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明石市御崎神社の「藤江の的射」見学記 on 2018-1-14

2018年01月16日 10時30分53秒 | 神戸市以外の兵庫県
2018年1月14日(日)、明石市の無形民俗文化財に指定されている神事、御崎神社の
「藤江の的射」を観てきました.その様子を写真と動画で紹介します。








上の4枚の写真は「藤江の的射」の代表的な写真です。


伝説では、山王権現21社の神々が鉄の船に乗り藤江の浦に着いた。
船には女性禁制だった女性を乗せたために船は沈んでしまった。
それ以後、権現21社の神々をこの地に祀った。
南北朝の時代の応安5年(1372)に社殿が建立されたとの記録が残っています。
また多くの神々が諸国を巡って藤江の浦にたどり着いた時、船夫が誤って
巨大アカエイの鼻に碇を降ろしアカエイを怒らせ、船を沈め船夫達が死んでしまった。
船夫は鬼神となり村の人々に危害を加え始めた。
それを見かねた山王権現が弓で鬼神を射殺した。
それが現在まで伝わる藤江の的射の神事の起こりだとされます。
神功皇后(14代仲哀天皇の皇后)の三韓討伐の伝説とも関連があるとも思われます。
また御崎神社の近くに藤江別所遺跡があり平成6年(1994)に発掘調査が行われ、
直径約5mの井戸跡と井戸から古墳時代の土器と共に車輪石と呼ばれる腕輪さらの銅鏡も
出土しています。この地方を支配していた首長が鉄分を多く含んだ赤い湧水を神聖化し
祭祀を行っていた場であろうと考えられています。
大前や弓立衆とよばれる5人の氏子が30メートル先の的に21回、各回2本ないし3本の矢を
射ることで、悪霊を払い、地域住民の安全・健康さらに豊作、豊漁を祈る神事です。
この神事では他に10歳前後の藤江小学校の児童が放たれた矢を拾い拝殿まで矢を運ぶ「矢振」
の役目を果たし、場を和ませていました。
また拝殿では朱塗りの杯で酒を飲む「五献の盃」も行われます。
この行事は以前は1月15日(成人式の祝日)に行われていたが
最近は1月10日頃の日曜日に行われます。


御崎神社の基本情報を掲載します。

御崎神社の基本情報

住所:明石市東藤江2-15   TEL:078-922-0150(林神社)
祭神:八幡大神(応神天皇)、国常立尊(くにのとこたちのみこと)
   気長垂媛尊(神功皇后) 読みは「おきながたらしひめのみこと」
別名:山王大権現宮
由緒:紀元360年 丹生葛江明神として創建 (神功皇后の三韓討伐)
   南北朝の時代の応安5年(1372)に社殿が建立 以降山王大権現宮と称する
   明治維新により名前を御崎神社に変更

御崎神社のGoo地図を下に添付しておきます。



上の写真は御崎神社の拝殿


上の写真は御崎神社本殿と拝殿の横断面


上の写真は御崎神社の遠景


上の写真は御崎神社の由来が書かれた石碑


上の写真は本殿の裏手の摂社で鹿島権現が一番大きい社である。


藤江の的射

上の写真は御崎神社の「藤江の的射」について説明した現地の説明板

藤江の的射について当日の大体の時間割を記しておきます。
 12:30頃 藤江会館前を御崎公園に向け行列が出発

 12:50頃~13:15頃 御崎神社拝殿でお祓い

 13:15頃~13:25頃 大前による的射

 13:30頃~13:50頃 大前(1人)+弓立衆(4人)の5人による的射(1回目)

 14:00頃~14:20頃  同上(2回目)

 14:40頃~15:00頃  同上(3回目)

 15:10頃~15:45頃  同上(4回目)

 15:50頃~16:00頃 餅まき


上の写真は藤江会館前で行列が出発を待っているところです。
松江会館は龍泉禅寺(臨済宗)の境内にあります
鷲峰山 龍泉禅寺は明石西国三十三ヶ所第5番霊場で御本尊は十一面観音菩薩
建長6年(1254)開山、元禄14年(1701)に再興されたそうです。

これからは動画で紹介します。

明石市御崎神社の「藤江の的射」 on 2018-1-14 その1 行列行進とお祓い


明石市御崎神社「藤江の的射」 on 2018-1-14 その2 大前による的射


明石市御崎神社の「藤江の的射」 on 2018-1-14 その3 大前+弓立衆による的射


明石市御崎神社の「藤江の的射」 on 2018-1-14 その4 餅まき



鉄船の森と藤江別所遺跡

御崎神社の近くに藤江別所遺跡があり平成6年(1994)に発掘調査が行われ、
直径約5mの井戸跡と井戸から古墳時代の土器と共に車輪石と呼ばれる腕輪さらの銅鏡も
出土しています。この地方を支配していた首長が鉄分を多く含んだ赤い湧水を神聖視し
祭祀を行っていた場であろうと考えられています。




上の2枚の写真は現地(明石市藤江ポンプ場)の藤江別所遺跡と書かれた石碑と説明板



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