もう黙ってられない! 原発なくせ! ちばアクション

原発再稼働阻止!原発輸出絶対反対!福島の子ども達を守ろう! chiba20110507@mail.goo.ne.jp

3月15日 「格納容器の一部が破断… 100km以内の妊婦、幼児は、圏外に出ることを推奨します」study2007

2015-11-25 15:31:16 | 放射能汚染

 

死の灰をかぶった避難者達のスクリーニングでは、身体除染や安定ヨウ素剤を服用するかどうかの基準値が1万3000cpmだったはずが、いつのまにか10万cpmに引き上げられます。現場では「水がない」「着替えがない」、この寒さの中で「将来のがんのリスクを取るか、今すぐの凍死を取るか」という二者択一を迫られたのです。「二者択一」を迫られること自体が、原発事故の怖さであり、被害なのです。

10万cpmというのは、サーバーメータの針が振り切れる測定値です。つまりそれ以上は測定できない、どれほど危険な放射線がでているのか「測定できない」ということなのです。昔、放射性同位元素が科学技術庁の管轄だった頃の話です。本庁の検査官がある施設の立入検査に行きます。管理区域の扉を入ったとたんに、彼のサーベイメータの針が振り切れたそうです。その担当官は、「顔色が真っ青になって飛び出した」そうです。針が振り切れるとは、それほどの「危険事態」なのです。

 

著者からのメッセージ

 

 2011年3月11日,東京電力福島第一原子力発電所の事故によって「過酷事故は起きない」,「5重の防護」といった旧来の安全神話は完全に崩壊しました.当然のことながら,その安全神話にもとづいた事故対策や住民防護はまったく機能しませんでした(1章参照).しかしながら今回の事故では,事故後わずか数日で基準値のほうを引き上げ,「問題はなかった」とする新たな安全神話が発明されました(2章参照).本来,安全の根拠として社会や政策を支えていたはずの科学は放棄され,行政によって選任された「専門家」が見かけだけの「安心」を会議室で創作するようになりました(3章,4章参照).こうした,100 mSv,基準値,検出下限値,そして県境といった「安心のしきい値」は,マスコミや一部の学者を通じて広く社会に流布され続けています.それは原発や放射能の危険性を覆い隠すとともに,原発被害と再稼働を受忍させる土台となり,新たな安全神話にもとづいた原子力災害対策指針がとりまとめられようとしています(5章参照).
 東日本大震災に伴う東京電力福島第一原発事故による被害を受けたすべての保護者と子どもたちは事故後4年近くも放置され,無用な被ばくを強いられてきました.自主避難者は理不尽で謂れない経済的・精神的負担を被り続けています.放射線とその身体への影響をわずかとはいえ知る大人の1人として,事故後4年が経過した今だからこそ,真に冷静で科学的な判断が歯止めとなり,被災住民と子どもの被害の救済に役立つことを願ってやみません.
――第5章より抜粋

著者紹介

study2007
ツイッターアカウント( @study2007 )による筆名.原子核物理の研究者(Ph.D.).雑誌『科学』に論文(「子どもの外部被ばくと全がんおよび小児白血病リスク」(13年12月号),「初期小児甲状腺被ばく調査(スクリーニング)の再評価のために――過小評価をもたらす要因とバックグラウンドを考える(14年4月号),「体表面汚染スクリーニングが示す初期甲状腺被ばく防護の不備――もうひとつの「実測データ」による線量推計(14年5月号),「UNSCEAR 2013報告から読み解く原発事故後の被ばく防護の不備」(14年6月号),「第7回「東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う住民の健康管理のあり方に関する専門家会議」(6月26日開催)における,『科学』5月号論文(参考資料1・2)に関する鈴木元委員のご発言に対する手紙」(14年8月号),「見捨てられた初期被ばく――スクリーニング基準値の引き上げと変質に関する経緯(15年3月号),「神話のままの被ばく防護――事故の現実から乖離したままの原子力災害対策指針(15年5月号))を寄稿.研究者,がん患者,そして小学生の子どもをもつ親として原発事故に向き合う.

目 次

まえがき
はじめに――なされなかったこと,なされるべきこと
第1章 見捨てられた初期被ばく
限られた直接測定/機能しなかった環境測定/1桁もゆるめられた身体除染基準/「液状化」した住民防護
第2章 変質したスクリーニング――科学の消失から「安心」へ
WHOによる安定ヨウ素剤服用ガイドラインでは/公開された聴取録/混乱のなかでゆるめられた基準値/「安心の拠り所」への変質
第3章 スクリーニング基準値の意味
10万人の体表面スクリーニング検査/基準値1万3000cpmが意味する水準/子どもの甲状腺防護の危機
第4章 矮小化される被ばく被害
体表面スクリーニング検査を受けた集団の甲状腺被ばく量/東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う住民の健康管理のあり方に関する専門家会議/1080人の子どもの甲状腺スクリーニング検査/検討を避けた専門家会議と過小評価
第5章 神話のままの被ばく防護
事故の現実から乖離したままの原子力災害対策指針/汚染の現実と防護の方法/「安心のしきい値」/新たな安全神話
補論 沈着速度の考え方――土壌汚染から被ばく量を推定するために
コラム study2007と被ばく
参考文献
 
http://pancreatic.cocolog-nifty.com/oncle/2015/06/6-733f.html 
     

原発やめてほしい」と吉永さん 本出版で岸恵子さんと会見

2015-11-25 09:42:02 | 動画

対談本を出版した女優の吉永小百合さんと岸恵子さんが7日、東京都千代田区の日本記者クラブで記者会見し、原発問題や国際情勢などについて語った。

吉永さんのこういった批判精神は、彼女いわく婦人画報」の元編集者で平和活動家
だった叔母の川田泰代さんから受け継いだものだといいます。
この川田さん「アムネスティ・インターナショナル日本支部」の創設メンバー
こちらから☆

http://ameblo.jp/hoshitukiyoru7/entry-11891610500.html


リンク

小出裕章 (京大) 非公式まとめ