増田カイロプラクティックセンター たまにひと言 

神経筋骨格・アレルギー(NAET(R))・感情の統合療法。同行ドクター斉藤友美恵の近況レポート

悪いのはウィルスじゃないのに。。。

2012年10月31日 | アレルギー・NAET
マイコプラズマ肺炎が子供たちの間で流行っているようですね。
RSウィルスやノロウィルス、ロタウィルスなどもこれからどんどん増えて来ることでしょう。

そこで皆さんに勘違いしないでいただきたいのは、感染源が悪いわけじゃない、という事です。

ウィルスも細菌も真菌もカビも寄生虫も、みんな私たち人間と同じ生き物です。
ただ人間の都合で、さもこれらの生物が悪者にされているようにしか思えません。

ペニシリンがカビから精製されたおかげで抗生物質が開発され、多くの命を救ってきたことはこれもまぎれもない事実です。しかし今の薬の使い方は、尋常ではありません。

だから耐性菌や変異型ウィルスが増えてしまったのです。ウィルスも細菌も真菌もカビも寄生虫も、みんな生き物。命を平等にもらっている生き物。だから自分の生命を、自分の子孫を守るために、みな必死なのです。

自分の身体を、自分の子供を、我々人間が守ろうとするのと同じように。

抗生物質は、自分が飲んでいなくても、家畜に対する飼料・薬剤に対する規制がない日本やアメリカ産の肉には、どれだけ薬剤を使っているのかわかりません。表示していないもの=使っているものですし、家畜に対する抗生物質使用量は人間の使用量とは比べ物になりません。だからこそ、国内でも大量死することがたまにニュースになりますよね。

薬漬けの身体の弱い動物の肉を食べていては、身体の弱い子になるのは当然です。これは魚も、農作物(野菜・穀物・果物など)も、みな同じ。

それに今の子は、大人も、体温が35度代という人が多いんです。体温1度下がると、免疫力は30%ダウンといわれています。
まずご自分の朝起床時の体温を測ってみてください。一番簡単に自分の健康度をチェックできるのは体温ですから。現代においては、大人も子供も、36.6~8度が達成目標です。

でもそんな人滅多にいないんですよ。子供でも。。。
それだけ身体を冷やす要因が、現代の生活に当たり前に蔓延しているということです。

砂糖過多、塩分摂取減少、食品添加物・食品着色料・食品化学物質・食品香料・人工甘味料など多くの化学薬品漬けの食材・食品、農薬使用、水道水汚染、大氣汚染、電磁波使用過多、化学物質使用過多、ストレス社会…

冷えた身体は感染源にとって都合のいい、快適な住処となります。
だからこそ、寒くなってくるとなおさらみんなが元気になって、宿主である人間が潜在感染源に負けてしまうのです。

風邪は万病の元。身体を温め、ゆっくり休むのが一番です。もちろん胃も休めるんです。
「その間に、自分の生活を見直してくださいよ、そうしないと後で後悔するよ」と身体が身を呈して教えてくれているんです。身体の言うことに素直に従った方が身の為なんです。そしてそれを風邪を引いた子供にも教えなければいけないんですよ、大人は。

悪いのはウィルスや細菌なんじゃなく、自分なんだから。

毛虫注意報

2012年10月30日 | アレルギー・NAET
先日、上半身全体に発疹がひろがり、強い痒みを伴い眠れなかったという患者さんが見えた。

この時期感染症が増えているが、感染の徴候・サイン共になし。ヘルペスでここまで出たら痒みより痛みなので、却下。頭皮内に発疹はないのでみずぼうそうも却下。

ということで筋力検査でチェックすると、触るとか刺すもので虫に反応した。
おそらく毛虫だということになったのだが、サンプルがなかったので、唾液と尿でアレルギー除去した。組みあわせを何項目かして、帰宅許可が(身体・脳から)出た。

その患者さんが、施術の合間に待合室で「静岡の動植物」が載っている冊子を見て、これだよきっと、と。

葉にびっしりの毛虫・チャドクガの写真だった。
毛虫は得意なほうではないものの、写真なら何とか見れたが、素敵なものではないですね。

あまり痒ければ、皮膚科で薬をもらって来たらと来院前に伝えていたので、薬(第二世代抗ヒスタミン薬)を処方されていたが、薬の助けを借りずにその日からは眠れるようになり、1週間後の再来時には、発疹跡も随分薄くなっていた。

チャドクガは実際にさわらなくても、風に飛ばされた毛に触れただけで発症するので、この時期、山に行ったり、木の下を歩く時には要注意です。でももしやられたら、アレルギー除去すれば大丈夫、もうひどい再発はしませんから。

それよりも待合室にあった静岡の動植物のチャドクガと同じところに、見覚えのある光景がありました。。。
滅多に出ませんが家のリビングからウッドデッキの中庭に出られるようになっており、そこにある木に小さな、小指の頭くらいの茶色のものがたくさんついているのを以前発見しました。その時は、何だろう?と思って中身が空っぽなので手の届くところだけ削りとったことがありました。

その木の光景が、その本に載っていたのです。イラガの繭として。。。
あんなにたくさんの繭があったのに、毛虫はどこにいったのでしょうか。
そのことのほうが気になりました。

まくら大丈夫?

2012年10月18日 | アレルギー・NAET
先日、秋の旬の吸うものとして、花粉のことを書きましたが、もうひとつ「旬の吸うもの」があります。

今度は乾燥した屋内で吸うものです。
ほこり?カビ?ダニ?ファブリーズ?防虫剤?…
どれも答えなんですが、ベストアンサーはダニなんです。

しかもダニが一番多いのは枕。
夏の間、汗と脂をすって栄養たっぷりの枕には見えないカビがびっしりなんです。
そのカビと人のふけが大好物のダニも一緒に夏の間に皆さんの枕で「大繁殖」しているわけなんです。そしてそのダニが10月すぎで死骸となり、枕の周りをほこりとともに飛び散って悪さをするというわけです。

また寒くなって、冬用の布団を出してくると、そこにも同様にカビ・ダニがたくさんいますから、アレルギーのある人は刺されたり、アレルギー反応が出るわけです。特に夜~朝方。たんすにしまっていた冬服にもカビ・ダニはついていますから、何でも洗えるものはまず洗って、乾燥機にかけるのがベストです。ダニは熱に弱いですからね。超敏感なひとは、乾燥機にかけた後、掃除機で吸い取る作業も忘れずに。

という事で、布団は洗える素材が一番。
そして枕はとっとと捨てるのが一番です。

洗っても乾燥までに時間がかかればカビが生えますし、プラスティックストロー製のものももちろんカビが生えるので、ダニ0ではありません。高温処理と即乾燥が出来ればいいと思います。

ということで、こちらでは患者さん毎に「枕寿命」を伝えます。
その人のカビ・ダニアレルギー度にもよりますが、2ヶ月~1年と出ることが多いです。

「枕寿命は2ヶ月」と宣告された人でも、ダニアレルギー除去が進めば、枕寿命も1年に延びます。ちなみに私は今のところ1年。

特にアレルゲン検査でもひっかかる「コナヒョウヒダニ」「ヤケヒョウヒダニ」は、アレルギーのない人がいませんから、日本の風土・日本人の生活様式に、ダニは付き物なんでしょうね。

ということで、「値段の高い枕は買ってはいけない」というのが、NAET的な枕選びのポイントです。

せいぜい1000円、高くて2000円以上出してはいけません。
そうでないと、皆さん捨てなさいといってすぐYESと言わないんですもの。まくらは素材・性能以上に、カビ・ダニの繁殖度合いが重要であり、素材を選ぶ必要があるのは、アレルギーの強い過敏症の人くらいです。

ただ低反発枕はカビ・ダニが最も好む素材ですから、どうしても低反発がいい人は枕寿命を守って使い捨てにすることが購入条件です。低反発枕は何年使っていてもへたらないですから、逆に怖いんです。

自分の最も大切な器官である脳を、6時間睡眠の人なら1日の1/4も預ける枕の存在は、自分の心身の健康にとても重要な役目を持っているんだということを知っておきましょう。

寝床以外では、畳・カーペットなどもカビ・ダニ汚染源となりますから、こまめにお掃除はしたほうがいいですね。マスクと換気を忘れずに。

他に学校や仕事場、ホテルなどでダニに反応する人も多いです。エアコンのカビと一緒に反応したり、結構ほこりが多いところですからね。

とにかくダニにアレルギーがなければ刺されませんし、吸って問題を起こすこともないですから、思い当たる人はアレルギー除去を進められた方がいいでしょう。

ただ、身体の基本的な土台がしっかり出来ていないと、ダニの除去の許可がすぐに降りない人もいます。そういう人ほど、ダニアレルギーは強いですから、枕は2ヶ月毎に交換しておけば心配いらないでしょう。またバスタオルを枕にしている人は、週2回は洗い、月1回はコインランドリーで乾燥機にかけておくとなおいいでしょう。

ダニアレルギーも前出の花粉同様、胃腸症状・関節痛・反復性のじんましん・歯の痛み・食欲不振・血圧異常・血糖異常など、全身性の症状を招きますので、「たかがダニ」と思わないほうが良いですよ。知らず知らずの間に内臓の問題を進行させている可能性がありますので。

吸うものに注意

2012年10月11日 | アレルギー・NAET
秋らしくなってきた今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
美味しいものを食べ過ぎて、後でしまった~となりませんように。

このところ症状の引き金として多いのは、「外で吸うもの」です。
外で吸うものといっても、排気ガス・ディーゼル・光化学オキシダント・PM2.5・ダイオキシン・農薬などなど色々ありますが、急性としてでるものは「旬」のもの。

今の旬といえば何でしょう?
さんま…ではないですよ。そう、秋の花粉です。

ブタクサ・ヨモギ・セイタカアワダチソウ、この3つすべてキク科植物ですが、秋の花粉症の原因トップ3です。そのほかイラクサ・カナムグリもありますが、反応する人は少ないです。

また花粉に含まれる栄養素(タンパク・糖・ビタミン・ミネラルなど)やフラボノイドやβクリプトキサンチンといったフェノリクス(フィトケミカル)も引き金になります。

ということで、何だか体調が…という方は、外出を控えるのがベストです。
やっと散歩・散策にいい季節になったんですけどね。もしくはしっかりとマスクをして最低限の外出にしておきましょう。どうしても外出もしたいし…という方は、マスクの下にガーゼのハンカチを入れて厚めにしましょう。

夏や秋の花粉は、鼻水・くしゃみ・眼のかゆみといった典型的な花粉症状ではなく、腰痛・肩こり・めまい・皮膚の痒み・喘息・睡眠障害・出血・心の不安定・血圧や血糖の変化・冷え・過敏症の悪化など、その人のウィークポイントの症状で発現するほうが一般的ですから、鼻水が出ないからといって、気を抜きませんように。

もちろん普段の食事で動物タンパク(食べられる肉・魚)をしっかりと摂り、甘いもの(砂糖・果物・乳製品・酒・煮物など)や卵を控え摂り過ぎないことは、どんな時も必要です。

症状がかなり辛く出ている場合は、頭痛なら市販薬も効果的です。
アレルギーがないことが前提ですが、花粉や栄養素などによる「アレルギー性の痛みには新セデス」、糖質を摂りすぎたあとの「感染性の痛みにはイブ」と覚えておくといいでしょう。ちなみにバファリンは「貧血性の痛み」に効果的ですから、頭痛持ちの方は、この3つを使い分けられるといでしょう。

また抗アレルギー剤の中でも「クラリチン」「ロラタジン」は、眠くならない抗ヒスタミン剤として有効です。同じ特性を持つ薬に「アレグラ」があります。
しかしこちらの臨床経験などから、アレグラにアレルギーのある人は約60%(10人に6人)と多く、長期服用は肝機能低下もたらす可能性が高いと思われます。
その一方、クラリチンにアレルギーのある人は約10%(10人に1人)なので、抗ヒスタミン剤が有効、かつ必要と出る人にはクラリチンを勧めています。

ただし、脳に器質的問題がある人(脳梗塞・脳出血・脳腫瘍・精神疾患・自閉症のような前頭葉疾患など)は、クラリチンもやはりアレルギー性が高くでますので、完全なアレルギー除去後になら、脳浮腫・脳アレルギー緩和目的として使うことも出来ると思いますが、除去前は使うべきではありません。

ちなみに、クラリチンは、アメリカではジャスコのような大型スーパーで売るような市販薬ですが、日本では医師の処方が要りますので、まず病院に行く必要があります。(不便ですねえ)

それぞれの生活パターンに合わせた対処法をとって、楽しい秋を満喫してください。
私と院長は今のところインドア派ですので、うちカフェ+映画・ビデオ三昧ですね。

今年最後のセミナー終了!

2012年10月09日 | アレルギー・NAET
昨年から、1年を半分に分けて、半年をセミナー、そして半年を学び・考察・まとめの時間に当てています。もちろんこれはNAETJAPANのレベルアップおよび普及のための、私の年間時間割です。クリニックは1年中ずっとやっていますからね。

ということで今年のセミナーは5月ベーシックを皮切りに、7月・10月のアドバンス1ときて締めくくりました。

毎年毎年思うことですが、1年前、3年前…と比較して、どんどんセミナーが変わってきました。改良のスピードも上がっていますが、まだまだ完成品ではありません。

しかしNAETの軸・方向性は全くぶれていません。
「自分に合わないものを自分に合わせる」エネルギーの共鳴というところです。

以前はセミナー受講者から「去年と言っていることが違うけど…」みたいな声を聞くことがありましたが、最近はもうありません。受講者が聞き間違えていたり、勘違いしていてそう思う場合は別として、NAET適正の高い先生が集まり、そして残るようになってきたからです。

昨年と同じでは、全く1年間進歩しなかったのと同じで、医療におけるテクニック・治療法としては死んでいます。だから去年と違うことに違和感を覚える人は、本来医療者向きではないという意味です。

医療に終わりはありません。
終わりがあるなら、そして魔法の杖のような医療がるのなら、毎年何兆円という規模で医療費がかかる必要は現にないのですから。

終わりのない医療の世界に、進歩のないテクニック・治療法は要りませんから、5~10年で淘汰されます。

セミナーでは、日々の臨床経験・臨床データから得たエッセンスをまとめて、いつでも・どこでも・施術者誰でもが同じNAETを行い、いつでも・どこでも・誰でも同じ質のNAETを受けられる環境を整えるために最善の準備をして臨みます。

それでも今回のセミナーの点数は、自己評価で60点。ギリギリ合格ですかね。
色々な理由がありますが、何があっても、100点の仕事が出来なければプロとはいえませんから、これからの半年、また自分を鍛え上げて、いつ何があってもベストの結果を出せる準備をさらに積み上げる必要があるなと反省しました。

ちょっと休憩したら、またくつひもを締めなおして、頂上目指してがんばります。