ひまわり先生のちいさな玉手箱

著書「ひまわり先生の幸せの貯金箱〜子どもたち生まれてきてくれてありがとう」

《自己治癒力》は、クライアントの中に

2015年09月16日 | カウンセリング
《自己治癒力》

昨日は、福岡市立鶴田小学校に講演に伺いました。
何せ、初めての場所、人が集まっているところに突然伺って
お話させていただく訳ですから、講演会は、毎回 緊張します。

緊張しているようには、見えないかもしれませんが…。

鶴田校区は、子どもさんが3人のお母さんも多くて、
おじいちゃん、おばあちゃんと同居されているご家庭が多いからでしょうか?!

お母さん方も、心の余裕があるのか、
何だかほっこりした雰囲気で、お話しやすくてホッとしました。

さて、精神科医 山中康裕先生は、セラピストとクライアントについてこのように書かれている。

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精神療法家というものは、いわば、傷つき悩むクライエントにとっての最後の「自由」を 守る空間と時間を保障する人間の一人。

山中 康裕 著
少年期の心 精神療法を通してみた影 (中公新書)より引用ーーーーーーーーーーーーーーー

例えば、親が子どもが不登校で悩む。

親は、子どもを何とかしようとする。

親が、何とかしようとすればする程、子どもは抵抗する。

《信じて見守る、待つ》という大変さ。

山中先生は、思春期における不登校状態を単に病理として捉えるのでなく、
より多面的に不登校状態を捉える。

その子ども達の窓口として、
「心の窓」(思春期内閉)を提唱している。

サナギの期間は、その子に必要なのかもしれない。


セラピストは、クライアントの影の領域、暗い側面についても、耳を傾け

クライアントの内面から生じてくるものは何であれ非難したり遮ったりせずに
動じることなく、耳を傾け続けるセラピストの態度は、
クライアントの中にある自己治癒力を活性化する。








コメント (2)
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