ひまわり先生のちいさな玉手箱

著書「ひまわり先生の幸せの貯金箱〜子どもたち生まれてきてくれてありがとう」

働かせないという暴力

2016年01月14日 | こころ
引き続き1983年~84年放送のドラマ
「おしん」を見て、感じて考えています。

脚本を書かれた橋田壽賀子さんは、先人たちの苦労から
差別や戦争の悲惨さなどを訴え、
経済的豊かだけでなく、
精神的に成熟していく必要性を教えてくれていると思う。

児童虐待、配偶者間暴力、つまりドメスティックバイオレンスや
身分制度による差別のシーンは、胸が痛い。

おしんが放送されていた1983年当時には、
児童虐待とかドメスティックバイオレンスとかいう概念があまり広まっていなかったと思うので

あらためて見て、大変勉強になる。

おしんは、小学校に上がる年齢、数えの7歳から奉公に出され親元を離れて、
学校にも行かせてもらえず、朝から晩まで働かされる。

逆に、経済的DVと言って
結婚した相手の女性を働かせずに
経済力を奪って自立できないようにし、
支配するドメスティックバイオレンスもある。

経済的DVとは、配偶者の金銭的な自由を奪うことで相手を追い詰める暴力行為。

《経済的DVに該当する可能性のある行為》

・生活費を渡さない

・家計の管理をすべて夫(妻)が握る

・お金の使い道を細かく管理・指摘する

・収入の金額や財産の状況を明かさない

・働きに出ることを許さない

・無断で借金を重ねる

・家にあるお金を無断で持ち出す

・仕事を辞めさせる

・自分は働かず一方にのみ労働を強制する

経済的DVの被害者は、専業主婦であることが多い。

それも、妊娠中や出産直後に経済的DVの被害が始まるケースが多い。

妊娠、出産、育児で、妻が十分に働くことができない状況で、
夫から生活費をもらう立場になる。

その結果、夫との間に上下関係ができ、
妻は、夫が稼いできたお金を自由に使いにくくなくなってしまう。

加害者に
『夫は金を稼ぐから一番偉く、妻は夫を立てるべき』

と考えている人も結構いるし、

被害者側も、そうした家庭環境で育つと

無意識にそうした偏見を持っていて、

自分自身を差別をしてしまう場合も多い。
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1 コメント

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自分自身を差別 (もりもりマーチ)
2016-01-16 11:07:37
しています。私・・・。
結婚するとき、仕事を続けるか、やめるか、2人で話し合った、そして納得しているつもりでした。

だけど、私自身の中にも「仕事をさせてもらっている」という考えが根底にあり、家事を自分ですべてやりこなしていました。

私も、O,K=あなたもO,K
そうなれると、いいのかな・・・。と思います。
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