ハリール・ジブラン著「預言者」。
1883年にハリール・ジブランは、オスマン帝国時代末期に現在のレバノンで生まれ、少年期の1895年アメリカ合衆国へ移住、ニューヨーク市で没した。
20世紀のウィリアム・ブレイクとも称され、宗教・哲学に根ざした、壮大な宇宙的ヴィジョンを謳う詩や絵画を残し、その作風は後世いろいろな詩人や政治家に影響を与えた。
世界的に著名な詩集は、1923年英語で発表された『The Prophet(預言者)』
訳によって違うようなので、以下のから抜粋します。
柳澤桂子訳著「よく生きる知恵」小学館より
p.53ページ
子供についてより転記します。
***
あなた方の子どもたちは、あなた方のものではない。
大いなるいのちのあこがれの息子たちと娘たちなのだ。
彼らは、あなた方のからだを通ってやってくるけれども
あなた方から生まれるわけではない。
彼らはあなた方と共にいるけれども、
あなた方のものではない。
あなた方は愛を与えてもよいが、
自分の考えを押し付けてはならない。
なぜなら、彼らは自分自身の考えを持っているのだから。
彼らの体に寄り添ってもよいが、
魂に近づいてはならない。
なぜなら彼らの魂は未来に住んでいるので、
あなた方は夢の中でさえもそこを訪れることができないのだ。
あなた方は子どもたちのようになろうと努めてもよいが、
彼らはあなた方のようにしようとしてはいけない。
なぜなら命は過去に向かって進む事はないし、
昨日にとどまることは無いのだから。
子どもたちは生きた矢羽として、
あなた方から打ち出されるのだ。
神なる射手は命の道の上に印を見つけつつ、
その矢が素早く遠くに飛ぶように、
弓であるあなたを力強く曲げる。
射手によって強く曲げられることを喜びなさい。
なぜなら、射手は飛んでいく矢を愛するのと同じように、
しっかりとしたよくたわむ弓をも愛しているのだから。
***
親は子どものことを心配するあまり、
親の考え方を押し付けてしまう。
また、親の夢を子どもで実現しようとします。
しかし、もしそれが、実現されたとして、子どもは不幸です。
親も子どもも、そのことに気がつかないまま一生を終えるかもしれません。
生きている間に、自分らしい人生を生きることに目覚めることが、大切です。
いずれにしても、親は苦しいということか。
いや、いや、苦しみと同時に喜びがある。
こうした著書が約100年も前に書かれたことをすばらしいと思います。
時代は、変遷しても、
科学技術は、進歩しても、
人間の真理は変わらないのだと思います。
1883年にハリール・ジブランは、オスマン帝国時代末期に現在のレバノンで生まれ、少年期の1895年アメリカ合衆国へ移住、ニューヨーク市で没した。
20世紀のウィリアム・ブレイクとも称され、宗教・哲学に根ざした、壮大な宇宙的ヴィジョンを謳う詩や絵画を残し、その作風は後世いろいろな詩人や政治家に影響を与えた。
世界的に著名な詩集は、1923年英語で発表された『The Prophet(預言者)』
訳によって違うようなので、以下のから抜粋します。
柳澤桂子訳著「よく生きる知恵」小学館より
p.53ページ
子供についてより転記します。
***
あなた方の子どもたちは、あなた方のものではない。
大いなるいのちのあこがれの息子たちと娘たちなのだ。
彼らは、あなた方のからだを通ってやってくるけれども
あなた方から生まれるわけではない。
彼らはあなた方と共にいるけれども、
あなた方のものではない。
あなた方は愛を与えてもよいが、
自分の考えを押し付けてはならない。
なぜなら、彼らは自分自身の考えを持っているのだから。
彼らの体に寄り添ってもよいが、
魂に近づいてはならない。
なぜなら彼らの魂は未来に住んでいるので、
あなた方は夢の中でさえもそこを訪れることができないのだ。
あなた方は子どもたちのようになろうと努めてもよいが、
彼らはあなた方のようにしようとしてはいけない。
なぜなら命は過去に向かって進む事はないし、
昨日にとどまることは無いのだから。
子どもたちは生きた矢羽として、
あなた方から打ち出されるのだ。
神なる射手は命の道の上に印を見つけつつ、
その矢が素早く遠くに飛ぶように、
弓であるあなたを力強く曲げる。
射手によって強く曲げられることを喜びなさい。
なぜなら、射手は飛んでいく矢を愛するのと同じように、
しっかりとしたよくたわむ弓をも愛しているのだから。
***
親は子どものことを心配するあまり、
親の考え方を押し付けてしまう。
また、親の夢を子どもで実現しようとします。
しかし、もしそれが、実現されたとして、子どもは不幸です。
親も子どもも、そのことに気がつかないまま一生を終えるかもしれません。
生きている間に、自分らしい人生を生きることに目覚めることが、大切です。
いずれにしても、親は苦しいということか。
いや、いや、苦しみと同時に喜びがある。
こうした著書が約100年も前に書かれたことをすばらしいと思います。
時代は、変遷しても、
科学技術は、進歩しても、
人間の真理は変わらないのだと思います。
私の人生は私が選んで生きていく。
私が自分の生き方に覚悟を持って選択していきたいです。