増田カイロプラクティックセンター たまにひと言 

神経筋骨格・アレルギー(NAET(R))・感情の統合療法。同行ドクター斉藤友美恵の近況レポート

アメリカでの収穫

2011年11月06日 | アレルギー・NAET
10月末の週末にNAET本部セミナーに参加しました。夏のシンポジウム以来。
今回のテーマはアナフィラキシーとガン。

だけどそのままの言葉をアメリカで使うのはよろしくないので、「免疫サポート」みたいな言葉を使っていました。

アメリカでは住み分けがきっちりされていますので、代替療法の人なんかが「施術で感情を扱う」と言うと、心理学や精神医学の専門家からクレームがつくのが普通です。ですからNAETでは、やっている内容は感情であっても、「細胞記憶」という言葉を使っています。それだけで良い、というのも拍子抜けですが、感情という言葉を使わなければいい、そんなもんだそうです。

だからアメリカではカイロプラクターは心を扱いません。
扱う人もいるでしょうが、本来扱ってはいけないことになっています。

ですから、心の問題は精神科、腰が痛いのはカイロ、みたいに分業されており、お互いのテリトリーを守るべく自分のテリトリーを犯す邪魔者は排除しようとするのです。プロ意識としてではあるのですが、やくざっぽいです。

だから心の問題や食物アレルギーが腰痛の原因であったとしても、分けて考える、分けて診断する、分けて治療するのがアメリカ式医学のやり方。日本もそれをしっかりお手本にしていますから、そういう傾向は否めないのです。

ヨーロッパのほうは、まだホリスティックに一人の人をパーツごとではなく、総合的に診る傾向があるので、まだアメリカに比べたらマイルドな気がします。しかし一部の人にとっては、カイロやホメオパシーのような代替医療は非難の対象でしかない、という現実もあります。科学至上主義ですね。

しかし「批判」という行為は、使う・扱う人を間違えるととんでもないマイナスのエネルギーになります。
「批判」という行為を行なうに足る人(適性の高い人)が行なうのであれば、それは建設的な批判であり、個人のみならず、公共の利益にも繋がります。しかしそうでなければ、非建設的で、エネルギー的にはマイナスの毒素を周囲に無差別に振りまくだけです。

「批判という言動をとってもいい人」はどういう人かと言うと、物事をミクロでなく、マクロ・全体的・包括的に捉えることができ、個人の利益ではなく、公の利益を常に考えられる人です。自分もできない・わからないことであれば、もちろん口出しすることはできません、という分別がある人です。だからこそ、そういう人は批判という行為に対する適性と必要性が高いのです。

ずいぶん寄り道しましたね。
話をセミナーに戻しましょう。

NAET本部セミナーもいろいろと細分化されてきていますが、私の心配はDrデビが忙しすぎること。
余計なお世話ではありますが。。。
そんな中、Drデビの息子(医師)も跡継ぎとして、NAET本部で活躍してきているので一安心ではありますが。
6~7前にDrデビ一家と一緒に旅行したときには、なんだか頼りなげな大学生だった彼が…とお姉さん気分(?)で見ています。

アメリカでは医療に対する専門化が進んでおり、かつ国民皆保険制度ではないので、病気にならないための予防に関しては、日本よりも個人の考え方がしっかりしているように思います。NAET施術者を探すのにも、患者さんは、単に近所だからではなく、施術者の受講セミナーをきちんとウェブサイトでチェックして、自分の問題に関する専門分野を学んだ人のところに罹ろうとしますから。

アメリカでは施術者数も多いので、病院で何科に罹るかを決めるように施術者を決められますが、日本ではそれはまだ随分先のことでしょうか。。。

というよりも、日本で私が目指しているのは、どこの誰でも、同じハイレベルのNAET施術が提供できる状況を作り出すこと。
フランチャイズとまでは言いませんが、共通の枠組みの中でどんな症例に対しても最大限の結果が導き出せるようにすることです。

NAETはその手法はすでに確立していますが、理論面・施術内容などにおいては、他の医学同様、時代や研究・治験の進歩、個人の努力によって、改良されつづけているものです。携帯電話やパソコン、家電の進化と同じです。

私自身は日本でのその屋台骨を先陣を切って作っている途中ですから、ひと月で施術パターンがガラッと変わることもしばしば。自己治療の積み上げが必須、というか最優先ですので、今と1年前の施術・知識レベルは、これまた雲泥の差です。
この作業を現役である限りずっと続けていくことで、NAET JAPANが、日本・日本国民のためだけでなく、世界中に施術者を通して影響を及ぼしていくことになるでしょう。

特にこの数十年で一般的なアレルギー疾患のみならず、アナフィラキシー・過敏症・自閉症スペクトラム・各種難病といった西洋医学での対処法の確立されていない疾患がどんどん増えています。
がんや免疫不全疾患などは、西洋医学においても対処法はありますが、100%といえるものはありません。

私が目指すのは、病院に行こうかNAETに行こうか、患者さんが考える・迷えるような世の中です。
「病院」がトヨタを超える日という本を読みましたが、「代替医療」が医療を変えても、超えてもいいはずです。
それを実現できるかどうかは、私たち、代替療法を生業とする者、ひとりひとりの努力でしかないのです。

こんなことを考えながら帰ってきたのですが、知識以外のお土産もたくさん詰めてきました。

まずは自分とスタッフに。。。
ホールフードマーケットで買った、各種チップス。そして私の大好物、ヤギのヨーグルト!



そして院長には彼の心の故郷(?)アメリカの磁石付きパズルマップ。
早速挑戦してもらいました。真剣です。


そしてこんな感じに。



院長のアメリカ時代の苦労話やずっこけ話、ドライブでの一人旅など、いろいろな話を聞きましたが、また聞きたくなりました。

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