光と影の軌跡Ⅱ

つれづれなるおじさんの写真日記

セイタカシギのヒナ①-木更津市の野鳥たち

2024年06月19日 | 日記

 6/6(木)早朝、目が覚めたのでツレと市内長須賀のセイタカシギを見に行きました。前回の5/30(木)から1週間、最初に卵の抱卵を見た5/11(土)から27日目になります。図鑑によるとセイタカシギの抱卵は26~27日とあるので、ヒナの姿が見えるかも知れないとワクワクしながら行ったのですが、目撃できました。最高です。

 セイタカシギのヒナをここで初めて見たのは2020年6月8日のことです。それ以来2021年、2022年、2023年(去年は親しか撮影できませんでした)とセイタカシギの親子を観察してきました。しかし今年のように沢山のヒナを見たのは初めて。正確な数は分かりませんが10羽以上いるようです。

 ヒナが人間を全然と言っていいほど恐れません。1~2mの距離に近づいても逃げないのです。親が見ているせいもありますが、親鳥も私たちが近寄っても悠然としています。

 ただ今年生まれたときから撮影している鳥専門のカメラマンに聞くと、ヒナの数が大分減っているとのことでした。外敵のカラス等に捕食され、卵から独り立ちするのは2割位との由。生存競争が厳しいと鳥類図鑑にも書いてありました。

 ヒナが可愛らしいので、何枚も撮影してしまいました。以下に4枚UPしました。ご覧下さい。

 ヒナは早成性。自力で巣の外に出て、餌を探します。親は外敵から守りますが給餌や餌の採り方は教えません。雌の半分は育雛の途中で、雄とヒナを残して繁殖地を離れてしまいます。その後は雄がヒナを育てるのです。カルガモの雄と違い立派な親鳥です。


新町船溜りと木更津港内港を行く

2024年06月17日 | 日記

 見立て海岸の次は新町船溜りを訪問しました。小さな船溜りです。側にある公園の駐車場に車を止め、船溜りに行ってみると入り口にユニック車が停車して何か作業をしていました。

 小型漁船のエンジン周りに3~4人が何かの修理をしていました。声をかけるような雰囲気ではないので、船溜りを見渡すとここも大潮、海面がずいぶん沖に後退しています。こんなに海水が退いた新町船溜りを見るのは初めてです。

 船溜りには、変わった網が沢山干してありました。あまり見たことがない網ですが、何に使うのでしょう。

 ここからもアクアラインが良く見えます。以前はすだて船があって結構賑わっていたのですが、今は観光客は一人も見当たりません。小さな漁舟のみが係留されています。

 新町船溜りを一周して公園の駐車場に戻りました。船溜りに沿って背の低い樹木が植えられていますが、その間からもアクアラインの橋脚が見えていました。風情のある船溜りです。

 最後に木更津港の中にある内港北公園に行きました。ここからは日本一高い歩道橋・赤い中の島大橋が良く見えます。

 先日大きなスズキが釣られた場所ですが、今日は釣り人は1人。目立った釣果はないようです。またここからは対岸の内港公園も良く見えます。内港公園に続く場所でなにか工事が行われています。

 赤と白の柱のような物が見えますが、何か建物でも出来るのでしょうか?工事関係者の乗った舟も近くを航行していました。

 周りの木更津内港はとても静か。牡蠣を養殖するブイにはウミウが何羽か停まって羽を休めています。前のような大群はみられませんでした。これで木更津の港巡りを終え自宅に戻りました。


木更津見立て海岸の潮干狩り

2024年06月14日 | 日記

 畔戸漁港の次は潮干狩り場のある見立て海岸に行きました。木更津の潮干狩りは7/10(水)(12時から15時)まで楽しめます。ただメインシーズンは過ぎたので、まだ観光客が来ているか寄ってみました。

 見立て海岸は畔戸漁港から約500m位アクアライン寄りの場所。潮干狩り場横を道路が走っていますが、そこから見るとアクアラインと観光客が一望です。かなりの人が潮干狩りを楽しんでいました。平日なのに大勢の人が来ているのにはビックリさせられました。

 テントが結構張られていましたが、海岸には「海の家」等ないので、テントで休憩したり昼食を食べたりしているようです。

 アクアラインと潮干狩りの人たちの姿はとてもフォトジェニック。感動して何枚もシャッターを切ってしまいました。


畔戸漁港と木更津陸上自衛隊のV-22オスプレイ

2024年06月12日 | 日記

 久しぶりにツレと木更津市郊外の漁港や海岸を撮影してきました。木更津港内港、畔戸漁港、見立て海岸、新町船溜りです。最初に行ったのは畔戸漁港(くろとぎょこう)6/6(木)午前10時半頃です。

 車を降りて撮影を始めると、甲高い爆音が上空から響いてきました。見上げると陸自のV22オスプレイです。新聞によると昨5日15機目のオスプレイが、岩国基地から陸上自衛隊木更津駐屯地へ空輸されてきたとの由。その機体を飛ばしているのでしょうか?とにかく事故のない様にお願いしたいものです。

 この日は潮が引いていて海水面が沖の方に後退していました。畔戸漁港は以前から使われていないのですが、まだ何隻かは漁船が係留されていました。舟を引き上げる場所には、縁に貝がビッシリと付着しています。亀の手でしょうか?不気味な感じがしました。

 暫くするとまたオスプレイです。アクアラインの白い風の塔近くを飛翔して、江川海岸方向に向かっていきました。

 この畔戸漁港の横は竜宮城ホテル三日月。漁港側の道をいろいろな物を搬入する車が忙しそうに通って行きます。ホテル側の道にはヤシの木が植えられちょっと南国気分。新型コロナで落ち込んだ業績も回復しているようですね。


続セイタカシギ②と木更津港

2024年06月10日 | 日記

 セイタカシギの行動を見ていると、色々面白いことをやっていました。蓮池の浅い場所に、泥の小山を作りその上から飛び降りたりして巣を作っているように見えます。ただ正確には何をしているかは分かりません。

 他の巣でも卵が4つ見える物がありました。親鳥が時々卵の上から離れるのでその時を待ってシャッターを切っています。

  抱卵している巣の周りにはもう1羽の親鳥が見張りをしています。時折いなくなりますが、必ず戻ってくるようです。

 あまり長くセイタカシギの撮影をしているとセイタカシギのストレスになるので、30分位で引き上げました。移動しようと車に向かった所、内房線の線路に特急列車が姿を現わしました。特急と蓮田を何枚か撮影。その後以前から通っている吾妻豆腐店に寄りました。

 しかし店のシャッターが閉まっています。豆腐店の後ろが自宅なので、声をかけると閉店したとのことでした。美味しい豆腐プリンや柚豆腐のファンだったのに残念です。

  まだ朝の6時半、時間があるので木更津港の入り口・中之島公園に行ってみました。

 朝が早いせいか公園の駐車場には5~6台の車しか止まっていません。トイレに寄ってから公園を散策しました。海にも船は見当たりませんが、旧市役所の方から1隻の小型の舟が沖に向けて航行して行きました。

 暫くすると中の島大橋を潜って巨大なガット船が姿を現わしました。木更津港に60隻所属する共栄海運の砂利運搬船です。ゆっくりと日本製鉄君津工場の方へ航行していきました。そして公園も7時を過ぎると人の出入りが激しくなってきたので、自宅に戻りました。


続セイタカシギ①-木更津市郊外の野鳥たち

2024年06月07日 | 日記

 

  5/11(土)木更津市長須賀にセイタカシギの抱卵を撮影に行き、5/29と31のブログにUPしました。それ以降天気の具合を気にしていたのですが、29日に関東地方に強力な低気圧が接近。かなりの量の雨が降ったので、セイタカシギの巣に影響ないか、30日の早朝(5時50分頃)長須賀をツレと訪ねました。

 長須賀に着くと、直ぐに木更津駅方面から内房線の電車が東京方面に走り去っていきました。蓮池にいた野鳥たちは気にもとめず餌を探し、セイタカシギは私たちを警戒して甲高い鳴き声を発していました。

 5分後今度は久留里線が通過していきました。何時もは1両なのに、早朝は学生を乗せるためか2両編成です。

 

 セイタカシギがかなり低空を飛行しています。11日に来たときより随分セイタカシギの数が増え、正確ではありませんが10数羽いるようです。巣の数も3~5個ありました。

 セイタカシギの抱卵は雄雌共同で行い抱卵日数は26~27日。1回に産む卵は4卵、外敵からの捕食も多く、孵化率は約2割弱だそうです。

 巣の上に被さっていたセイタカシギが立ち上がったので、巣の中の卵を4個見ることが出来ました。こんな位置から卵を見るのは初めて。

 セイタカシギは体長約37cm、翼開長は約70cm脚の長さは付け根から指先まで約25cm。とにかく足の長い鳥です。

 昨日の雨は大事には至らなかったようです。この日は巣で抱卵しているセイタカシギが目立ちました。

 親鳥の下に卵の姿が見える巣もあって興味深かったです。


フランチェスカの絵画「キリストの復活」で戦火を逃れる!

2024年06月05日 | 日記

 15世紀中頃に描かれたピエロ・デラ・フランチェスカの「キリスト復活」はイタリア・トスカーナ州サンセポルクロに在るフレスコ画です。最初に画かれたのは市庁舎の壁ですが、現在は市立博物館になって展示保管されています。

 この絵には4人の兵士が、キリストの復活を阻止するよう命じられたにもかかわらず寝込んでいる場面が画かれています。そして左から2番目、のけぞった様に寝ている兵士はフランチェスカの自画像とのことです。

 またこのフレスコ画は、レオナルドダビンチ等動きのある絵に押されて人気がなくなり、石膏で壁ごと白く塗りつぶされてしまいました。しかし19世紀に剥がれ落ちた石膏のなかから蘇り、人気を取り戻したのです。そして英国人の小説家オルダス・ハックスリーが、サンセポルクロの「キリストの復活」を「世界で最も素晴らしい絵画」と評価したのです。(下はフランチェスカのフレスコ画、シバの女王の聖木礼拝)

 第二次世界大戦末期ここサンセポルクロはドイツ軍に占領されており、英国軍が間近に迫っていました。その英国軍を指揮していたのはトニー・クラークと言う将校。彼は攻撃命令を受けてサンセポルクロを攻撃しようとしたのですが、以前読んだことのあるハックスリーの本の中に、世界最高の画「キリストの復活」がここに在ることを思い出し、砲撃を中止したのです。そのおかげでこの町は戦火を免れました。

 そして英国軍がこの町サンセポルクロに入ったときには、ドイツ軍は撤退しており、この絵は無傷で残されていました。戦後この話が有名になり多くの観光客が訪れるようになったのです。さらにこの絵はサンセポルクロ市の紋章になり、現在も使われています。

 サンセポルクロという言葉はイタリア語で「聖なる墓」を意味しており、フランチェスカはこの町のアイデンティティー(存在証明)を象徴する絵画としてこのテーマの絵を画いたと推測されています。

 また前回紹介したフランチェスカの「キリストの洗礼」をデザインしたTシャツをネットで見つけました。ツレとお揃いで購入し愛用しています。


ルネッサンスの巨匠フランチェスカが画いた不思議な雲

2024年06月03日 | 日記

 趣味でルネッサンス初期宗教画の巨匠、ピエロ・デラ・フランチェスカを調べていたとき、フランチェスカの特定の絵に不思議な形の雲?が画かれているのに気付きました。今で言うところのUFOです。

 このフレスコ画は1440年頃の作品で「キリストの洗礼」、フランチェスカの代表作と言われています。絵の右上の大きく円盤形の雲は、まさにUFOそのものですね。他の雲も円盤形に画かれています。キリストの洗礼を描いた絵画はよく見ますが、このよう雲形の物体を画いているのは、他にありません。

 キリストがヨルダン川でヨハネから洗礼を受けている川面にも、この不思議な物体が画かれています。フランチェスカは数学や幾何学に打ち込んだ最初の画家の一人。この絵も高度な数学の計算の上で描かれており、水面に写った物は当然空に存在した物です。

 なぜフンチェスカはこのような物を画いたのでしょうか?謎はつきません。下の絵は水面の部分を反転させた物、ほぼ円盤状の物体が画かれているのが分かります。

 そしてイタリア・トスカーナ地方の美しい中世都市アレッオ。この町のサン・フランチェスコ教会にはピエロ・デラ・フランチェスカの画いたフレスコ画「聖十字架伝説」が残されています。このフレスコ画は世界美術史上最も重要な絵画の一つとされていますが、この絵にも不思議な物体(雲?)が画かれています。

 上の絵と下の絵は聖十字架伝説の9番目の絵で、皇帝ヘラクリウスのエルサレム入場と聖十字架の賞揚。城壁の上の立体的な物体はまるでUFOのようです。

 極めつきは3番目の絵画、聖木の運搬です。

    

 聖木が人々の手で運搬されて行く、その後方にクッキリと3個の未確認飛行物体が画かれています。

 ピエロ・デラ・フランチェスカはイタリア中部トスカーナ州のボルゴ・サンセポルクロという町に(1412~1492年10月12日没)に生まれました。彼は生涯を殆どこの町で過ごし、作品を残しました。その数々の作品から、ボッティチェリと並ぶイタリア初期ルネッサンスを代表する画家と言われています。

 次回はフランチエスカのもう一つの代表的作品「キリストの復活」に関わる不思議な話を紹介します。(下はフランチェスカ像、1875年アンジェロ・トリニッカの作です。)

 


セイタカシギの抱卵②と木更津港のスズキ

2024年05月31日 | 日記

 

 5/11に木更津市長須賀で、セイタカシギの巣を見たのは2箇所。蓮田池が向かい合わせに2つ並んでおり、それぞれに巣が作られていました。左側の方はセイタカシギが盛んに補修をしていました。こちらの方が後から作られた巣のようです。

 この巣はセイタカシギが補修していたので、連続して撮影しました。

 あまり長くセイタカシギの巣を撮影していると威嚇してくるので、30分位で切り上げ木更津内港の北公園に移動しました。よく陸上自衛隊のMV-22オスプレイを撮影している場所ですが、早朝なので陸上自衛隊はまだ活動していませんでした。

 そして木更津港沖の牡蠣の養殖場には、カワウの大群がいるかと思ったのですが、残念ながら7~8羽しかいませんでした。

 そして中之島大橋の写真を撮っていると、釣り人が大きな声を上げて竿をしならせています。周りの人も手伝って陸に揚げると釣れたのは、大きなスズキ。

 たも網の直径が60cm、このスズキは網にギリギリ入る大きさなので、全長60cmの大物です。釣った人に「あげるから持って帰っていいよ」と言われたのですが、捌けないので辞退させていただきました。

 他の釣り人がうれしそうにいただいて帰って行きました。スズキは出世魚、1歳でセイゴ、2~3歳でフッコ、4歳以上はスズキです。スズキの刺身食べたかったですね。

     


セイタカシギの抱卵①-木更津市

2024年05月29日 | 日記

 5/11(土)午前7時頃、久しぶりに木更津市長須賀の蓮田を訪ねました。この日は5月には珍しく空気が澄み、富士山を見ることが出来ました。

 また蓮田の側にはJR内房線が走っているのですが、丁度東京方面行きの電車が通過していきました。蓮田にはアオサギとセイタカシギがいましたが、電車が通過しても臆する事はありません。慣れていますから、悠然と餌を探していました。

 毎年セイタカシギが来る5月頃、長須賀地区をツレと訪問するのですが年々蓮田の面積が少なくなり、田んぼや荒れ地が増えていきます。長須賀の木更津レンコンと言えばトップブランドでしたが、今は見る影もありません。

 荒れた蓮田を歩いていると、ヨシキリが大きな声で鳴き始めました。あまり人が来ない地域なので警戒しているようです。それに普段姿を見せない鳥ですが、珍しく私たちの側で姿を見せて鳴いていました。

 今は使われていない蓮田池には、セイタカシギの巣があり親が卵を温めていました。こういう光景を見るのは2年ぶりです。

 巣の側には雄のセイタカシギがいて警戒しています。他にはアオサギやカルガモもいますが、巣に近づく事はありません。甲高い声で「ケレッ ケレッ ケレッ」と鳴きながら追い払われてしまいます。

 セイタカシギは体長約37cmくらいですが、カルガモの上にのったり大きなアオサギを追いかけたりしています。驚きました。