光と影の軌跡Ⅱ

つれづれなるおじさんの写真日記

袖ヶ浦市郷土博物館の大正雛(たいしょうびな)と歌川国芳の不思議な絵

2020年03月01日 | 日記
 
 2/27(木)袖ヶ浦市郷土博物館内の旧進藤家住宅を訪問。中に展示されたひな飾りを見学した後今度は本館内に置かれた大正時代の雛人形を見てきました。この雛人形は昨年の台風15号で、被害を受けた旧家の蔵から見つかった100年前の人形です。
 姉妹の誕生を祝って贈られという2組のお雛様には、大正6年(1917年)と大正12年という箱書きが残っていたそうです。(袖博の説明書より引用)



 旧進藤家から袖博に行く道の横に台風で折られたと思われる樹がありました。大きな枝が折れて下に落ちています。ここもかなりの被害を受けたようです。



 大正雛はガラスのケースに入れられて展示されていました。ガラスの反射が一寸見にくいですがそこはお内裏様の可愛い顔に免じて許してください。



 上は三人官女、下は五人囃子です。年季が入った雛人形ですね。





 それと館内を見学して回ったのですが、上総掘りのコーナーで面白い絵が展示されていました。歌川国芳が天保年間の初期頃(1830年頃)に発表した「東都 三ッ股の図」という浮世絵です。隅田川河口部の風景ですが、火の見やぐらと隣に東京スカイツリーを思わせる巨大な塔が描かれています。何年か前に話題になった絵ですが、袖博では大坂堀り櫓(やぐら)を誇張して表現したものではないかと説明してありました。それにしても不思議な絵です。
 約190年前のスカイツリー、実在していたら見てみたいものです。