光と影の軌跡Ⅱ

つれづれなるおじさんの写真日記

袖ケ浦市・農村公園ひらおかの里-二連水車のレプリカもありました

2021年09月30日 | 日記
 
 台風が接近してくるというのによく晴れた9/28(火)ツレと袖ヶ浦市の農村公園ひらおかの里を訪問しました。自然がイッパイの公園を、散策してきました。

 ここには明治時代に小櫃川近郊で使用された巨大な二連水車のレプリカ(模型)も置かれています。トップの写真がその水車の写真ですが、ひらおかの里の説明板をコピーしました。





 ひらおかの里は袖ヶ浦市の施設で、地域の子供たちや市民が農業を体験し、農村の歴史・景観と出会う機会を提供する場所との事です。駐車場に車を停め、まず大きな管理棟に行きました。

 その管理棟左の倉庫に人が数人集まっていたので、何かと思い行って見ると、沢山の案山子(かかし)が置かれていたのです。



  ひらおかの里の行事予定を見ると、7月に案山子作りの体験があったので、この時作成した物ですね。家族で1体作り「かかしの人気投票」も行われたようです。





 管理棟の近くには上総掘りの井戸水もありました。上総掘りで掘った井戸は殆ど水が自噴するのですが、自噴しない場合は風車を付けてその力で水を汲みあげていたとの由。去年まで風車の羽根が壊れていましたが、修理したようです。





  ひらおかの里の中には小川が流れており、その小川に二連水車が設置されています。実際に動き水を汲みあげて里の田んぼに水を供給していますが、現在は休止中でした。写真を見ると昔の物はこの何倍もの大きさ、造るのも大変だったでしょうね。

 

新富津漁港で江戸前海苔の種付け開始-南房総秋の風物詩

2021年09月29日 | 日記
 
9/26(日)前日から始まった新富津漁港(下洲漁港)の江戸前海苔の種付けをツレと撮影に行きました。木更津を出て下洲漁港に着いたのは午前7時50分頃でした。自宅から車で1時間程の距離。曇り空で時折小雨がパラついていました。今年で3度目の訪問ですが、何時もの様に、種付け場には電柱が規則正しく並び水車が約40基回転していました。辺りを圧倒する景観です。



 ここ新富津漁港の海苔の生産は、千葉県産海苔の約7割を占めます。ただこのところ海苔が不作で前年の生産量を大幅に減らしているそうです。海苔漁師も減り続け朝日新聞によると、現在36人との由。3年間に来た時には150人位はいると聞いていたのでビックリです。

   

 海苔の種付け方法は先日訪問した金田漁協の種付けと一緒ですね。直径約2mの水車に海苔養殖網を巻き付けます。水車を海苔の胞子の付いた蛎殻を入れた水槽に潜らせ、水車を回転させて網に胞子を付着させていきます。



  そして網を少し切り取り、顕微鏡で胞子の付着具合いを確認します。今年も昨年顕微鏡を使用していた漁師さんに、画面を見せていただきました。確かに網に付いた丸い胞子が光っていました。





  作業の合間に昨年撮った種付け作業の写真を見せ、写っている人に差し上げるととても喜んでくれました。写真に写る知人の顔を見て大笑いです。





  胞子の付いた網は広い水槽に移され、胞子が定着するのを待ちます。その後引き上げられて冷凍庫に保管。海水温が下がる10月下旬に沖の養殖施設に張られ、養殖が始まります。

 1時間程撮影して帰宅しました。しかし昨年撮影した漁師さんが、今年は牡蠣の養殖に転職したと言う話を聞いて驚きました。でも3年も撮影している漁師さんに会えたのは嬉しかったです。その人たちに来年も来ますからと約束して下洲漁港を後にしました。


袖ケ浦市延命寺の百地蔵②‐お地蔵様にも秋の気配

2021年09月28日 | 日記

 ツレと秋の彼岸の9/24袖ヶ浦市高谷にある、延命寺の百地蔵を参拝し撮影して来ました。百地蔵尊の周りも秋の気配が漂っていました。ただ彼岸花は温暖化の影響か、何時もより早く咲きもう旬を過ぎていました。普通なら石仏の周りに彼岸花が咲き石仏とのコラボも撮れるのですが、ちょっと残念でした。

  ここ延命寺は奈良時代の神亀元年(724年)に行基上人によって創建された古刹。寺には豊臣秀吉発行の禁制の古文書も残っています。天正18年(1590年)発布の文章で、乱暴狼藉放火は厳罰に処すると書かれているそうです。

        
  
 お地蔵様を撮っていると、トンボがお地蔵様やお札の上に止まってくれました。シャッターを切るまでジッとしていて助かりました。





 20分位かけて石仏や石板の置かれる山道を登るとようやく頂上。裏山はもっと上まであるのですが、石仏が置かれているのはここまでです。5~6体の大きなお地蔵様が並んで、私たちを見守ってくれているようでした。





  所どころで彼岸花が顔を出しています。枯れていない花もあったので撮影しました。そして下りの道も注意しないと滑るので大変です。以前は木の階段が整備されていたのですが、だいぶ痛んできました。下の方になると石仏やお地蔵様も新しい物が増えてきています。檀家の方が寄進されているようです。





  山門の急な階段を降りると駐車スペースがあります。ここには旧い庚申塔や道標が置かれていました。そして前の田んぼには天日干しの稲わらが並んでいます。懐かしい風景ですね。子供の頃を思い出しました。


袖ケ浦市延命寺の百地蔵①-彼岸に無数のお札が貼られるお地蔵様

2021年09月27日 | 日記

 早朝濃い霧が一面立ち込め、道路が混乱するかなと思っていたのですが、日が昇ってくるとすっきりと晴れたこの日の天気。午後に袖ヶ浦市高谷にある延命寺・百地蔵尊をツレと参拝してきました。





 当初はお彼岸の中日9/23に参拝する予定でしたが、用事が出来て翌24日になりました。23日なら沢山の人たちが、延命寺の裏山にある百地蔵や石板に無数のお札を貼る光景が見られたのですが、残念です。

 この日は平日のせいか境内には誰もいませんでした。私たちがお参りをしている間にも、墓参りの女性の方が1人と言う寂しさです。





  社殿の前でお賽銭をあげ参拝した後、境内左手にあるアマビエ像を見てきました。昨年から置かれている疫病退散の像、終わりの見えない新型コロナ禍が、一刻も速く終息するようにお祈りしました。



 裏山に入ると細い山道沿いに沢山の石仏や石板が並んでいます。結構急な坂道なので、登るには注意が必要です。





 10分程登ると変わった形の樹が見えてきます。山桜の古木ですが、一昨年の台風15号で、太い枝が折れてしまいこんな形になってしまいました。しかし小枝からは葉が沢山出ていてまだ力強く生存しています。そしてその横を石仏や石板が立ち並び、不思議な光景を呈していました。


秋分の日に見る木更津市郊外の野草たち

2021年09月24日 | 日記
 
秋分の日の9/23午前5時半頃、ツレと何時もの様に散歩に出かけました。天気予報では気温が30度近くになるという予報でしたが、外に出るとひんやりとした風が吹いて心地良い。今日は秋分の日、もう秋ですね。空には有明の月、殆ど円に近い白い月が浮かんでいました。

           

 また道端には普段見慣れないマルバルコウの花。小さな可愛い花です。つる性植物で、いろいろな物にからまりながら3m程まで伸びるそうです。



 そして農業用水の土手にはニラの花が集団で咲いていました。最近よく見かけます。





  ツユクサも雑草の間にひっそりと咲いています。朝咲いた花が昼にはしぼんでしまう事から「露草」と名付けられた説もある、はかない花です。





 そして1日花のフヨウ。散歩道に咲いていた白いフヨウ。花がしぼむとピンクになるスイフヨウは、よく見かけますが白いフヨウは初めてです。それと自宅の門の側に咲くピンクのフヨウの花。種をまいたわけではないのですが、自然に生えて今では綺麗な花を咲かせています。


朝日の中行われる金田漁港海苔の種付け(陸上採苗)

2021年09月22日 | 日記
 
 温帯低気圧に変わった台風14号も無事通過して晴れ渡った 9/20(月・祝)ツレと午前6時頃金田漁港で行われている、海苔の種付けを見に行きました。朝早くから大勢の人達が漁港に集まり種付けをする水車の周りで作業が行われています。



 今年で2回目の見学。まず1番右のグループで作業をしている斎藤高根さん(市会議員・漁師)に挨拶をして見学と撮影の開始です。斎藤さんにはツレが写真集『木更津』を出版する際大変お世話になりました。斎藤さんはこの時顕微鏡で網に付く胞子を見ていましたので、後ろから撮影させていただきました。

          

 この日の木更津の日の出は午前5時26分、ゆっくり回転する水車に朝日が当たってとても綺麗。





 海苔の種付けは陸上で種付けをする「陸上採苗」と海で種付けをする「野外採苗」の2種類がありますが、千葉県では大半が陸上採苗です。直径約2m位の水車に海苔の網を巻き付け、ゆっくり回転させて水槽の水をくぐらせます。水槽には海苔の胞子を出す蛎殻殻が吊るしてあります。



 網に種が付いたかどうかは、網の一部を切り取って顕微鏡で確認します。トップの写真が網を切り取っている所です。確認が終わった網は水車から次々に取り外されます。





 外された網は広い水槽に移し、養生させます。



 これで種がしっかりと網に付着。この後冷凍庫に保管され、海水の温度が下がってくる秋頃に冷凍庫から出されて、海での養殖が始まります。


彼岸花には雨が似合う②-木更津市の高倉観音

2021年09月21日 | 日記

  9/17(金)市内矢那の野菜産直市場に行ったついでに、近くの高倉観音に寄り参拝と境内に咲く彼岸花を見てきました。ここは正式には、平野山高蔵寺通称高倉観音といい真言宗豊山派のお寺です。



  用明天皇(585~587年)の代に徳義上人が創建したと伝えられ、本尊は観世音菩薩で坂東三十三霊場第30番札所になっています。



  山門をくぐって左手にある手水舎(てみずや)で手をあらいましたが、そこには風鈴が何個も吊られていました。風鈴祈願だそうで、願い事を書いて吊るすと御利益があるそうです(1個700円)。



 境内の裏手にまわると彼岸花が咲いています。ここは殆ど白い彼岸花、赤い彼岸花より断然多い様です。この頃から雨が降り始めました。台風の接近による雨の様ですが、今年は天候が不順です。





  雨粒が彼岸花についてとても風情があります。彼岸花の横には烏瓜も色づいていました。もう秋ですね。





 また1本だけピンクの彼岸花が咲いていました。彼岸花にもピンクがあるのですね。初めて見ました。そして彼岸花の近くには石仏が並び、その穏やかな姿は悠久の時を感じさせ心が和みました。

 

彼岸花には雨が似合う①-木更津市郊外と長楽寺

2021年09月17日 | 日記
 
 9/15(水)午前5時半頃、ツレと何時もの様に木更津市郊外を散歩に出かけました。途中から小雨が降ってきたのですが、傘を持っていたので、少し歩くコースを短縮して散歩を継続。雨の中歩くのもおもしろいですね。田んぼや農業用水の景観がしっとりとして、どこか知らない場所に来た様な感じを受けました。そして小雨に煙る農道や用水路の土手には、真っ赤な彼岸花が咲き始めています。





 散歩の途中から雨が少し強くなり、彼岸花も雨粒だらけ。赤い花に水晶の様な水滴、風情があります。農業用水を見ると1羽のシラサギが雨に濡れながら餌を捜していました。雨の中のシラサギと彼岸花、一幅の日本画を見ているような気分になりました。





 前日の14日は市内請西にある、清龍山・長楽寺を訪問してきました。長楽寺は真言宗豊山派の寺院で、鎌倉時代後期に融源上人によって創建されたと伝えられる古刹です。







 本殿にお参りしてから裏庭を見学。ここは池や旧いお堂があり、古都の庭園を見るような趣があります。ただ彼岸花はまだ咲き始めたばかりです。都合がついたら4~5日後にまた来てみようと思っています。


木更津秋の風物詩・旧安西家住宅の十五夜

2021年09月16日 | 日記

 小雨が時折降る9/14(火)木更津市太田2丁目にある旧安西家住宅をツレと訪問してきました。ここで9/14~20日まで行われている昔ながらの十五夜の飾り付けを見てきました。



  旧安西家住宅は太田山の山頂近くに在ります。太田山は標高44mで、山頂には剣の形のきみさらずタワーが建てられ、日本武尊と弟橘姫の像がのっています。そして山頂からは木更津市街が良く見え条件が良いと東京、横浜が一望できます。



 山頂から4~5分下ると旧安西家住宅が見えてきます。



 旧安西家住宅は昭和56年(1981年)4月に木更津市指定文化財第20号に指定されています。もとは市内草敷にあった建物を市制40年記念事業として移築し復元したもの。江戸時代中期に建てられた建物で、上総地方でもっとも大型の民家です。





  十五夜飾りは玄関の間に置かれていました。古い民家にマッチした落ち着いた風情がとても良いですね。



 お月見(十五夜)は月を眺めるだけでなく、ススキや15個のお団子、農作物(里芋や栗等)をお供えし収穫を感謝する行事。芋などをお供えするので、芋名月とも呼ばれていたそうです。

       



  旧安西家住宅には土間しか入れません。係の方が新型コロナの為開放はしておらず、説明も出来ないと嘆いていました。それでも暗い室内に置かれた十五夜飾りも風情があってとても素敵でした。


木更津金田漁港の海苔の種付け(陸上採苗)の準備

2021年09月15日 | 日記

9/12(日)木更津も朝晩の気温が下がり、この日の気温は平均で23.8度。そろそろ金田漁港の海苔の種付け(陸上採苗)の準備が始まると思いツレと金田漁港を訪問しました。

          

 金田漁港に着いたのは午前6時頃。何組かのグループが準備を始めていました。昨年1度見学しているので顔見知りの方ばかりです。右端のグループではもう大きな水槽に水が張られ、中に海苔の種が付いた蛎殻が綺麗に並べられていました。



 海苔をはじめ海藻類の多くは「冬の生き物」です。この温度を下げた水槽の中に海苔の種を入れ、人工的に秋を感じさせます。そして海苔の胞子を育て、頃合いを見て水車を回し海苔の網に胞子を付着させるのです。





  いくつかのグループの人が来てテントを張ったり、水槽を組み立て水を中に入れたりしていました。この作業は一家総出の仕事、女性たちも忙しそうです。





  発泡スチロールに入れられた種の付いた蛎殻が、ドンドン運び込まれてきます。周りでは光を通さない黒いテントが張られ、準備が進行中。あと数日で水車が回る海苔の種付けが始まります。