<中国ブログ>中国サイコウ 元/上海駐在日本人が綴る日中経済の状況など

中国駐在時代の経験・知識をもとに、
最高(サイコウ)の日中関係の再構築を目指し、
日本と中国を再考(サイコウ)する

北京モーターショー詳報4(自動車部品メーカー編)

2012-05-10 | 自動車産業

今回は自動車部品メーカーの展示を紹介したい。
自動車部品に関しては、意外なほど取り上げられていないようですね。。。

モーターショーと言えば、華やかなイメージがあるが、部品ゾーンだけは別。
あくまで技術にこだわります!
筆者、こういった姿勢のほうが好きです。
自動車ゾーンでは、車とは全く関係ないコンパニオンにフラッシュが集まっていたりもしますので。。。

そんな部品メーカーの展示を見ようと、会場へ向かってみると・・・



一応、通路代わりに敷かれた赤いパンチカーペットが強風に煽られてめくれあがっています。
おまけに、今回も正規の展示館ではなく、急造のプレハブ館。



ま、このあたりは自動車メーカーと部品メーカーの力関係を考えると、やむを得ない部分も多いワケで・・・。

さて、気を取り直して、入口に設置してある案内を見てみると・・・



やはり日系メーカーが多い!
半数くらいが日系ですね。素直に日本人として嬉しいかも。

自動車の主役はモーターで自動車部品は自動車の一部と考えらがちだが、本来、自動車は様々な部品の集合体。
1台当たり数万の部品で構成されていると言われているし、当たり前のことだが個々の部品がしっかりしていないと、後でリコール問題が発生したりして痛い目に遭うことにもなりかねない。
こう考えると、日本メーカーが同分野で強い間は、まだまだ安泰だと考えることができそうだ。


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では、ここから会場の様子をレポート。
まずは、日系部品メーカーの大将格から。



DENSOです。
自動車展示コーナーと比較すると明らかに来場者が少ないが、メーカー側は至ってマジメに「自動車部品の未来」を訴えかけている。
同社はインテリジェントカーの展示に注力していた様子。



DENSOの向かいには、日立オートモーティブが展示。



ココは総合力で勝負!といった趣き。

続いては、JTEKT。







なかなか面白いと思うんだけど、やっぱりお客さんはまばら。。。

NTNは、自動車の底部を見せるような工夫も。





かなり斬新なブース設計をしていたのは、トヨタ紡織。





この展示だけで、結構目を引きますよね。

とはいえ、同社が訴求したいのは、あくまで車内の部品。





ブースに常駐していたスタッフに聞くと、「外側は単なるデザインです」との回答。
ま、そりゃそうだわな。。。


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同社の裏側には、日産系列のカルソニックカンセイが展示。





レーシングカーの展示なども。



ただ、残念ながら表通り側に面していなかったせいか、ブース自体も若干暗く、ちょっと寂しい感じ。
中国の展示会、やはり場所が大きく影響するようです。。。

日本以外で言うと、やはりドイツのメーカーが多かったですね。
おおげさに言うと、自動車産業は部品メーカーが下支えしていて、その中心的な役者が日系部品メーカーという構図。

ここで、もう一社、忘れてはいけないメーカー。





アイシンです。
ここのブース、展示も勿論興味深かったのですが、ひとつ気になったのはコチラ。



世界各国のグループ企業の状況ですね。
全部で168社あるワケですが、中国の企業数が米国に迫っているのが分かる。
こうした図からも、中国の重要性が理解できる(と言うか、素直に脅威かも)。
日本では空洞化議論が盛んだが、叫ぶばかりでは何一つ状況は変わらない。

日本で求められていること・・・、それは世界で強みを有する企業や技術をどのように売り込むかということと同時に、日本が本拠地としてどのような役割を果たすのかを明確化していくことだろう。

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