ひまわり先生のちいさな玉手箱

著書「ひまわり先生の幸せの貯金箱〜子どもたち生まれてきてくれてありがとう」

人類みな兄弟

2009年08月14日 | よもやまばなし
「イヴの七人の娘たち」
 ブライアン・サイクス著
 大野晶子訳
 ソニー・マガジンズ 一六○○円+税
より抜粋

一人の子供には必ず二人の親がいる。
親にはまた二人の親がいた。
従って、一人の子供には
四人の祖父母がおり、
その祖父母にはまたそれぞれ二人の親がいて……
と考えると、祖先の数は倍々ゲームで増えてゆく。
しかし、人口は文明と共に増えてきたのだから、
時代を遡れば減少するのではないか。
増える祖先と減る人口の矛盾は、
ある系列から行き着いた祖先の一人と
別の系列から行き着いた一人が
同一人物であったと説明される。
人類はみな親族。
母だけに注目しよう。
母からその母へ、
またその母へとたどると、
祖先は増殖しないで一本の連鎖となる。
決して途切れることのない過去への連鎖
(途切れていたら、今、私たちは存在していない)。
生物学の発展で、
その連鎖を具体的にたどることが
できるようになった。
母から娘にだけ受け継がれる特別な
ミトコンドリアDNAを読むと、
人はそれぞれに母から
その母をたどって、
はるか昔の始祖なる
一人の母に行き着くことができる。
ヨーロッパ人の大半は、
数百から数千世代の昔まで遡れば、
たった七人の母に行き着くという。
四万五千年前から一万年前までに
近東からヨーロッパの各地で生きた
この七人の母の子孫が、
お互いに混じり合いながら、
何億かまで増えた。
増えたけれども、元は兄弟姉妹だった。


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1 コメント

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そうなんだ (いち)
2009-08-16 17:44:36
ヨーロッパでたった7人の母なら、
日本人のルーツは、何人の母なのかなああ
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