光と影の軌跡Ⅱ

つれづれなるおじさんの写真日記

木更津市郊外の野鳥たち-ムナグロ、カルガモ、コチドリ等

2021年04月27日 | 日記

 ー4/25から東京等4地区に緊急事態宣言が発令され、また巣籠生活が復活ですね。私たちは基本的に三密を避けマスクの着用等で自分の身を守る行動をしていくだけです。ただ行動範囲が狭まるのは仕方がないので、当ブログは暫く休止いたします。申しわけありませんが宜しくお願い致します。ー

 何時もより遅いと思っていた木更津市郊外の田植えも4月の後半に入り殆ど終了です。そしてその上空を飛行するシラサギ。4/26早朝のシーンです。



 カルガモも田植えの終わった田んぼの中で、餌を捜しています。





 4/26の午前7時20分頃、1年ぶりにムナグロの群れを見ました。田んぼの畔に綺麗な半円形の形に佇んでいました。もう夏羽の黒い色に変わっているムナグロもいました。





 4/18午前7時6分頃農道上にヒバリとツグミの2ショットを目撃しました。手前がヒバリ、こんな光景を見たのは初めてです。





 田植えが始まる前の田んぼにコチドリを見付けました。4/16の事です。目の周りのアイリングが可愛い野鳥です。



 そして畑で作業するおばさんを見つめるネコ。作業が終わると餌をもらえる様で、最近よくこんな光景を見かけます。

 

春の終わりのクマガイソウとエビネたち②-満開のエビネと山野草

2021年04月25日 | 日記
 4/21ツレと木更津市田川でクマガイソウとエビネ等の山野草を見てきました。クマガイソウは先のブログ①の写真で分かるように、もう時期が遅く殆ど咲き終わっていました。ただエビネは今が旬、綺麗に咲いていて楽しめました。



 エビネはクマガイソウの群生地より一段高い所に散らばって咲いていました。色々な種類があり、ここの御主人に特徴や名前を教えていただいたのですが、メモする時間がなく失念してしまいました。残念です。



 エビネはラン科エビネ属の多年草。地上性のランと言われている美しい山野草です。





  この他珍しい山野草が沢山咲いていました。上が二人静で下はアマドコロです。





 静かな古民家の裏山で山野草を堪能し、大正時代からあるという蔵も写真に撮らせていただきました。因みに蔵の正面の水と言うのは、火から建物を守る意味から書かれた御まじないだそうです。来年はクマガイソウの開花時期に合わせて、必ずここを訪れてみようと思いました。


春の終わりのクマガイソウとエビネたち①-木更津市

2021年04月23日 | 日記
 
 4/21(水)木更津市矢那の産直市場の人にこの先の田川にクマガイソウの群生地があると言う事を聞き、散歩がてらツレと訪ねて来ました。私も以前久留里方面に行く途中、この近くでクマガイソウ群生地の看板があるのを見た事がありました。

 午後12時半頃自宅を出て県道145号線を1時間半程久留里方面に走りました。初めての所で狭い道も多く、近所の人に尋ねながら漸くの到着でした。ナビを使おうと思ったのですが、情報が少なく断念しました。



 クマガイソウの群生地は広い古民家の裏山にあり、個人の方が開放してくださっていました。蔵もある古い自宅の裏山に約3000本のクマガイソウが群生しています。ただ時期が少し遅く、殆ど花は萎れていたのが残念でした。



 まだ咲いているクマガイソウもあったので、それを捜して撮影しました。広い裏庭は、竹林や大きな木の間からトップライトで光が射しとても綺麗。この家の御主人が山野草の事をいろいろ説明をしてくださいました。来年は4月の始めに来てこの群生地を撮影しようと思います。



 来訪者は圧倒的に年配の女性の方でした。中には4~5人の自然観察会と思われるグループもいます。熱心に講師の話を聞いてメモを取っていました。ここが開放されたのは3年前からだそうですが、昨年はコロナ禍で中止していたので、今年で2回目だそうです。



 クマガイソウは絶滅危惧Ⅱ類の指定を受けている貴重な山野草。名前の由来は昔の武士が背中に背負った母衣(ほろ)に似ている事から見立てられ、源平合戦の熊谷直実と直実に討たれた平敦盛(アツモリソウ)から名を付けたといわれています。



 この群生地は知る人ぞ知るという場所の様です。私たちの他に15人位の人が来ていました。今年に入ってもう5回目と言う人もいましたし、かなり遠方から訪問したと話している老夫婦もいました。また入場の際、花の保護協力金1人300円が必要です。


約1400年の伝説を伝える鎌足桜②と祖株のある高倉観音

2021年04月21日 | 日記
 
 鎌足公民館の鎌足桜を撮影した後、この桜の祖株がある平野山高蔵寺、通称高倉観音を訪れました。この寺院は大化の改新で名を成した藤原鎌足がここの観音を深く信仰し、西暦650年7月に訪問。その時寺の腰掛石に座り、着替えをして衣服を杖にかけたが、そのまま杖が忘れ去られ、その杖が根付いて桜の花をつけたのが鎌足桜だと言われています。

 そしてトップの写真が鎌足桜の祖株。以前は木更津市矢那の進藤家にありましたが、地元の要望を受け高倉観音に移植されたものです。





 この祖株は一昨年の台風15号によって痛めつけられましたが、現在は綺麗な花を咲かせています。





 そして山門の横の倒れた栂(ツガ)の大木の根もとには、綺麗な黄色い山吹が咲いています。倒木と元気な山吹、対照的な光景ですが綺麗な山吹の花に勇気をもらいました。





 境内には牡丹の花も咲き、参拝客のいない境内に色どりを添えていました。


約1400年の伝説を伝える鎌足桜①-木更津市

2021年04月19日 | 日記
 
4/13(火)木更津市矢那の農産物直販所をツレと訪問。先日君津市山滝野の門馬農園でいただいたタケノコの味が忘れられず、直販所の朝どりタケノコを購入しました。

 そして近くに在る鎌足桜も咲いているのではないかと思い、鎌足公民館と鎌足桜の祖株がある高倉観音に寄って来ました。まず鎌足公民館、ここには3本の鎌足桜があります。



 公民館・駐車場の入り口の鎌足桜はほぼ満開です。藤原鎌足の伝説が残る鎌足桜は山桜の一種と言われ、4月中旬から下旬にかけて開花します。



  そして鎌足桜は、遅咲きの八重桜。開花後八分咲きになると。雌しべが中花に変化し二段咲きとなり、開花時期も長く楽しめます。また雌しべの先端が、緑の鎌状に曲がっている事から、藤原鎌足誕生伝説の由来となっています。





 公民館駐車場の裏手には、鎌足桜の説明板が置かれ2本の鎌足桜が綺麗に咲いていました。説明板によると、この2本の鎌足桜は祖株から特殊な培養方法で育てられた93本の苗の内の2本だそうです。


緑の桜・御衣黄(ぎょいこう)とタケノコづくし-君津市門馬農園

2021年04月17日 | 日記

 4/9(金)1年半ぶりに君津市山滝野にある門馬農園を訪ねて来ました。毎年ツレと旬のタケノコをいただきに行っていたのですが、新型コロナが蔓延してからは中止していました。

 今年のタケノコが終わってしまうと連絡していただいたのは、私がタケノコ大好き人間なのを、門馬さんが覚えていてくださったからのようです。そして訪問してみると入り口近くの御衣黄桜が見頃でした。



  御衣黄(ぎょいこう)は日本原産の桜。江戸時代に京都の仁和寺で栽培されたのが始まりと言われています。また日本を訪問したシーボルトが持ち帰った標本も現存しているとの由。花が緑なので、近くから見ないとどれが花で葉なのかよく分かりません。

 また名前の由来は、貴族の衣装の萌黄色に近いので、御衣黄とつけられたそうです。



 園内を見渡すとタケノコが沢山顔を出していました。



  久しぶりに広い農園を散策しました。春の花はもう殆ど終わりですが、白い山吹や江戸ツバキがとても綺麗。





 門馬さんが側を通ると、飼い犬キャンディが後をついてきます。大人しくてとても可愛い犬です。





 お昼には門馬さん手作りのタケノコづくしをご馳走になりました。特にタケノコご飯が秀逸。珍しい桜茶もいただき満足して木更津に帰りました。


木更津市郊外の野鳥たち-今年もカルガモがやってきた!

2021年04月15日 | 日記
 
 今年は木更津市郊外の田植えが例年より遅いようです。早朝の散歩の時、顔見知りの農家のお年寄りに聞いてみました。台風の被害を受けないように、農協の指示で遅くしているとの事でした。秋の収穫の事まで想定して作業するのですから、大したもんです。

 今年も例年の様に田んぼや農業用水にカルガモが姿を見せています。最初に見たのは3/30の午前7時頃でした。4/9には3羽のカルガモの飛行を目撃。青い空を朝日を浴びて優雅に飛んでいました。





 カルガモは何時もペアではなく3羽で行動している事が多いですね。何故なんでしょうか?



  4/13には農道を歩くカルガモを見ました。直ぐに横の田んぼに入りましたが、車との事故にあわないことを祈ってます。



  下の2羽は3/30午前7時頃、今年初めて見たカルガモ。





  上の鳥の群れは4/11の7時10分頃見たヒヨドリと思われる野鳥の大群です。一瞬だったので1枚しかシャッターが切れませんでした。明らかに鳩とは違うシルエットでした。調べてみるとヒヨドリも群れて渡りをするとの由。



  また3/30には農業用水で、シギを見付けました。そして4/1の6時半頃電線にとまるカワラヒワを撮影。今年は野鳥をあまり見かけませんが、時々懐かしい野鳥を目撃して喜んでいます。


大わらじで疫病(新型コロナ)退散②-富津市関尻の民俗行事

2021年04月13日 | 日記
 
 4/4(日)富津市関尻地区で行われた「綱つり」と言う民俗行事は、疫病神を村に入れない様に全国的に行われている「道切り」の一種。村の人達で作った長さ約1.5m、巾約0.6mの大わらじを集落の境3か所に1つづつ吊り下げます。

 やって来た疫病神に「ここにはこんな大きなわらじを履く大男がいるぞ」そして「新しいわらじを履いて帰ってもらう」と言う願いが込められています。トップの写真は制作した大わらじと参加者たちの記念写真です。



 また大わらじに添えてある炭、杉の小枝、酒樽には、こんな意味があるそうです。炭は「私のでは疫病は済(炭)ました。」杉の小枝は、「このでは厄病が過ぎ(杉)ました。」と言うしるし。

 ただ厄病神を門前払いしたのでは、後の祟りが怖いので、酒樽でもてなし、新しいわらじをはいて帰っていただくとの由。



  記念撮影後3班に分かれ、大わらじを持って軽トラに積み込み設置場所に向かいます。





 私たちは県道88号線沿いに吊る大わらじを積んだ軽トラの後について行きました。



 吊られる場所はコンクリートで固められ、下げる鉄棒が付けられていました。大わらじを吊るし記念撮影をして、行事が終了しました。

  

巨大わらじで疫病退散①-富津市関尻

2021年04月11日 | 日記
 
 4/4(日)ツレと富津市関尻地区で、行われた「綱つり」と呼ばれる巨大なわらじを村の境界に吊るす行事を見学して来ました。この行事は毎年2月の始めに行われていたのですが、コロナ禍の為何度も延期され漸く挙行されました。



 4日関尻地区の住民16人が午後1時に関尻集会所裏のお堂に集まり長さ約1.5m、巾約0.6mの大わらじを3つ作成します。毎年班長が変わるそうですが今年は鈴出さん(59才)が責任者。短い説明の後周りに並べられたわらを使って、大わらじの作成が開始されました。





 住民16名はわらじを作る3つの班と酒樽を作る班に分けられ、作業が進行していきます。班長鈴出さんによると、作り手が高齢化している為、今年から若い人が何人か参加しているとの事でした。



 作業が行われているお堂の周りには、石仏や石板が沢山置かれています、由緒は分かりませんが相当古いお堂の様です。



 2時間程かかって大わらじや酒樽が出来上がってきました。全て人力の大変な作業でした。


桜と菜の花のコラボ、万葉歌碑もあります!武田川・菜の花ロード 木更津市馬来田

2021年04月09日 | 日記
 
 カタクリの写真をブログにUPした際、万葉集にカタクリの花の歌が1首詠われているのを知りました。そう言えば木更津市馬来田地区にも万葉の歌碑が置かれているのを思い出しました。それに馬来田の武田川には桜と菜の花が満開との由、4/1(木)ツレと車で行って来ました。



 車は竹田川横の馬来田公民館に停めました。竹田川には桜の木が立ち並び、川面には桜の花が浮かんでいます。そして公民館駐車場の端には万葉の歌碑が置かれていました。
  「大君の 命かしこみ 出でくれば 我の取り付きて 言ひし子なはそ」
     万葉集巻20-4358 作者 種准郡上丁物部龍



 武田川に沿って真里谷(まりやつ)方面に400~500m位進むと、武田川コスモス・菜の花ロードの看板が見えてきました。菜の花の黄色が鮮烈に目に迫ってきます。桜は満開を過ぎ散り始めですね。





 川の側は桜並木、巾2m位の歩道の横には菜の花が咲いています。この地域の方が整備しているようですが、綺麗に清掃もされその苦労がしのばれる景観です。





  真里谷の山から流れ出る水や「いっせんぼく」等の湧水が集まり竹田川の流れになっています。そして1573年真里谷城主の竹田氏が米つくりの為に、ここに堤防と武田堰を作りました。その後何回かの改修を経て、約270㌶の水田を潤し防火用水や生活用水路として現在も利用されています。(川の説明板より)



  そして武田堰から約150m位行った所に万葉の歌碑があります。
   「馬来田の 嶺ろの笹葉の 露霜の濡れてわ来なば 汝は恋ふばそも」
      万葉集 巻14-3382 作者 不明
  ツレと行った武田川堰堤。桜も菜の花も満開で、見ごたえがありました。