで間違ってはいけないのは、「病を憎んで、人を憎まず」ということです。
私自身も大学病院にいましたし、現在も医療関係者という立場ですから公平性を欠く意見と捉えられても仕方ないですが、ひとりの人間として、医療の進歩に真摯に取り組む者のひとりとして思います。
「大事なのはプロセスであって、結果ではない」ということ。
結果は、その全身全霊をかけたプロセス次第なのです。
医療であれば、二人三脚でお互いのベストを尽くしきる、というプロセスがなければ、求める・望む結果がもたらされるはずがないのです。皆がその時点でのベストを尽くしきれていれば、反省はしても後悔はしないはずです。どんな結果も心から受け入れられるはずです。
医療において、個人に対する有益度は以下の式で出すことができます。
①医療(特定の手術・薬・施術方法)の社会に対する有益度×②医療(特定の手術・薬・施術方法)の個人に対する有効・必要度×③担当する医師・施術者の医療・施術レベル×④患者の酸性体質度×⑤患者に影響を与える人(家族・友人など)の酸性体質度
すべて1~10までの10段階評価で、①②③は数値が高いほど、④⑤は数値が低いほど良いということです。
①②③が良くても④⑤が悪ければ、①②④⑤が良くても③が悪ければ、①③④⑤が良くても②が悪ければ…、本来もたらされるであろう結果は手に入れることができないのです。
だから、全てをいい状態に持っていくべく、医療に携わる者は、日々努力を積み重ねているのです。
私のチェックですが、イレッサで言えば、①は2/10(10人中2人に効く)だと思っています。
そして②の個人に対する有効度も2/10なら、「使うべき有効な薬」とはいえません。
ですから、この場合には、他の薬・施術で有効度の高いものを探す努力をすべきでしょう。
しかしその一方で、こちらにもそういう方がいますが、②が10/10の人もいるのです。
その人の命はイレッサがとりあえず助けてくれました。
そして今は④を上げるべくNAETを併用されているのです。
もちろん私も③を上げるべく毎日自己治療を欠かしません。
少し前にホメオパシーのこともニュースになりましたが、医学も代替医療も現時点において完璧といえるものは何ひとつない、ということを人間は知るべきだと思います。
生活の質の変化とともにもたらされた地球環境の悪化、それに連動するように新たな病原菌や新たな難治性の疾患がどんどん増えている現代において、それに向かう医療が完璧ではないからこそ、その道を追求し、より人類のために完璧に近いものを求めていこうと、医療に携わる者は努力を重ねていると思います。
医療問題の複雑化に伴い、今回の薬害訴訟と同様の問題は後を絶たないのではないかと思います。
そんな時代ですから、医療者は自分の手がける医療の質および社会に対する有効度・有益度を常に意識して、日々足元を省みながら前進していかなければいけないと強く感じました。
そして患者という立場にある人は、特にこれを読んでいる人は、「自分には何が有効なのか、何が必要なのか、自分の担当者の医療・施術レベルは10段階評価でいくつなのか」という情報をきちんと掴んだ上で、治療効果が上がり自分の望む状況を手にするために、上記④⑤の改善に全力を尽くしていただきたいと思います。
お互いがパートナーとして、二人三脚でなければ、21世紀の疾病は「すべてお任せ」では治らない、私たちは今そういう時代を生きているのですから。
ちなみにNAETJAPANに関しては、2012年度から独自の採点方式で★★★★★制を試験採用していくつもりです。
患者さんへの情報という意味と、施術者の覚悟という意味を含み、NAETJAPANがNAETの社会に対する有効度10/10を十分生かしきるために。