増田カイロプラクティックセンター たまにひと言 

神経筋骨格・アレルギー(NAET(R))・感情の統合療法。同行ドクター斉藤友美恵の近況レポート

恐るべし、ものしりさん

2012年01月16日 | 近況
先日の昼休み、クリニックの2階にあがり、昼食の用意をしていると、ジブラルタル生命という会社の宣伝を見た。

この会社自体は全く関係ないのだが、「ジブラルタル」という言葉が引っかかって、「ジブラルタル」ってなんだっけ?と誰にともなく声をかけると、2人から返事が返ってきた。

まず佐藤さんからは、昔あったテレビ番組「風雲たけし城」にジブラルタル海峡というのが出てきたと。渡ろうとするところに横から大砲を撃たれて落とされるやつ、と聞いて、なんとなく脳裏にその画面が出てきた。
風雲たけし城、という名前が懐かしくて、よくそこまで覚えているねえとおかしくなった。

そして院長は、休憩室になぜか貼ってある世界地図をしきりに指している。
だけど誰も理解しないので、立ち上がって、ヨーロッパとアフリカの境目あたりを指して見せる。そこには何と「ジブラルタル海峡」と書いてあった。恐るべし。

2人の記憶はそれぞれ、それなりにすごいものがあるなあ、と思いつつお昼ごはんを食べ終えたが、院長はまだ何やら続きがあるようで、しきりに年号を書いている。
しかし歴史、特に世界史となると全くわからないから、申し訳ないけど無視して寝ることに。

その日の仕事も終わり、家に帰ってくるや否や、院長は世界地図と世界史が一緒になった大きな本を持ってきて、目の前に置く。

指したその先には、1588年ジブラルタル海峡にて、スペインの無敵艦隊がイギリスに敗れる、とあった。
まだ覚えていたのね~、とまた恐るべし。


今でも毎日1冊のペースで、様々なジャンルの本を読んでいる院長の頭の中は文字でいっぱいなんじゃないかと思う。
すごい知識量なんだけど、アウトプットができずに、お互いに大変な思いをして意思疎通を図っている。

いつも院長の周りには10~20冊の本が散乱し、観察していると、いろいろな本を少しずつ読んでいる。
この読み方は元気な頃と全く同じなので、アウトプットはできないけれど、脳はしっかり働いているように思います。

こういう院長を見ていると、NAET一筋で医療に関係ある本、プラス時々漫画と映画くらいしか見ていない私は、もう少し視野を広げるべきだな、といつも反省させられる。

インターネットは便利だが、あまりにも簡単に、簡潔に答えを得てしまうところに脳が慣れてしまうと、自分で考え、判断する能力も衰えてしまうのではないか、と自分の将来の頭の具合が少々気になる。

本を読むというマニュアルな行為の中に発生する時間に、思考を鍛えるための貴重な時間があるように思える。
だからかどうかわかりませんが、私が脳の活性化のためにと勧めた「速読教室」、院長は拒んだんですよね。

でも速読は、早く読むことが目的ではなく、脳を鍛えた結果としてそうなるので、ボケ予防・脳機能維持回復のために、たまにはパラパラしておこうと思いだした次第です。
講座に行っている時は頑張ってやるんだけど、講座が終わってしまうと、ついついサボってしまいますからね。

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